加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「John Coltrane - Blue Train (Blue Note) 1957」ハードバップ時代を代表するアルバム

ジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)が、他社との契約をかいくぐりブルーノート・レコードに録音した唯一のリーダー・アルバム「Blue Train (Blue Note) 」。

 

「ハード・バップとは何ぞや?」と問われた時、黙ってこのアルバムを再生しそうになる位、典型的なハード・バップ時代の名演が詰まってます。

 

John Coltrane - Blue Train (Blue Note) 1957

なので、初めてジャズを聴く方にも、胸を張ってお勧め致します。

 

「Discogs」を眺めると2022年01月現在、「256種類」のアイテムが登録されておりますので、今も毎年どこかの国でCDやアナログレコードがプレスされているんでしょうね・・・。

「Discogs」は、ダウンロード販売されたアイテムに関する情報は載っていない様なので、それを加えると、もっと膨大なアイテム数になるでしょう・・・。

 


さて、「Blue Train (Blue Note) 」はハード・バップ時代にコルトレーンが残した最高傑作であると共に、ブルーノート・レコードを代表するアルバムの1枚でもあります。

 

ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡

ブルーノート・レコード 妥協なき表現の軌跡

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また、絶頂期を迎えたリー・モーガンLee Morgan)の参加が、アルバムに華を添えております。

 

何といっても1曲目、代表的な名演「Blue Train」が最高です。何度聴いても厭きない。

 


www.youtube.com

 

 

で思い出すのが関東のジャズ専門店に行くと、何故か「Blue Train」を再生してる確率が高いという点。

CDなのかアナログレコードなのかまでは判別出来ませんが、店内でCD漁っていると、高確率で聴こえてきます。


話をアルバムに戻しますね。

何度も再発される「Blue Train (Blue Note) 」ですが、CD時代の到来と共に未発表だったテイクが、ボーナストラックとして収録されるようになりました。

 

ボーナストラックの有無にはじまりメディアの違いなど、様々なバージョンが存在しますが、色々と比較検討した結果、比較的入手しやすく、かつ高音質な「米RVG盤(24 bit Remasterd by Rudy Van Gelder)」を推奨します。

 

John Coltrane - Blue Train +2 (RVG)
Blue Note BLP 1577 / 7243 4 95326 2 5 [2003] 24 Bit By RVG

side 1 (A)
01. Blue Train (John Coltrane) 10:44
02. Moment’s Notice (John Coltrane) 9:11

side 2 (B)
03. Locomotion (John Coltrane) 7:14
04. I'm Old Fashioned (Johnny Mercer, Jerome Kern) 7:58
05. Lazy Bird (John Coltrane) 7:07

CD Bonus Tracks
06. Blue Train (alternate take) (John Coltrane) 9:58
07. Lazy Bird (alternate take) (John Coltrane) 7:13


Lee Morgan (tp) Curtis Fuller (tb) John Coltrane (ts) 
Kenny Drew (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (ds)

September 15, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ

 

Blue Train

Blue Train

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ブルーノートの真実(小川隆夫著)」には、コルトレーンブルーノートに1枚だけリーダー・アルバムを録音する事となる「経緯」が記されております。

 

リー・モーガンとの2管編成で録音する予定でリハーサルまで済ませたのに急遽、トロンボーンカーティス・フラーCurtis Fuller)を加える事となった「理由」なども、詳しく記載されておりますので、興味のある方はどうぞ。