2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧
レイ・ブラウン(Ray Brown)の強力なるウォーキング・ベースに対抗出来て、しかも煽る事が出来る存在としてエルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)の参加は、正解だよなあ・・・と、思わず納得してしまうアルバムが、1977年06月22~24日に録音された「Somet…
テナー・サックス界の巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のアルバム「Moving Out (Prestige PRLP-7058)」は、典型的なハード・バップといった風情の良盤だと思います。 1954年08月18日に録音された1~4曲目でバックを固めるのはケニー・ドーハム(Ke…
チャーリー・パーカー(Charlie Parker)が編み出した、アルト・サックスによるビバップ奏法を習得した一人である、ソニー・クリス(Sonny Criss)。 1970年代に突如おこなった「ビバップ・リバイバル」なる動きと連動し、日本でも来日公演が企画されるほど…
チャーリー・パーカー(Charlie Parker)に肉薄する超絶技巧の持ち主であるサックス奏者、ソニー・ステット(Sonny Stitt)が1955年12月の15日と16日の2日間に渡り録音したアルバム「Sonny Stitt Plays (Roost LP-2208)」は、私が買ったCDの帯によると「…
クール・ジャズ、ボサ・ノヴァと時代にあった演奏スタイルに変遷しつつも、自身の演奏にはあまりブレを感じさせないスタン・ゲッツ(Stan Getz)。 自身の演奏スタイルをそれほど変えず、その時代にあった演奏スタイルを得意とするミュージシャンをバックに…
ベニー・ゴルソン(Benny Golson)が書くトランペット、トロンボーン、テナーサックスによる中~低域を生かした重厚な3管アンサンブルが魅力のバンド「The Jazztet」。 そんな「The Jazztet」が1961年にシカゴの「Birdhouse」で行ったライブを収録したアル…
南西ドイツ放送局(SWR)が保有していたアーカイヴ音源から、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)が豪華なビッグバンドを率いて1961年03月15日、ドイツのルートヴィヒスハーフェン(Ludwigshafen)で行ったライブで演奏された13曲を収録したアルバムが…
アート・ファーマー(Art Farmer)が、ライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)楽団で一緒に演奏したクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)とジジ・グライス(Gigi Gryce)を迎え、4管編成のアンサンブルをバックに演奏した快作が、このアルバム「The A…
名曲「Moanin'」の大ヒットで一躍、世界的な人気者となったアート・ブレイキー(Art Blakey)率いるジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)が、ヨーロッパに移住したバド・パウエル(Bud Powell)、フランスのサックス奏者バルネ・ウィラン(Barne…
ジャズ・ピアニスト、クラッシックの指揮者兼ピアニスト、映画音楽の作曲、編曲、音楽監督と多彩すぎる音楽的な才能を遺憾なく発揮したアンドレ・プレヴィン(Andre Previn)。 一例を挙げると、1964年制作のミュージカル映画「マイ・フェア・レディ(My Fai…
オリバー・ネルソン(Oliver Nelson)とアーニー・ウィルキンス(Ernie Wilkins)が編曲した重厚なアンサンブルと、オリバー・ネルソンの代表曲「The Stolen Moment (Stolen Moments)」が4曲目に収録されている事で(私含む一部)ジャズ・マニアが興味を示…
マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)が、トランペット奏者ブッカー・リトル(Booker Little)とコンビを組んでスタジオ録音したアルバムが、「Far Cry (New Jazz NJLP-8270)」です。 バンドを支えるリズム隊は、ピアノのジャッキー・バイ…
ピアニストのマル・ウォルドロン(Mal Waldron)をリーダーに据えたアルバムが「The Quest (New Jazz NJLP-8269)」です。 濃い目なテナー・サックス奏者ブッカー・アーヴィン(Booker Ervin)の参加が珍しいですが、残りはマルチリード奏者であるエリック・…
ロン・カーター(Ron Carter)が、ベースとチェロをファンキーに弾くアルバムに、マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)と、ピアノのマル・ウォルドロン(Mal Waldron)が準主役級の扱いで参加するのが「Where? (New Jazz NJLP-8265)」です…
ラージ・アンサンブルやビックバンド向けの作編曲者で有名なオリバー・ネルソン(Oliver Nelson)のアルバムに、マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)が準主役として参加するのが「Straight Ahead (New Jazz NJLP-8255)」です。 一聴する…
今回は、マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)のアルバム「Out There (New Jazz NJLP-8252)」です。 このアルバムの特徴はまず、特異な楽器編成。 ロン・カーター(Ron Carter)がベースではなくチェロを弾き、ジョージ・デュヴィヴィエ(…
