加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)

「Lou Donaldson - Sunny Side Up (Blue Note) 1960」ビル・ハードマンの好演が光る1枚

ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)の「Sunny Side Up (Blue Note BLP-4036)」は、好調な演奏を聴かせるトランペットのビル・ハードマン(Bill Hardman)をフロントの相方に迎えたクインテット編成による録音です。 ホレス・パーラン(Horace Parlan)を中…

「Lou Donaldson with The 3 Sounds – LD+3 (Blue Note) 1959」ソウル・ファンキー路線の傑作

1950年代前半からチャーリー・パーカー(Charlie Parker)直系のアルトサックス奏者として頭角を現したルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)。 kaji-jazz.hatenablog.com 1950年代後半にはソウルフルでファンキーな路線にシフトし、ピアノのハーマン・フォス…

「Jimmy Smith - The Sermon! (Blue Note) 1957,1958」リー・モーガン絶頂期の快演

1957年08月25日と1858年02月25日の2日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」で行われた「ブルーノート・オールスターズ」による豪華なジャム・セッションを収録したアルバム「The Sermon! (Blue Note BLP-4011)」。 これはビバップ・オルガンの始祖…

「Jimmy Smith - House Party (Blue Note) 1957,1958」ブルーノート・オールスターズの饗宴

ジャズ・オルガンの演奏スタイルとイメージを革新したジミー・スミス(Jimmy Smith)はデビュー直後から早々に人気ミュージシャンとなり、商売下手だと伝わるブルーノート(Blue Note Records)に、少なからぬ売り上げをもたらした様です。 そんな人気者の彼…

「Various Artists - One Night With Blue Note (Blue Note) 2003」CDとDVD入りのお得盤

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で行われた歴史的なコンサートの模様を4枚のアルバムに分散収録した「One Night With Blue Note」についてご紹介してきましたが、2003年にCDとDVDの両方入ったお得盤「Various Artists - One Night With Blue N…

「One Night With Blue Note Vol. 3 (Blue Note BT-85115)」大物同士の再会セッション

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で行われた歴史的なコンサートの模様を4枚のアルバムに分散収録した「One Night With Blue Note」。 このコンサートに至るまでの経緯等は、「Vol. 1」に書き尽くしました(笑)ので、お時間のある方はどうぞご…

Mt.Fuji Jazz Festival '86 with Blue Note 【日本テレビ系列】

「マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル」は「日本テレビ系列」で映像が、「NHK-FM」で当日の生放送含む音源がオンエアされましたが、最初の年、1986年に関しては、「NHK-FM」でオンエアされた事が分からず、「日本テレビ系列」で放送された映像(ビデオ…

「Lou Donaldson - Blues Walk (Blue Note) 1958」コンガ入りで陽気な人気アルバム

チャーリー・パーカー派のアルト・サックス奏者、ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)がブルーノート(Blue Note Records)で最初にヒットしたアルバムだと思われるのが、今回ご紹介する「Blues Walk (Blue Note BST-81593)」です。 後年のインタビュー記事…

「Lou Donaldson - Lou Takes Off (Blue Note) 1957」若手注目株が繰り広げるハード・バップ・セッション

アルト・サックス奏者、ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)をリーダーに据えたブルーノート(Blue Note Records)オール・スター・ジャム・セッション風のアルバムが、今回ご紹介する1957年12月15日に、いつものニュージャージーのハッケンサックにあった…

「Lou Donaldson - Swing and Soul (Blue Note) 1957」ソウル風味強めのハード・バップ・アルバム

アルトサックス奏者のルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)が、チャーリー・パーカー(Charlie Parker)を始祖とするビバップ・アルト奏者から、ソウル風味を強調した演奏にシフトしていくきっかけとなったと思われるアルバムが、今回ご紹介する「Swing and …

「A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (Blue Note) 1957」豪華なオール・スター・セッション(2)

オルガン・ジャズの革命児、ジミー・スミス(Jimmy Smith)をリーダーとするオール・スター・セッションが1957年02月11日から13日の3日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」で行われました。 そのセッションから拾遺編纂されたのが今回ご紹介する…

「A Date With Jimmy Smith Vol. 1 (Blue Note) 1957」豪華なオール・スター・セッション(1)

1957年02月11日から13日の3日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」でオルガン・ジャズの革命児、ジミー・スミス(Jimmy Smith)をリーダーとするオール・スター・セッションが行われました。 曲目により編成やメンバーが入れ替わり録音された大量…

「Milt Jackson (Blue Note) 1948,1951,1952」初期MJQ含む録音と2つのモンク・セッションからの拾遺集

ジャズ・ヴィヴラフォンの名手、ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)がブルーノート(Blue Note Records)に残した1952年04月07日のリーダー録音に加え、セロニアスモンクの第4回(1948年07月02日)と第5回(1951年07月23日)から選ばれた12曲を、12イ…

「Lou Donaldson - Wailing With Lou (Blue Note) 1957」ハード・バップ過渡期の五目味なアルバム

6月30日の「夏越の大祓」が終わり、新潟も早々と梅雨が明け、暑さ厳しい7月に突入しました。 さて今回は、1957年初頭に録音された「Wailing With Lou (Blue Note BLP-1545) 」です。 チャーリー・パーカー(Charlie Parker)直系のアルトサックス奏者、ルー…

「Art Blakey – A Night At Birdland Vol.1&2 (Blue Note)」ハードバップ誕生前夜の夜

1954年02月21日、ニューヨークのジャズスポット「バードランド(Birdland)」で開催された、ブルーノート(Blue Note Records)ウィークの最終日を実況録音したものが、この「A Night At Birdland Vol. 1&2 (Blue Note 1521/1522)」。 ピー・ウィー・マーケ…