加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)

「Sonny Rollins - Newk's Time (Blue Note) 1957」4000番台のスタートはソニー・ロリンズ

今回はジャズ界の巨人の一人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のブルーノート(Blue Note Records)最終作であり、きら星の如き名盤ひしめく4000番台の冒頭を飾るアルバム「Newk's Time (Blue Note BLP-4001)」のご紹介です。 さて、アルフレッド・ライオ…

「Sonny Rollins - Moving Out (Prestige) 1954」典型的なハード・バップ・アルバム

テナー・サックス界の巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のアルバム「Moving Out (Prestige PRLP-7058)」は、典型的なハード・バップといった風情の良盤だと思います。 1954年08月18日に録音された1~4曲目でバックを固めるのはケニー・ドーハム(Ke…

「Sonny Rollins - Our Man In Jazz (RCA Victor) 1962」ドン・チェリーを加えたカルテットでのライブ

テナーサックス界の巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)が、何度かの世にいう処の「雲隠れ」を経てジャズシーンに復帰した際、当時物議をかもしていたフリージャズの先駆者、オーネット・コールマン(Ornette Coleman)が最初に率いたカルテットに参加…

「Sonny Rollins – A Night At The Village Vanguard (Blue Note) 1957」ピアノレス・トリオによる大名盤

2023年、明けましておめでとうございます。このブログを開始したのは、2022年01月だったので、もうすぐ1年が過ぎようとしております。 用事が重なると、きっかり定時に「1日1枚更新」という感じにはなりませんが、「1日1枚ジャズのアルバムを紹介する」…

「The Amazing Bud Powell Vol. 1 (Blue Note) 1949,1951」天才バド・パウエル登場

ブルーノート(Blue Note Records)のオーナー、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)がこよなく愛したミュージシャンの一人が天才ピアニスト、バド・パウエル(Bud Powell)です。 ビバップを演奏するピアニストは全員、バド・パウエルの影響下にあると言…

「Thelonious Monk - Brilliant Corners (Riverside) 1956」超個性派ピアニスト、モンクのユーモア溢れる好盤

ジャズ界の巨人というか、天才の一人、超個性派ピアニストのセロニアス・モンク(Thelonious Monk)。 1956年の、10月と12月の三回に渡り録音された「Brilliant Corners (Riverside RLP12-226)」は、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)がリヴァーサイド…

「Miles Davis - Bags' Groove (Prestige) 1954」喧嘩セッションの真実は

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「Bags' Groove (Prestige PRLP-7109)」は、通称「喧嘩セッション」と呼ばれる録音を含むアルバム。 1、2曲目は1954年12月24日、クリスマス・イブの日に録音され、日本では通称「喧嘩セッション」と呼ばれております…

「Miles Davis - Birdland 1951 (Blue Note) 2004」バードランドの実況放送

1951年、ニューヨークのライブスポット、バードランドは定期的にライブの模様を実況中継としてラジオ放送していたようです。 ちなみにこの年の初めは、アート・ブレイキー(Art Blakey)を擁するディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)バンドの演奏が放送…

「Miles Davis - Collectors' Items (Prestige) 1953,1956」バードとロリンズの共演盤

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「Collectors' Items (Prestige PRLP-7044)」は1953年01月30日に行われたセッションと、マイルスがプレステッジ(Prestige)レコードを離れる直後の3年後、1956年03月16日に行われた消化試合的なセッションの2つを1…

「Miles Davis - Dig (Prestige) 1951」興味深いエピソード満載のアルバム

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)初期のリーダー・アルバムで、1951年01月17日と1953年02月19日に録音された「Miles Davis And Horns (Prestige PRLP-7025)」に続くアルバムが、1951年10月05日に録音された「Dig (Prestige PRLP-7012)」となります。 こ…

「Miles Davis And Horns (Prestige) 1951,1953」若きマイルス葛藤の日々の記録

ジャズ界の帝王、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)がまだ駆け出しの頃は、天才チャーリー・パーカー(Charlie Parker)との共演で腕を磨きつつ、パーカーの悪影響でクスリにハマる事となります。 クスリを入手するために演奏をこなす、といった日々を過…

「Sonny Rollins - Plays For Bird (Prestige) 1956」チャーリー・パーカーに捧ぐ長尺メドレー

ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)名義の「Plays For Bird (Prestige PRLP-7095)」は、1955年03月12日に急逝したチャーリー・パーカー(Charlie Parker)を偲び、パーカーが亡くなった翌年の1956年10月05日、ソニー・ロリンズ自身も参加していた「Max Roach…

「Sonny Rollins - Sonny Rollins Plus 4 (Prestige) 1956」ブラウンーローチ・クインテット、最後の輝き

モダンジャズ・テナーサックスの巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のアルバムを紹介するにあたり、「クリフォード・ブラウンとマックス・ローチの双頭クインテット」関連の話題を断続的に書いてきましたが、その過程で思い出した「裏技的」なアルバム…

「Sonny Rollins - Sonny Rollins Vol. 1 (Blue Note) 1956」リユニオン・バンド的なアルバム

マックス・ローチ(Max Roach)からブルーノート(Blue Note Records)のオーナー、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)にある提案があったようです。 「ソニー・ロリンズの調子が上がってきているので、ブルーノートでも録音した方がいいよ(意訳)」 そ…

「Sonny Rollins - Saxophone Colossus (Prestige)」悲劇の4日前に録音された大名盤

豪快で大胆。自然体のまま自由奔放に吹いただけで、持ち味が最大限に引き出されたアルバム。 ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のアルバム「Saxophone Colossus (Prestige PRLP-7079)」は、1956年06月22日、クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・クイ…

「Thelonious Monk - Thelonious Monk and Sonny Rollins (Prestige) 1954」ロリンズとモンクの共演盤

モダンジャズ・サックスの巨人であり一時期、世界中のモダン・テナーサックス奏者のお手本となった、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)と、孤高の天才、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)の共演を集めた拾遺集が、今回の「Thelonious Monk and Sonny R…

「Sonny Rollins - Sonny Rollins Vol. 2 (Blue Note) 1957」ブルーノート・オールスター・メンバー集結

テナーサックスの巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)のブルーノート第2弾「Sonny Rollins Vol. 2 (Blue Note BLP 1558)」は、相方にハードバップ・トロンボーンの名手、J.J.ジョンソン(Jay Jay Johnson)を起用したクインテット編成での録音です…

「Sonny Rollins - Complete Live At The Village Gate 1962 (SOLAR)」発掘された驚愕の6枚組ボックス

生真面目で繊細な一面を持ちつつ、豪快なる演奏を聴かせるテナーの巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)の1962年に録音された未発表ライブ音源が発掘されたようです。 今回紹介する、発掘された驚異の6枚組ボックスは「Complete Live At The Village Ga…

「Sonny Rollins - Tenor Madness (Prestige) 1956」ロリンズ VS コルトレーン

1956年は、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)いずれにとっても重要な年であり、また、数多くの「歴史的名盤」に参加している年でもあります。 ソニー・ロリンズはクリフォード・ブラウン(Clifford Brown)とマック…