加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)

John Coltrane - Coltrane's Sound (Atlantic) 1960

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアルバム「Coltrane's Sound (Atlantic SD-1419)」、邦題「夜は千の眼を持つ (The Night Has A Thousand Eyes)」は、アトランテック時代の諸作の中でも、コルトレーンを敬愛するミュージシャン達によく聴かれている…

John Coltrane - Ole (Atlantic) 1961

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアトランテック時代のアルバムとしては異色な感じがするのは、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)とフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)という強力なメンバーでフロントを補強しているからでしょうか。 さらに…

John Coltrane - My Favorite Things (Atlantic) 1960

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアルバム「My Favorite Things (Atlantic SD-1361)」に関しては、面白いエピソードが色々とあるので、前置きとして2つの話を書きますね。 最初に、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)は1960年の春、マイルス・…

John Coltrane - Coltrane Jazz (Atlantic) 1960

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)のアルバム「Coltrane Jazz (Atlantic SD-1354)」は私、アトランテック(Atlantic Records)時代の他の有名アルバムばかり聴いていて、今までしっかりと聴いた事が無かったのですが。 ジョン・コルトレーン(John Colt…

Elvin Jones Special Quartet - 至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン (Sony) 1994

1992年12月03日、ドラムスの巨人エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)の新宿ピット・インでのライブ盤が、この「至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン」です。 スペシャルゲストに、トランペットのウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)が参加して…

「Bennie Green - Soul Stirrin' (Blue Note) 1958」ほのぼのハード・バップ風味なアルバム

ブルーノート(Blue Note Records)4000番台の紹介を進めているのですが・・・。 次回紹介予定の「Walkin' & Talkin' (Blue Note BST-84010)」を聴き始めたら、1500番台の最後の方で紹介し損ねた、トロンボーン奏者ベニー・グリーン(Bennie Green)がリーダ…

「Ray Brown - Something For Lester (Contemporary) 1977」ファンキーでパワーぶつかり合う名盤

レイ・ブラウン(Ray Brown)の強力なるウォーキング・ベースに対抗出来て、しかも煽る事が出来る存在としてエルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)の参加は、正解だよなあ・・・と、思わず納得してしまうアルバムが、1977年06月22~24日に録音された「Somet…

「Pepper Adams - 10 To 4 At The 5 Spot (Riverside) 1958」メトロノームの音も聴こえるライブ

ニューヨークのライブ・スポット「ファイブ・スポット・カフェ(Five Spot Cafe)」は、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ケニー・バレル(Kenny Burrell)、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)など、有名ミュージシャン達の名ライブ盤を数多く録音し…

「Sonny Rollins – A Night At The Village Vanguard (Blue Note) 1957」ピアノレス・トリオによる大名盤

2023年、明けましておめでとうございます。このブログを開始したのは、2022年01月だったので、もうすぐ1年が過ぎようとしております。 用事が重なると、きっかり定時に「1日1枚更新」という感じにはなりませんが、「1日1枚ジャズのアルバムを紹介する」…

「The Magnificent Thad Jones Vol. 3 (Blue Note) 1956」サド・ジョーンズのブルーノート最終作

1957年02月02日録音の「The Magnificent Thad Jones Vol. 3 (Blue Note BLP-1546)」は、ビックバンド畑で活躍するサド・ジョーンズ(Thad Jones)がコンボ編成で臨むブルーノート(Blue Note Records)第3弾のアルバムです。 サド・ジョーンズ(Thad Jones…

「Miles Davis - Sketches Of Spain (Columbia) 1960」アランフェス協奏曲とスペイン関連の曲

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)が、ギル・エヴァンス(Gil Evans)楽団と共演したアルバム第3弾で最終作となる作品が「Sketches Of Spain (Columbia CS-8271/CL-1480)」です。 「アランフェス協奏曲」を筆頭に、スペインに関連する計5曲が演奏されて…

「Miles Davis - Blue Moods (Debut) 1955」優しいマイルスの演奏が聴けるアルバム

1955年07月09日に録音された「Blue Moods (Debut DEB-120)」は、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)名義のアルバムではあるものの、他のマイルスのアルバムとは少し毛色の変わっている感じがします。 アルバムを聴き通すと分かる事ですが、マイルスの自叙…

「Paul Chambers - Paul Chambers Quintet (Blue Note) 1958」良好なるハード・バップ

「Paul Chambers Quintet(Blue Note BLP-1564)」は、天才ベーシスト、ポール・チェンバース(Paul Chambers)がブルーノート(Blue Note Records)の名盤ひしめく1500番台に残した3枚のリーダーアルバム中、2枚目にあたります。 なお、ブルーノートだけ…

「McCoy Tyner - The Real McCoy (Blue Note) 1967」激動の時代の熱いアルバム

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)カルテットのピアニスト、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)のブルーノート(Blue Note Records)移籍第1弾となるアルバムが「McCoy Tyner - The Real McCoy (Blue Note BST-84264)」です。 ジョン・コルトレーン(J…

「Wayne Shorter - Night Dreamer (Blue Note) 1964」爽やかなるブルーノート初リーダーアルバム

ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)のブルーノート(Blue Note Records)初リーダー作は、彼らしからぬ爽やかなアルバムに仕上がっております。 この爽快感は「Joe Henderson - Page One(BST-84140)」に通じるものがありますが、両作に参加するマッコ…

「Wayne Shorter - Speak No Evil (Blue Note BST-84194) 1964」新主流派の傑作アルバム

「悪しき事は言わざる(Speak No Evil)」は、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の、そして「新主流派 (New Mainstream)」と呼ばれたミュージシャンが残した代表作です。 ちなみに「See No Evil, Hear No Evil, Speak No Evil」で、日本でもお馴染みの…

「John Coltrane - Ballads (Impulse!) 1962」穏やかなコルトレーンがお好きな方に

日本には、彼を神として崇める熱狂的な信者が居る程の人気を誇る、サックス奏者・ジョン・コルトレーン(John Coltrane)。 マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドに在籍した頃から、リーダーそっちのけで熱い激しい演奏を繰り広げていたコルトレーン…