加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Jimmy Smith - The Sermon! (Blue Note) 1957,1958」リー・モーガン絶頂期の快演

1957年08月25日と1858年02月25日の2日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」で行われた「ブルーノート・オールスターズ」による豪華なジャム・セッションを収録したアルバム「The Sermon! (Blue Note BLP-4011)」。

 

「Jimmy Smith - The Sermon! (Blue Note) 1957,1958」リー・モーガン絶頂期の快演


これはビバップ・オルガンの始祖、ジミー・スミスJimmy Smith)をリーダーとしたアルバム「House Party (Blue Note BLP-4002)」の続編であります。

 


1曲目「The Sermon」と3曲目「Flamingo」は、1958年02月25日の録音。


冒頭からジミー・スミスJimmy Smith)のオルガンが、派手さ抑え気味ながらファンキーかつ、ブルージーに鳴り響く1曲目「The Sermon」は、表題曲に採用されたのも納得な、20分にも及ぶ各メンバーの名演が繰り広げられます。

 


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ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)が、シャッフル気味のリズムを刻む中、ギターのケニー・バレルKenny Burrell)、テナーサックスのティナ・ブルックス(Tina Brooks)、トランペットのリー・モーガンLee Morgan)、アルトサックスのルー・ドナルドソンLou Donaldson)と、豪華なソロ・リレーが繰り広げられます。

 

ソロの最後に登場するフロントの3管によるド派手なセカンド・リフが良いですね(笑)。

 

 

バラット風味に8分程演奏される3曲目の「Flamingo」は、フロントがリー・モーガンLee Morgan)のみとなり、ケニー・バレルKenny Burrell)、ジミー・スミスJimmy Smith)、アート・ブレイキー(Art Blakey)という豪華すぎるオルガン・トリオによる演奏。

 

ここで聴けるリー・モーガンLee Morgan)のバラッド風味のソロは絶品であり、ケニー・バレルKenny Burrell)のソロの後、再び、リー・モーガンLee Morgan)が
胸を締め付けるようなキュートなソロを聴かせてくれます。

 

 

 

アップテンポで明るい12分弱の演奏である2曲目の「J.O.S.」は、1957年08月25日の録音。

 


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オルガンのジミー・スミスJimmy Smith)、ギターのエディ・マクファデン(Eddie McFadden)、ドラムスのドナルド・ベイリー(Donald Bailey)というジミー・スミスJimmy Smith)トリオのレギュラー・メンバーがリズム隊となり、フロントのソロを盛り上げます。

 

ジョージ・コールマン(George Coleman)のビバップ風味満点のアルトサックス・ソロ、弾けんばかりに溌剌としたリー・モーガンLee Morgan)のトランペット・ソロ、エディ・マクファデン(Eddie McFadden)のファンキーなギター・ソロ、そして最後に登場するジミー・スミスJimmy Smith)のオルガン・ソロと聴き応え満点です。

 

 

Jimmy Smith - The Sermon! (RVG)
Blue Note BLP-4011 / 7243 5 24541 2 9 [2000]

side 1 (A)
01. The Sermon (Jimmy Smith)  20:10

side 2 (B)
02. J.O.S. (Jimmy Smith)  11:54
03. Flamingo (E. Anderson, T. Grouya)  8:00


#02 August 25, 1957 at Manhattan Towers, NYC.

Lee Morgan (tp) George Coleman (as) Jimmy Smith (org) Eddie McFadden (g) Donald Bailey (ds) 


#01,03 February 25, 1958 at Manhattan Towers, NYC.

Lee Morgan (tp) Lou Donaldson (as #1) Tina Brooks (ts #1) Jimmy Smith (org) 
Kenny Burrell (g) Art Blakey (ds) 

 

Sermon

Sermon

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ちなみに、この2日間に渡るセッションは最初、「House Party (Blue Note BLP-4002)」、「The Sermon! (Blue Note BLP-4011)」の2枚に分散収録して発売された後、マイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)が手掛けた発掘音源の1枚「Confirmation (Blue Note LT-992(GXK8179)」に、未発表曲が収録されております。

 

Sermon / Crazy Baby

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