ジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)が、他社との契約をかいくぐりブルーノート・レコードに録音した唯一のリーダー・アルバム「Blue Train (Blue Note) 」。
「ハード・バップとは何ぞや?」と問われた時、黙ってこのアルバムを再生しそうになる位、典型的なハード・バップ時代の名演が詰まってます。
なので、初めてジャズを聴く方にも、胸を張ってお勧め致します。
「Discogs」を眺めると2022年01月現在、「256種類」のアイテムが登録されておりますので、今も毎年どこかの国でCDやアナログレコードがプレスされているんでしょうね・・・。
「Discogs」は、ダウンロード販売されたアイテムに関する情報は載っていない様なので、それを加えると、もっと膨大なアイテム数になるでしょう・・・。
さて、「Blue Train (Blue Note) 」はハード・バップ時代にコルトレーンが残した最高傑作であると共に、ブルーノート・レコードを代表するアルバムの1枚でもあります。
また、絶頂期を迎えたリー・モーガン(Lee Morgan)の参加が、アルバムに華を添えております。
何といっても1曲目、代表的な名演「Blue Train」が最高です。何度聴いても厭きない。
で思い出すのが関東のジャズ専門店に行くと、何故か「Blue Train」を再生してる確率が高いという点。
CDなのかアナログレコードなのかまでは判別出来ませんが、店内でCD漁っていると、高確率で聴こえてきます。
話をアルバムに戻しますね。
何度も再発される「Blue Train (Blue Note) 」ですが、CD時代の到来と共に未発表だったテイクが、ボーナストラックとして収録されるようになりました。
ボーナストラックの有無にはじまりメディアの違いなど、様々なバージョンが存在しますが、色々と比較検討した結果、比較的入手しやすく、かつ高音質な「米RVG盤(24 bit Remasterd by Rudy Van Gelder)」を推奨します。
John Coltrane - Blue Train +2 (RVG)
Blue Note BLP 1577 / 7243 4 95326 2 5 [2003] 24 Bit By RVG
side 1 (A)
01. Blue Train (John Coltrane) 10:44
02. Moment’s Notice (John Coltrane) 9:11
side 2 (B)
03. Locomotion (John Coltrane) 7:14
04. I'm Old Fashioned (Johnny Mercer, Jerome Kern) 7:58
05. Lazy Bird (John Coltrane) 7:07
CD Bonus Tracks
06. Blue Train (alternate take) (John Coltrane) 9:58
07. Lazy Bird (alternate take) (John Coltrane) 7:13
Lee Morgan (tp) Curtis Fuller (tb) John Coltrane (ts)
Kenny Drew (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (ds)
September 15, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ
「ブルーノートの真実(小川隆夫著)」には、コルトレーンがブルーノートに1枚だけリーダー・アルバムを録音する事となる「経緯」が記されております。
リー・モーガンとの2管編成で録音する予定でリハーサルまで済ませたのに急遽、トロンボーンのカーティス・フラー(Curtis Fuller)を加える事となった「理由」なども、詳しく記載されておりますので、興味のある方はどうぞ。