ビバップ時代から活躍するピアニスト、ウォルター・ビショップ Jr.（Walter Bishop Jr.）の、1961年03月14日に録音された「Speak Low (Jazztime JTS-002)」は、マイナー・レーベルから発売された事もあり、日本では「幻の名盤」とか、「ジャズ喫茶の名盤」といううたい文句で、しばしば発売されるアルバムです。
ジミー・ギャリソン（Jimmy Garrison）の武骨なベースに、G.T. ホーガン（G. T. Hogan）の迫力あるドラムスがほどよい緊張感を与えるこのアルバム、真面目に通して聴いてみると、ウォルター・ビショップ Jr.（Walter Bishop Jr.）のシンプルながら素直な美フレーズ満載で、とても聴き易いアルバムである事が分かったりします。
なお、ＣＤで発売される様になってから「別テイク」が３曲ほど追加されておりますが。
ベースのジミー・ギャリソン（Jimmy Garrison）が思いっきりリズムを崩していたりと、「蛇足」という言葉がいつも脳裏に浮かぶ出来である事、あえてお伝えしておきます。
「Sometimes I'm Happy」は、1961年という時代性を反映したか、程よくファンキーなノリの演奏となっております。
タイトル曲でもある「Skeak Low」も、これまた武骨というか、ファンキーな感じの演奏となっております。
1989年にも「Milestones (Black Lion Records BLP 60109)」というジャケットとタイトルを変え発売されておりますが、曲順等は「Speak Low (Jazztime JTS-002)」と同じみたいです。
Walter Bishop Jr. - Speak Low +3
Jazztime JTS-002 / MZCB-1179 [2008.11.28]
Jazztime/Jazzline Premium Collection –
side 1 (A)
01. Sometimes I'm Happy (I. Caesar, V. Youmans) 6:28
02. Blues In The Closet (Oscar Pettiford) 3:58
03. Green Dolphin Street (Bronislaw-Kaper) 9:42
side 2 (B)
04. Alone Together (A. Schwartz) 6:44
05. Milestones (Miles Davis) 4:45
06 Speak Low (Weil, Nash) 9:23
CD Bonus Tracks
07. Sometimes I'm Happy (alternate take) (I. Caesar, V. Youmans) 7:27
08. Blues In The Closet (alternate take) (Oscar Pettiford) 3:48
09. Skeak Low (alternate take) (Weil, Nash) 9:27
Walter Bishop Jr. (p) Jimmy Garrison (b) G. T. