加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

ジャズ関連資料の整理を、黙々と実施中・・・。

1日1枚、ジャズ・アルバムを紹介すべくブログを更新してきましたが。

 

前段階の資料整理と、CDからパソコンに取り込んだ音源(flac)を、しっかりと聴き直す作業に時間を取られ、思うように更新が出来ておりません。

 

 

これまでの最終更新日が「2023-07-31」なので、これ以上「1日1枚」にこだわって更新を続けると、まったく日付けに追いつける気がしなくなってきたので、更新してない期間の扱いは保留(笑)。

 

更新してない期間を有効活用すべく、新潟周辺「ジャズライブ」の様子も、こちらに混ぜて行こうかと思ったりしてます。

 

という感じで、「2024-04-01」から「1日1枚」にこだわらず、更新を再開して行こうと思います、です。

 

現在は、昔買った雑誌の付録冊子など引っ張りだして、CD音源の調査と再整理を黙々と進めております・・・。

 

蛇足ですが、日本主導で制作された「Alfa Jazz」はカタログのリストとか、ネットにまとまった資料が無いんですね。

 

「Alfa Jazz」のCD自体は廃盤になって久しく、調べていくと、カタログ自体も海外のレコード会社に提供されたアルバムが、ジャケットやタイトルを変えて再発してたりと、中々一筋縄ではいかない事が分かり、手元に無い資料(CD)を図書館から借り直したりし始めてます。

 

 

John Coltrane - The Last Trane (Prestige) 1958

ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)をリーダーとする「The Last Trane (Prestige PR-7378)」は、1957年08月16日、そして1958年の01月10日と03月26日という、3つのセッションから拾遺されたアルバムです。

 

John Coltrane - The Last Trane (Prestige) 1958


クインテット、ピアノレス・トリオ、カルテットという多彩な編成からなる4曲が収録されております。

 

さて、1、4曲目は、1958年01月10日に録音され、トランペットのドナルド・バードDonald Byrd)、ピアノのレッド・ガーランドRed Garland)、ベースのポール・チェンバースPaul Chambers)、ドラムスのルイス・ヘイズ(Louis Hayes)というクインテット編成です。

 


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超アップテンポで演奏される1曲目「Lover」、特徴あるうねうねとした高速フレーズを連発するジョン・コルトレーンJohn Coltrane)、お得意のフレーズを交えつつ快調に飛ばすドナルド・バードDonald Byrd)と続きますが、レッド・ガーランドRed Garland)のソロの途中で、ポール・チェンバースPaul Chambers)のベース・ランニングが僅かの間途切れたり、ルイス・ヘイズ(Louis Hayes)のシンバル・レガートがかなり苦しそうだったりと、リズム隊がかなり苦戦している様子も伺えます・・・。

 


4曲目「Come Rain Or Come Shine」は、ゆったりとしたスインギーな演奏で、コルトレーンだけでテーマを吹いた後、そのままアグレッシブなソロに突入していきます。

 

レッド・ガーランドRed Garland)の華麗でゆったりとしたピアノ・ソロの後、ドナルド・バードDonald Byrd)のふくよかな音色で奏でられるトランペット・ソロが続きます。

 

 

2曲目は、1957年08月16日に録音された、ベースのアール・メイ(Earl May)、ドラムスのアート・テイラー(Arthur Taylor)を従えたピアノレス・トリオ編成です。


2曲目「Slowtrane」は、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)の自作曲。

 

ゆったりとしたベース・ランニングから、コルトレーンのこれまたゆったりとしたテーマが吹奏されますが、コルトレーンのソロが進むにつれ、ファンキーな感じからメカニカルな高速フレーズに移っていくあたりは面白いですね。

 

 

3曲目は、1958年03月26日に録音され、ピアノのレッド・ガーランドRed Garland)、ベースのポール・チェンバースPaul Chambers)、ドラムスのアート・テイラー(Arthur Taylor)というカルテット編成です。

 


3曲目「By The Numbers」は、12分にも及ぶジョン・コルトレーンJohn Coltrane)自作のブルース。

 

レッド・ガーランドRed Garland)のタメを効かせた6分にも渡るピアノ・ソロの経て、ようやくコルトレーンの3分半ほどのソロが登場。ポール・チェンバースPaul Chambers)のベース・ソロを挟み、レッド・ガーランドが再び登場しますが、テーマ部はスタジオ内で即興で奏でられたブルース・フレーズを、そのまま採用した感じもしますね(笑)。

 

 

John Coltrane - The Last Trane
Prestige PR-7378 / Victor Entertainment VICJ-2136 [1996.09.28]


side 1 (A)
01. Lover (Rodgers & Hart)  7:57
02. Slowtrane (John Coltrane)  7:16

side 2 (B)
03. By The Numbers (John Coltrane)  11:58
04. Come Rain Or Come Shine (Harold Arlen, Johnny Mercer)  8:44


#01,04  January 10, 1958 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
Donald Byrd (tp) John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Louis Hayes (ds) 

 

