2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
フリージャズの先駆者、オーネット・コールマン(Ornette Coleman)や、彼の演奏に感化されて過激な演奏に手を染めたジョン・コルトレーン(John Coltrane)らの影響をモロに受け、60年代を疾走してきたジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)。 過激な時…
緑色のジャケットが素敵な「春の如く(It Might as Well Be Spring)」は、ブルー・ノート(Blue Note Records)で、運転手とA&R(アーティストと楽曲の管理)も担当していたテナーサックス奏者、アイク・ケベック(Ike Quebec)のアルバムです。 ソフィ…
ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)のブルーノート(Blue Note Records)初リーダー作は、彼らしからぬ爽やかなアルバムに仕上がっております。 この爽快感は「Joe Henderson - Page One(BST-84140)」に通じるものがありますが、両作に参加するマッコ…
まず、このハンク・モブレー(Hank Mobley)のアルバム「Hank Mobley (Blue Note BST-81568)」は、プレス枚数の少なさからかオリジナル盤が「異常に高い」んだそうです。 そして、サックス奏者カーティス・ポーター(Curtis Porter)の参加で語られることの…
「Gettin' Around (Blue Note BST-84204)」はバップ時代の巨人、デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)が、ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)、バリー・ハリス(Barry Harris)らをバックに録音したアルバムです。 しかし、ハッチャーソンが参加…
テナーサックスの巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のブルーノート第2弾「Sonny Rollins Vol. 2 (Blue Note BLP 1558)」は、相方にハードバップ・トロンボーンの名手、J.J.ジョンソン(Jay Jay Johnson)を起用したクインテット編成での録音です…
ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)の人気盤「Page One (Blue Note BST-84140)」 「ジャズのあらゆるスタイルが含まれている」と言われる、ジョー・ヘンダーソンのスタイルを余すことなく伝えた、一生付き合えるアルバムです。 このアルバムを聴いている…
「At The Five Spot Vol. 1 (New Jazz NJLP-8260)」は、マルチ・リード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)とトランペッター、 ブッカー・リトル(Booker Little)との双頭バンドによる1961年07月、ニューヨークのライブスポット、ファイブ・スポット…
リー・モーガン(Lee Morgan)の「Search for the New Land (Blue Note BST-84169)」は1964年02月に録音された、モードっぽい「海」や「航海」をテーマとした曲が入っている、他のリー・モーガン作品とは一味違うアルバムです。 リー・モーガンの復帰第1…
「Jutta Hipp with Zoot Sims (Blue Note BLP-1530) 」は、ドイツ出身のバド・パウエル派の女性ピアニスト、ユタ・ヒップ(Jutta Hipp)のリーダーアルバム。 このジャケットは、ユニクロのコラボTシャツシリーズ、UTコレクション「ブルーノートレコード 202…
リー・モーガン(Lee Morgan)の「The Rumproller (Blue Note BST-84199)」は、「The Sidewinder (BN4157)」の大ヒットを引っさげてのブルーノート(Blue Note Records)復帰第3弾。 このジャケットは、ユニクロのコラボTシャツシリーズ、UTコレクション「…
ジャズ界の巨人・マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「1958 Miles (CBS/Sony 20AP-1401)」は、1979年にCBSソニーから発売された日本独自企画アルバム。 ジャケットデザインを手掛けたのは、池田満寿夫。 1958年05月26日に録音されながら、お蔵入りしてい…
ジミー・ジョーンズ(Jimmy Jones)の「Jimmy Jones Trio (Vogue/Swing)1954」は1954年10月、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan)欧州ツアーに同行した時にパリで録音されたもの。 かなり控えめですが、ドラムはロイ・ヘインズ(Roy Haynes)だったりします。 …
「Don Friedman – A Day In The City (Riverside)」は、白人系叙情派ピアニスト、ドン・フリードマン(Don Friedman)の初リーダーアルバム。 日本ではビル・エヴァンス(Bill Evans)派の番頭格というイメージが強いかと思われます。 ポートレイト・イン・…