1995年に発売された、マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)がプレステッジ(Prestige/New Jazz Records)に残した録音をまとめた9枚組BOXセット「Eric Dolphy - The Complete Prestige Recordings (Prestige 9PRCD-4418-2)」の中でも…
ケン・マッキンタイヤー(Ken McIntyre)という聴きなれないマルチリード奏者のリーダー作に、同じくマルチリード奏者であるエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)が参加するアルバムが「Looking Ahead (New Jazz NJLP-8247)」です。 この「Looking Ahead (Ne…
今回は、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)のBOXセットにも収録されていた、オリバー・ネルソン(Oliver Nelson)がリーダーのアルバム「Screamin' The Blues (New Jazz NJLP-8243)」です。 フロントはアルト・サックスとテナー・サックスを吹き分けるオ…
マルチ・リード奏者、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)のアルバム「In Europe Vol. 3 (Prestige PRLP-7366)」はデンマーク、コペンハーゲンで1961年09月06日と08日にヨーロッパのミュージシャン達とライブ録音したものです。 1曲目「Woody'n You」と3…
マルチ・リード奏者、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)のアルバム「In Europe Vol. 2 (Prestige PRLP-7350)」はデンマーク、コペンハーゲンで1961年09月06日と08日にヨーロッパのミュージシャン達とライブ録音したものです。 コペンハーゲンの「Berlings…
マルチ・リード奏者エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)が、プレステッジ(Prestige/New Jazz Records)に残したライブ録音や未発表曲、別テイクなどからなるアルバムが「Here And There (Prestige PR-7382) 」です。 拾遺集であるため後年、CD化された際…
マルチ・リード奏者エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)と、トランペト奏者ブッカー・リトル(Booker Little)が結成した双頭バンドが1961年07月16日、ニューヨークの「ファイブ・スポット・カフェ(Five Spot Cafe)」で行ったライブ録音の第3弾は、二人…
マルチ・リード奏者エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)と、トランペット奏者ブッカー・リトル(Booker Little)が結成した双頭バンドは、短命ながらも充実したライブ録音を残しました。 その1961年07月16日にニューヨークの「ファイブ・スポット・カフェ(…
ハード・バップ全盛期の超売れっ子ドラマー、アート・テイラー(Art Taylor)。 そんなアート・テイラー(Art Taylor)が唯一、ブルーノート(Blue Note Records)に残したリーダー・アルバムが、今回の「A.T.'s Delight (Blue Note BST-84047)」です。 まあ…
マイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)が発掘し、1996年に「世紀の新発見」というキャッチ・コピー付きで発売されたアルバムが「Bud Plays Bird (Roulette CDP 7243 8 37137-2)」です。 バド・パウエル(Bud Powell)の他、ベースのジョージ・デュヴィヴ…
ヴァイヴラフォン奏者「ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)」のレア・グルーヴやクラブ・ジャズ・ジャズ・シーンで定番アイテムとなっているアルバムが今回の「Natural Illusions (Blue Note BST-84416)」。 イギリス付近から火がついた、ロックに…
キャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)が、ピアニストのセルジオ・メンデス(Sergio Mendes)を含む「The Bossa Rio Sextet Of Brazil」をバックに、当時一世を風靡したボサノヴァ風味の曲を演奏した人気アルバムが、「Cannonball's Bossa Nova (…
ジャズ界が「ハードバップ・ジャズ」から派生した「ファンキー・ジャズ」に沸き立つ1959年、キャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)の兄弟バンドが、サンフランシスコのジャズクラブ「The Jazz Workshop」で録音した熱狂的なライブ。 会場の熱気が…
短期間ではあるもののマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のグループで共演したアルト・サックスのキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)と、ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)が、MJQ(Modern Jazz Quartet)のリズム・セクションである…