加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Ray Brown - Something For Lester (Contemporary) 1977」ファンキーでパワーぶつかり合う名盤

レイ・ブラウン(Ray Brown)の強力なるウォーキング・ベースに対抗出来て、しかも煽る事が出来る存在としてエルヴィン・ジョーンズElvin Jones)の参加は、正解だよなあ・・・と、思わず納得してしまうアルバムが、1977年06月22~24日に録音された「Something For Lester (Contemporary S7641)」です。

 

 

「Ray Brown - Something For Lester (Contemporary) 1977」ファンキーでパワーぶつかり合う名盤


また、趣味の良い端正なピアノを弾くシダー・ウォルトンCedar Walton)は、アート・ブレイキー(Art Blakey)率いるジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)で活動した事があるので、パワーで押し切るタイプのメンバーと演奏する事に慣れているでしょうから、これまた最適な選択ですね(笑)。

 


エルヴィン・ジョーンズElvin Jones)が叩き出す野性味溢れるリズムにのり、レイ・ブラウン(Ray Brown)が豪快にスイングする、ラテン風味な1曲目「Ojos De Rojo」は、ピアノで参加するシダー・ウォルトンCedar Walton)の作品。しかし、この曲における3人のパワー・バランスは、絶妙ですね。

 


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ゆったりとした感じで演奏される2曲目「Slippery」は、レイ・ブラウン(Ray Brown)の自作曲で、程よくファンキーな感じが、心地よいです、

 

 

軽快なる3曲目「Something In Common」は、シダー・ウォルトンCedar Walton)の作品。

 

テーマ部から3人のソロが対等に登場する辺りのバランスが流石というか・・・。

 

 

4曲目「Love Walked In」は、ジョージ・ガーシウィン(George Gershwin)が書いたスタンダード・ナンバー。

 

ピアノ・トリオによる演奏なのに、ビックバンドが演奏しているかのような迫力を感じる1曲です。

 


5曲目「Georgia On My Mind」は、ホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)が書いた、有名なスタンダード・ナンバー。

 

バラッド風味の演奏ですが、レイ・ブラウン(Ray Brown)の強力なベース・ソロで、ファンキー味がほんのり、付加されております。

 


6曲目「Little Girl Blue」は、リチャード・ロジャーズ(Richard Rodgers)が書いたスタンダード・ナンバー。

 

この曲もバラッド風味の演奏で、レイ・ブラウン(Ray Brown)が(比較的)しっとりとしたソロを聴かせてくれ、続くシダー・ウォルトンCedar Walton)のソロも何ともきらびやかな感じがしますね。

 


7曲目「Sister Sadie」は、ホレス・シルヴァーHorace Silver)が書いた有名なるファンキー・ナンバーであり、レイ・ブラウン(Ray Brown)の弾くテーマ・メロディが、とっても曲に合うというか、ハマっております。

 


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Ray Brown - Something For Lester
Contemporary S7641 / Victor Entertainment VICJ-41600 [2006.06.21]


side 1 (A)
01. Ojos De Rojo (Cedar Walton)  5:13
02. Slippery (Ray Brown)  7:24
03. Something In Common (Cedar Walton)  4:53
04. Love Walked In (George Gershwin)  5:26

side 2 (B)
05. Georgia On My Mind (Hoagy Carmichael)  7:08
06. Little Girl Blue (Richard Rodgers)  6:16
07. Sister Sadie (Horace Silver)  4:57

 

#01,02 June 22, 1977 in Los Angeles, CA.
#03,07 June 23, 1977 in Los Angeles, CA.
#04-06 June 24, 1977 in Los Angeles, CA.

Cedar Walton (p) Ray Brown (b) Elvin Jones (ds) 

 

 

 

今回のメンバーが参加した、関連アルバムの過去記事も掲載しておきます。

 

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