加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

ビル・エヴァンス (Bill Evans)

Bill Evans - How My Heart Sings! (Riverside) 1962

1961年07月06日、ベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)を交通事故で失った事は、ビル・エヴァンス(Bill Evans)にとって最大の悲劇だったと思われます。 そんな悲劇を乗り越え、スコット・ラファロ(Scott LaFaro)同様に前衛ジャズ系ミュージシャン…

Bill Evans - Moon Beams (Riverside) 1962

1961年06月25日、ビル・エヴァンス(Bill Evans)トリオが「The Village Vanguard」で行った、今や伝説的なライブ。 kaji-jazz.hatenablog.com kaji-jazz.hatenablog.com この時のライブでは、ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)と、ベースのスコット・…

Oliver Nelson - The Blues and The Abstract Truth (Impulse!) 1961

オリバー・ネルソン(Oliver Nelson)と言えば真っ先に思う浮かぶのが、この大名盤「Oliver Nelson - The Blues and The Abstract Truth (Impulse! AS-5)」です。 邦題「ブルースの真実」と書いた方が、あー、アレね、と言う人が多いのかもしれません。 1曲…

「Chet Baker - Chet (Riverside) 1959」ビル・エヴァンスとの共演盤

西海岸の大スター、チェット・ベイカー(Chet Baker)が東海岸・ニューヨークにやってきて「Riverside Records」に残したアルバムの中で、最良の1枚がこのアルバム「Chet Baker - Chet (Riverside Records RLP 12-299/RLP-1135)」です。 ピアノのビル・エヴ…

「Cannonball Adderley - Know What I Mean ? (Riverside) 1961」端正で格調高きアルバム

短期間ではあるもののマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のグループで共演したアルト・サックスのキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley)と、ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)が、MJQ(Modern Jazz Quartet)のリズム・セクションである…

「Bill Evans - From From Left To Right (MGM) 1970」世の評価はさておき、私はイチオシなアルバム

日本の場合、私も異存はないのですが「ビル・エヴァンスは、スコット・ラファロとのピアノ・トリオが最高」という評価が定着しておりまして。 そのため、前に紹介したクインテット編成の「Interplay (Riverside RM-445/RS-9445)」や、今回ご紹介する「Bill E…

「Bill Evans With Jeremy Steig - What's New (Verve) 1969」超個性派フルート奏者との共演盤

今回ご紹介するアルバムは1969年の01月30日、02月03,04,05,11日、03月11日と3ヶ月に渡り録音された、ビル・エヴァンス(Bill Evans)としてはかなり刺激的な演奏を収めたアルバム「Bill Evans With Jeremy Steig - What's New (Verve V6-8777)」です。 収録…

「Bill Evans - Interplay (Riverside) 1962」トランペットとギター入りクインテットの軽快なるアルバム

ビル・エヴァンス(Bill Evans)が1962年07月16日、17日の二日をかけ、クインテット編成で録音したアルバムが「Interplay (Riverside RM-445/RS-9445)」です。 演奏メンバーはビル・エヴァンス(Bill Evans)の他に、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath…

「Bill Evans Trio – Explorations (Riverside) 1961」革新的なピアノ・トリオの第2弾

ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)が、ベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)、ドラムスのポール・モチアン(Paul Motian)と結成した革新的なピアノ・トリオ。 ベースがリズムキープという役割を超え、ピアノと対等に自由な動き(ソロ)をする…

「Bill Evans Trio - Portrait In Jazz (Riverside) 1959」革新的トリオの超定番アルバム

ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)が、ベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)、ドラムスのポール・モチアン(Paul Motian)と結成したピアノ・トリオは、それまでのベースとピアノがソロ以外の時はリズムキープに徹するという暗黙の了解を打ち破…

「Miles Davis – 1958 Miles (CBS/Sony)」は、裏「Kind Of Blue」

ジャズ界の巨人・マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「1958 Miles (CBS/Sony 20AP-1401)」は、1979年にCBSソニーから発売された日本独自企画アルバム。 ジャケットデザインを手掛けたのは、池田満寿夫。 1958年05月26日に録音されながら、お蔵入りしてい…

「Bill Evans & Jim Hall - Undercurrent(Liverty) 1962」ジャケットが暗喩する光景

ビル・エヴァンス(Bill Evans)とジム・ホール(Jim Hall)という知性派ジャズ・ミュージシャン達によるデュオ・アルバム「底流(Undercurrent)」。 CD化の際、別テイク含む未発表だった4曲が追加収録されたバージョンも発売されております。 ビル・エ…

「Bill Evans - Waltz For Debby +4 (Riverside)1962」不朽の名盤想定外の続編

「Bill Evans - Sunday At The Village Vanguard」が発売された翌1962年、1961年07月に急死したベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)追悼盤として「Waltz For Debby」が発売された様です。 「不朽の名盤想定外の続編」が、不幸な事故をきっかけにして…

「Bill Evans - Sunday At The Village Vanguard +5 (Riverside)1961」不朽の名盤

ビル・エヴァンス(Bill Evans)が結成した、革新的なトリオ。 革新的である要因はスコット・ラファロ(Scott LaFaro)のピアノと対等に自己主張するベースであることに異論がある人は、まず居ないかと思われます。 彼ら革新的なトリオが残したライブアルバ…

「Miles Davis - Kind Of Blue (Columbia) 1959」ジャズ屈指の大名盤の光と影

ジャズ界の巨人マイルス・デイビス(Miles Davis)が1959年に発売し、現在までロングセラーを更新するアルバムが「Kind Of Blue (Columbia)」。 「踊るための伴奏音楽」から出発し発展してきたジャズ(JAZZ)が、クラッシック音楽を吸収し、「モード」という…