#02  August 16, 1957 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
John Coltrane (ts) Earl May (b) Arthur Taylor (ds)

 

#03  March 26, 1958 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Arthur Taylor (ds) 

 

 

ザ・ラスト・トレーン

ザ・ラスト・トレーン

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The Last Trane [12 inch Analog]

The Last Trane [12 inch Analog]

  • アーティスト:John Coltrane
  • Fantasy/Original Jazz Classics
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なお、1957年08月16日の録音は、「Lush Life (Prestige PRLP-7188)」にも分散収録されております。

 

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1958年01月10日の録音は「Lush Life (Prestige PRLP-7188)」及び「The Believer (Prestige PRLP-7292)」に、分散収録されております。

 

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1958年03月26日の録音は、「Settin' The Pace (Prestige PRLP-7213)」にも、分散収録されております。

 

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John Coltrane - Bahia (Prestige) 1958

ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)をリーダーとするアルバム「Bahia (Prestige PR-7353)」は、1958年06月11日と12月26日の録音から拾遺されております。

 

John Coltrane - Bahia (Prestige) 1958


さて、1、2、5曲目は、1958年12月26日の録音です。

 

5曲目のみトランペットのフレディ・ハバード(Freddy Hubbard)が加わったクインテット編成で、残りはピアノのレッド・ガーランドRed Garland)、ベースのポール・チェンバースPaul Chambers)、ドラムスのアート・テイラーArt Taylor)のピアノ・トリオをバックとしたカルテット編成となります。

 


表題曲でもある1曲目「Bahia」は、リズミックな定型パターンに、哀愁漂うテーマが乗っかった日本人好みだと思われる曲。

 


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ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)、レッド・ガーランドRed Garland)、ポール・チェンバースPaul Chambers)と、余裕たっぷりなソロが続きます。

 

 

2曲目「Goldsboro Express」は、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)の自作曲であり、レッド・ガーランドRed Garland)が抜けた、ピアノレス・トリオでの演奏となっております。

 

如何にもコルトレーンっぽいメカニカルなテーマの後、コルトレーンアート・テイラーArt Taylor)のテクニカルなソロ交換が延々続きますので、聴く方も耐久力が求められる演奏となっております(笑)。

 

 

5曲目「Something I Dreamed Last Night」は、レッド・ガーランドRed Garland)の印象的な演奏から始まる、耽美的なバラッド風の演奏です。

 

コルトレーンの抒情性たっぷりのソロの後、レッド・ガーランドRed Garland)、ポール・チェンバースPaul Chambers)、フレディ・ハバード(Freddy Hubbard)と美しくも抒情的なソロが続きます。

 

 

3、4曲目は、1958年06月11日録音のクインテット編成。

 

ピアノのレッド・ガーランドRed Garland)、ベースのポール・チェンバースPaul Chambers)、ドラムスのジミー・コブ(Jimmy Cobb)という、マイルス・デイヴィスMiles Davis)バンドでお馴染みのトリオに、トランペットとフリューゲル・ホルンを吹くウィルバー・ハーデン(Wilbur Hardin)が加わっております。

 


3曲目「My Ideal」は、ゆったりとした穏やかな演奏で、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)だけがテーマを吹き、そのままソロに突入にしていきます。

 


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続くウィルバー・ハーデン(Wilbur Hardin)の温かみあるトランペット・ソロが素晴らしいですね。

 


4曲目「I'm A Dreamer」は、軽快でテーマ部から温かみある演奏となっております。

 

ソロ最初に登場するウィルバー・ハーデン(Wilbur Hardin)のソロの素晴らしい事・・・雰囲気的には、サド・ジョーンズThad Jones)に通じるものを感じます。続くジョン・コルトレーンJohn Coltrane)のソロも、なんとなくほんわかした感じでよろしいです。

 

 

John Coltrane - Bahia
Prestige PR-7353 / VICJ-2175 [1996.11.27] 


side 1 (A)
01. Bahia (Ary Barroso)  6:15
02. Goldsboro Express (John Coltrane)  4:41
03. My Ideal (Richard Whiting)  7:30

side 2 (B)
04. I'm A Dreamer (Aren't We All) (Buddy G. De Sylva, Lew Brown, Ray Henderson)  6:59
05. Something I Dreamed Last Night (Herbert Magidson, Jack Yellen, Sammy Fain)  10:48


#01,02,05  December 26, 1958 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
Freddy Hubbard (tp #5) John Coltrane (ts) Red Garland (p #1,5) Paul Chambers (b) 
Art Taylor (ds) 

#03,04  July 11, 1958 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
Wilbur Hardin (tp) John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Jimmy Cobb (ds)

 

バイーア

バイーア

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1958年12月26日の録音は、「Stardust (Prestige PRLP-7268)」と「The Believer (Prestige PRLP-7292)」にも分散収録されております。

 

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1958年06月11日の録音は、「Standard Coltrane (Prestige PRLP-7243)」と「Stardust (Prestige PRLP-7268)」にも分散収録されております。

 

 

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