加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「Horace Silver - Silver 'N Wood (BN-LA581-G) 1976」クインテット録音に木管アンサンブルをダビング

ホレス・シルバー(Horace Silver)の「Silver 'N シリーズ」第2弾は、クインテット録音に木管アンサンブルをオーバーダビングした「Silver 'N Wood (BN-LA581-G)」。 なるほど、「Silver 'N Wood」なんでジャケットに「木」が映ってる訳か・・・あまりにも…

「Horace Silver - Silver 'N Brass (BN-LA406-G) 1975」クインテットでの録音に、ブラス・アンサンブルをダビング

ブルーノート(Blue Note Records)の看板アーティスト、ホレス・シルバー(Horace Silver)。 1975年、クインテット編成で録音したテープを元に編曲された、ブラスアンサンブルをオーバーダビングするという、珍しい手法で仕上げられたアルバム「Silver 'N …

「Select Live Under The Sky '92 (3) Highlight」FMエアチェック音源

手元にある整理が済んだ「FMエアチェック音源」のご紹介、今週末は「Select Live Under The Sky '92」を3回に渡りお送りしております。 3回目の放送はハイライトとしてライブ当日、未オンエアだった音源が放送されました。 「Pat Metheny Group」、「富…

「Select Live Under The Sky '92 (2) 0726」FMエアチェック音源

手元にある整理が済んだ「FMエアチェック音源」のご紹介、今週末は「Select Live Under The Sky '92」を3回に渡りお送りしております。 第2回目、1992年07月26日の放送では「富樫雅彦 & J.J.Spirits」と、「The Marcus Miller Project featurin David Sa…

「Select Live Under The Sky '92 (1) 0725」FMエアチェック音源

手元にある整理が済んだ「FMエアチェック音源」のご紹介、今週末は「Select Live Under The Sky '92」を3回に渡りお送りいたします。 1992年07月25日の放送では「Pat Metheny Group」と、「V.S.O.P. Quintet Tribute To Miles Davis」の2組を中心に放送…

「Herbie Hancock - Speak Like A Child (Blue Note) 1968」ひたすら美しいメロディとアンサンブルを堪能

1968年03月に2回に分けて録音されたハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の代表作の1枚「Speak Like A Child (Blue Note BST-84279)」は、ひたすら美しいメロディとアンサンブルを堪能出来る一枚。 夕景をバックに撮影されたハービーのシルエットも印象…

「Horace Silver – Doin' The Thing - At The Village Gate (Blue Note) 1961」鉄壁コンビを擁する熱狂ライブ

ブルーノート(Blue Note Records)の看板アーティストの一人、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)。 ライブアルバム「Doin' The Thing - At The Village Gate (Blue Note BST-84076)」は、フロントにトランペットのブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)、…

「Horace Silver – The Tokyo Blues (Blue Note) 1962」日本への感謝状的なアルバム

1962年のお正月、前年に来日したアート・ブレイキー(Art Blakey)が巻き起こしたファンキー・ブーム真っ只中の日本に、米国で絶大なる人気を誇るホレス・シルヴァー(Horace Silver)のクインテットが初来日します。 米国に帰国して録音された「The Tokyo B…

「Bobby Timmons - The Soul Man! (Prestige) 1966」絶好調のウェイン・ショーターだけ聴こう

「The Soul Man! (Prestige PRST-7465)」は、ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)[1935 - 1974]最後期の1966年、ジャズ・メッセンジャーズ時代の同僚・ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)を迎えたアルバム。 兎に角、独自のサウンドを明確に押し出し始…

「Select Live Under The Sky '91 0728」FMエアチェック音源

週末は手元にあるFMエアチェック音源を整理したものの中から、どんな曲を演奏したのか、ご紹介していく事にしました。 棚にあるCDとにらめっこするのも、そろそろ飽きてきた事もありますが、世界的な疫病騒ぎの影響で、自宅の(秘蔵)FMエアチェック音源…

「Miles Davis & Tadd Dameron - In Paris Festival International De Jazz」タッド・ダメロンと燃え上がるライブ