ドド・マーマローサ(Dodo Marmarosa)が、アーゴ・レコードに残した「Dodo's Back! (Argo LP-4012)」。 棚で見つけると、つい聴きたくなってしまうピアノ・トリオ盤の1枚です。 私にとっては、飽きのこないスルメ盤的アルバム。 www.youtube.com ドド・マ…
ジャズベーシスト、チャ―ネット・モフェット(Charnett Moffett)の訃報が飛び込んできました。 jazztimes.com 4月11日に心臓発作で急死した模様。54歳だったとのこと。 なので急遽、CD棚からデビューアルバム「Net Man (Blue Note)」を引っ張り出してみまし…
「Hope Meets Foster(Prestige PRLP-7021) 」は、ピアニスト、エルモ・ホープ(Elmo Hope)名義のアルバムです。 ただ、後に1曲目のタイトルである「Wail, Frank, Wail (PRLP-7021)」に改題、再発された事でも分かる通り、カウント・ベイシー楽団などで大活…
知性派ピアニスト、デューク・ピアソン(Duke Pearson)の人気アルバム「Profile (Blue Note BST-84022) 」 『PROFILE DUKE PEARSON a lyrical pianist... with a fine sense of time and gynamics... ideas of clarity and brightness... a flowing, effort…
ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の「Inventions And Dimensions (Blue Note BST-84147)」は、「ピアノ・トリオ+パーカッション」という編成で録音された、野心と冒険心溢れるアルバム。 珍しい編成ながら、なかなか聴き応えのある1枚。なので私は…
ティナ・ブルックス(Tina Brooks)、幻の名盤「Back To the Tracks (Blue Note)」。 いかにもブルー・ノート(Blue Note Records)らしい傑作なのですが、リアルタイムでは発売中止、お蔵入りとなってしまったモノ。 レコードを入れる袋にジャケットがモノ…
フランスが生んだテナーの俊英・バルネ・ウィラン(Barney Wilen)がリーダー名義の、MJQ(Modern Jazz Quartet)ゆかりのアメリカン・リズム・セクションとの共演盤。 一部識者には「50年代フレンチ・ジャズの傑作」とも評されている模様。 バックのピアノ…
「Wynton Kelly Trio & Sextet - Kelly Blue (Riverside)」は、ウイントン・ケリー(Wynton Kelly)が、ビル・エヴァンス (Bill Evans)の後釜ピアノストとして、マイルス・デイビス(Mlies Davis)のバンドに参加した直後の作品。 しかも、02月19日(Sextet…
ホレス・パーラン(Horace Parlan)の「Headin' South (Blue Note BST-84062)」。 「Us Three (Blue Note BST-84037)」でお馴染みのトリオに、コンガのレイ・バレット(Ray Barretto)を加えた、クラブDJご用達の人気盤であるとか。 アス・スリー(SHM-CD) …
「Art Blakey's Jazz Messengers with Thelonious Monk (Atlantic) 」は、「Art Blakey and The Jazz Messengers」にセロニアス・モンク(Thelonious Monk)がピアニストとして参加する珍しいアルバムです。 演奏曲目もブルージーな「Purple Shades」除き、…
マイルス・ディヴィス(Miles Davis)が最先端の音楽スタイルを提示すると、海外のジャズミュージシャンが模倣しだす・・・というのは全世界共通の出来事のようで。 日野皓正さんの1969年09月に録音されたアルバム「Hi-Nology (takt)」のサウンドは、エレク…
前年1966年09月にビバップ・ピアノの始祖、バド・パウエル(Bud Powell)が死去し、1967年07月にはジョン・コルトレーン(John Coltrane)急逝。 世界のジャズ界隈が方向性を失い混沌としだす1967年11月、日野皓正さんの代表作を表題にしたアルバム「Alone, …
生真面目で繊細な一面を持ちつつ、豪快なる演奏を聴かせるテナーの巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)の1962年に録音された未発表ライブ音源が発掘されたようです。 今回紹介する、発掘された驚異の6枚組ボックスは「Complete Live At The Village Ga…
日本が誇るジャズ・ピアニストでありビックバンドのリーダーでもある秋吉敏子さん。 イラストレーター・和田誠さんが描くジャケットがかわいい、秋吉敏子さんのアルバム「Toshiko At Top Of The Gate (Takt Jazz)」は、1968年に録音されたライブ盤です。 晩…
「盲目の怪人」という呼称がぴったりなローランド・カーク(Roland Kirk)の代表作が、この「The Inflated Tear(溢れ出る涙)(Atlantic)」。 ジャケット写真でもお分かりの通り、複数の楽器を同時に吹奏したり、循環呼吸を用いて延々と吹き続けるなど、盲目…
前の記事でも書きましたが、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)の演奏の特徴は、当時の最先端なスタイルである「伝統的なスタイルをベースにして、そこにアヴァンギャルドな要素を付け加える」という事に尽きると思います。 ベースに「伝統的なスタイル」…