加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Duke Ellington & His Orchestra – The Popular Duke Ellington (RCA Victor) 1966」デューク・エリントン楽団の入門編的アルバム

1966年に録音されたデューク・エリントン楽団(Duke Ellington & His Orchestra)の
「The Popular Duke Ellington (RCA Victor)」は、「Take The 'A' Train」、「Solitude」、「Sophisticated Lady」などの超有名曲を収録したデューク・エリントン楽団の入門編的アルバム。

 

「Duke Ellington & His Orchestra – The Popular Duke Ellington (RCA Victor) 1966」デューク・エリントン楽団の入門編的アルバム

とりあえずデューク・エリントン楽団を1枚買っておこう・・・と思った人には、このアルバム「The Popular Duke Ellington (RCA Victor)」をお勧めしときます。

 


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曲名は知らないけど、どこかで聴いた事がある曲が、このアルバムに詰まってます。

 


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デューク・エリントンDuke Ellington)は、あのマイルス・デイヴィスMiles Davis)が敬意を示し、デューク・エリントンの死後、追悼曲を録音するほど、ジャズ界の最重要人物なのですが。

 


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デューク・エリントンについて語るとなると、残された録音を何枚か聴いただけでは、全く把握出来ない位、「沼にはまる」レベルの覚悟が必要なミュージシャンであります。

 

ジャズを多少かじったぐらいでは、まったく太刀打ち出来きず(笑)。


ちなみに米国のビックバンド界で公爵(デューク)・エリントンと並び称されるのが、伯爵(カウント)・ベイシー。

 

カウント・ベイシー楽団(Count Basie & His Orchestra)とデューク・エリントン楽団の最大の違いは何か?と考えるとまず「楽譜」。

 

カウント・ベイシー楽団は、時代やメンバー変われど、基本的には最初に演奏したバージョンの楽譜(編曲)を元に演奏しております。

 

日本の社会人や学生のビックバンドに人気があるのは、楽譜(編曲)が容易に入手出来て、コピーする基準(元音源)が時代変われど「ブレない」点にあると思ってます。

 

対して、デューク・エリントン楽団(Duke Ellington & His Orchestra)は、演奏する時代さらにはメンバーによって、楽譜(編曲)を差し替えているとか。

 

 

あと噂によると、デューク・エリントンは専属メンバーを月給制で雇い、演奏する楽譜には「ファースト・トランペット」とかいうパート名でなく、メンバーの名前が書かれたものを渡すらしいです。

 

という事で、「曲名が同じ」でも時代や吹き込んだメンバーが違うと、「演奏が全く異なる」というのが、デューク・エリントン楽団の特徴の一つであると言えるかもしれません。

 

大編成のバンド(楽団)であるにも関わらず、コンボ編成での演奏のように、演奏メンバーによって、柔軟に演奏スタイルを変えてしまうのがデューク・エリントン楽団なので、「あの曲が聴きたいなあ」という事でCD買っても、「全然違う演奏が入ってた」という事が容易に起こりうるのが、デューク・エリントン楽団であります。

 

ちなみに私もビックバンドでデューク・エリントン楽団の曲、何度か演奏しましたけど。

 

カウント・ベイシー楽団なら、「あー、あのアルバムに収録されてる曲だな」と、容易に参考音源用意出来たのですが、デューク・エリントン楽団の曲に関しては、「どのアルバムが、この譜面の参考になるのか分からん!」というのが大半でしたからね。

 


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なお、CDのボーナス・トラックには「Caravan」が収録されております。

 

Duke Ellington & His Orchestra – The Popular Duke Ellington +3
RCA Victor LPM-3576 Legacy/Jazz Connoisseur / Sony Music 88985407042 [1999]

side 1 (A)
01. Take The 'A' Train (Strayhorn)  4:37
02. I Got It Bad (And That Ain't Good) (Ellington)  2:35
03. Perdido (Tizol)  3:13
04. Mood Indigo (Bigard, Ellington, Mills)  5:09
05. Black And Tan Fantasy (B. Miley, Ellington)  5:10

side 2 (B)
06. The Twitch (Ellington)  3:09
07. Solitude (Ellington, DeLange, Mills)  3:34
08. Do Nothing Till You Hear From Me (B. Russell, Ellington)  1:53
09. The Mooche (Ellington, I. Mills)  5:34
10. Sophisticated Lady (D. Ellington, I. Mills)  3:01
11. Creole Love Call (Ellington)  3:55

CD Bonus Tracks
12. Caravan (D.Ellington, J.Tizol, I.Mills) 5:25
13. Wings And Things (J.Hodges) 1:57
14. Do Nothing Till You Hear From Me (Alternative Take) (B. Russell, Ellington)  1:56


May 9-11, 1966 in Los Angeles.

Duke Ellington(p) John Lamb(b) Sam Woodyard(ds) 

William "Cat" Anderson(tp) Herbie Jones(tp) Mercer Ellington(tp) 
Cootie Williams (tp #1,2,5,6,9,10,12,14) Bud Brisbois (tp #3,4,7,8,11,13)

Buster Cooper(tb) Chuck Connors(tb) Lawrence Brown(tb) 

Harry Carney (cl #3,4,7,8,11,13), Russell Procope (cl #3,4,7,8,11,13)

Harry Carney(reeds) Jimmy Hamilton(reeds) Johnny Hodges(reeds) 
Paul Gonsalves(reeds) Russell Procope(reeds) 

 

 

カウント・ベイシー楽団(Count Basie & His Orchestra)と、デューク・エリントン楽団(Duke Ellington & His Orchestra)が共演した豪華な「Duke Ellington And Count Basie - First Time! The Count Meets The Duke (Columbia CL-1715)」なんてアルバムもあるので、興味のある方はどうぞ。

 

 

ちなみに新潟市北区の図書館には、初期「RCA Victor」のCDボックスが収納されているのですが、枚数が確か20枚位ありまして。

 

 

1回につき2枚までしか借りられないので、借りようと思って棚から出しては引っ込めるという、いにしえのプラモデルマニアみたいな事を、公共の場でしでかす事になります。