マイルス・デヴィス(Miles Davis)が「Birth Of The Cool (Capitol)」のプロジェクトを始動させ、スタジオ録音も進めていた同じ時期。 マイルスは、作編曲者として有名なタッド・ダメロン(Tadd Dameron)のバンドの一員として、フランスはパリで開催された…

「Miles Davis – Birth Of The Cool (Capitol) 1950」西海岸クール・ジャズの教科書

マイルス・デヴィス(Miles Davis)の「Birth Of The Cool (Capitol)」は、ジャズ界におけるマイルストーン(milestone)的な作品。 ※ジャケット写真は「Discogs」からお借りしました。 「クールの誕生(Birth Of The Cool)」というタイトルは、レコード会…

「Roy Haynes - We Three (Prestige/New Jazz) 1958」変幻自在な3人対等のバンド

予測不能で個性的なリズムを叩き出すロイ・ヘインズ(Roy Haynes)。 1958年11月14日に録音されたアルバム「We Three」はロイ・ヘインズ名義ではありますが、「We Three」とタイトルをつけているので「3人対等」のバンドなのでしょう。 ジャケットを見ると…

「Sabu - Palo Congo (Blue Note) 1957」ブルーノート1500番台に潜む異色盤

1957年04月28日に録音された「Sabu - Palo Congo (Blue Note BLP-1561)」は、1957年03月07日に録音された「Art Blakey - Orgy In Rhythm Vol. 1 & 2 (Blue Note BLP-1554/1555)」に続く、パーカッションとヴォーカル中心のアルバム。 巷で「ライオンの狂気」…

「Louis Smith - Here Comes Louis Smith (Blue Note) 1958」端正で知性溢れるトランペット奏者

米テネシー州出身のトランペット奏者で教育者でもあるルイ・スミス(Louis Smith)。 早逝したクリフォード・ブラウン(Clifford Brown)直系の、端正で知性溢れるトランペット奏者であります。 スタディ・イン・ブラウン(SHM-CD) アーティスト:クリフォード…

「Art Blakey - Orgy In Rhythm Vol. 1&2 (Blue Note) 1957」時代を先取りしたリズムの饗宴

当初、ブルーノート(Blue Note Records)のハウス・ドラマーとして活躍していたアート・ブレイキー(Art Blakey)をリーダーとして1957年に録音されたのが、この「リズムの饗宴(Orgy In Rhythm)」と題されたアルバム。 〇Art Blakey - Orgy In Rhythm Vol…

「Select Live Under The Sky '88 (2) 0731」FMエアチェック音源

手元にある「FMエアチェック音源」の整理が進んできたので、どんな曲がオンエア(放送)されたのか紹介しております。 約30年、カセットテープ、DATテープ、CDと聴いてたメディアは変わっていきましたけど・・・。 2022年の現在は、パソコンに取り込んで…

「Select Live Under The Sky '88 (1) 0730」FMエアチェック音源

1988年頃の日本は好景気で、海外から大物ミュージシャンを招き、各地で野外フェスティバルが開催されていた時期にあたります。 当時学生だった私は、高額な野外フェスティバルに遠方から通える資金力もなく、FM放送でオンエアされるライブに心ときめかせてい…

「Bud Powell - Jazz At Massey Hall Vol. 2 (Debut) 1953」伝説のマッセイホールでのトリオ録音

「Jazz At Massey Hall (Debut DEB-124)」は1953年05月15日、カナダ・トロントの「Massey Hall」で開催されたビバップの巨人達が競演する歴史的なコンサートの実況録音盤ですが・・・。 もう1枚、同日録音の「Jazz At Massey Hall Vol. 2 (Debut DLP-3)」が…

「The Quintet - Jazz At Massey Hall (Debut) 1953」ビバップ時代の消化試合的アルバム

「Jazz At Massey Hall (Debut DEB-124)」は1953年05月15日、カナダ・トロントの「Massey Hall」で開催された、ビバップの巨人達が競演する歴史的なコンサートの実況録音盤。 演奏メンバーは、ビバップ(Be-Bop)ジャズの歴史には欠かせない、我が強く、個性…

「The Incredible Jimmy Smith At Club Baby Grand Vol. 1 & 2 (Blue Note) 1956」ジミー・スミス初のライブ録音

ジャズオルガンの革命児、ジミー・スミス(Jimmy Smith)の3枚のスタジオ録音に続く、初のライブ録音がこの「The Incredible Jimmy Smith At Club Baby Grand Vol. 1 & 2」です。 「The Incredible Jimmy Smith At Club Baby Grand Vol. 1 (Blue Note BLP-1…

「Jimmy Smith – A New Sound...A New Star... Jimmy Smith At The Organ Vol. 1-3 (Blue Note)」ジャズオルガンの革命児登場

ブルーノート(Blue Note Records)というレコード会社は、オーナーであるアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が日中は自身のレコード会社で働きつつ、夜になるとこまめにジャズクラブに足を運んで無名ながら「有能な新人を発掘」するのが日常だったよう…

「Duke Ellington & His Orchestra – The Popular Duke Ellington (RCA Victor) 1966」デューク・エリントン楽団の入門編的アルバム

1966年に録音されたデューク・エリントン楽団(Duke Ellington & His Orchestra)の「The Popular Duke Ellington (RCA Victor)」は、「Take The 'A' Train」、「Solitude」、「Sophisticated Lady」などの超有名曲を収録したデューク・エリントン楽団の入門…

「Cliff(Clifford) Jordan - Cliff Jordan (Blue Note) 1957」最大4管編成のブローイング・セッション

「Cliff(Clifford) Jordan - Cliff Jordan (Blue Note BLP-1565)」はシカゴ出身のテナーマン、クリフ・ジョーダン(Cliff Jordan)をリーダーに据えた、最大4管編成となるブローイング・セッション。 トランペットのリー・モーガン(Lee Morgan)、トロンボ…

「Lee Morgan - Candy (Blue Note) 1957」鯔背(いなせ)なトランペットのワンホーン・アルバム

リー・モーガン(Lee Morgan)の「Candy (Blue Note BST-81590)」は、天才トランペット少年、リー・モーガン最初の絶頂期に録音されたワン・ホーン・アルバムです。 これまでのリー・モーガンのブルーノート(Blue Note Records)におけるリーダーアルバムは…

「Curtis Fuller - Bone & Bari (Blue Note) 1957」珍しい低音2管編成のアルバム

「Bone & Bari (Blue Note BLP-1572) 」は、カーティス・フラー(Curtis Fuller)のブルーノート第2弾。 カーティス・フラー(Curtis Fuller)のトロンボーンに、テイト・ヒューストン(Tate Houston)のバリトン・サックスが相方を務めるという、珍しい低…

「Curtis Fuller - Curtis Fuller Vol. 3 (Blue Note) 1957」ブルーノートらしい好ハードバップ・アルバム

「Curtis Fuller Vol. 3 (Blue Note BLP-1583)」は、ハード・バップ・トロンボーンの人気者、カーティス・フラー(Curtis Fuller)がリーダーの2管編成による好アルバム。 叙情的な演奏を得意とするアート・ファーマー(Art Farmer)を相方に従え、ピアノに…

「Bennie Green - Back On The Scene (Blue Note) 1958」ブルーノートらしからぬ、ほのぼのトロンボーン

ベニー・グリーン(Bennie Green)はハードバップ・トロンボーンの俊英、カーティス・フラー(Curtis Fuller)と入れ替わりにブルーノート(Blue Note Records)に登場したトロンボーン奏者です。 アルバム「Back On The Scene (Blue Note BLP-1587)」は、ベ…

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Indestructive (Blue Note) 1964」リー・モーガン参加の3管ジャズ・メッセンジャーズ

私は愛聴する、フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)の後釜としてリー・モーガン(Lee Morgan)が復帰した、3管ジャズ・メッセンジャーズの好盤「Indestructive (Blue Note BST-84193)」。 日本のミュージシャンが何故かこのアルバムに収録された「Callin…

「Curtis Fuller - The Opener (Blue Note) 1957」ハードバップ・トロンボーンの俊英登場

ブルーノート(Blue Note Records)で、リーダーアルバムを出したトロンボーン奏者といえば、ビバップ・トロンボーンの天才、J・J・ジョンソン(Jay Jay Johnson)が思い浮かびます。 第二弾が、今回紹介するハードバップ・トロンボーンの俊英、カーティス…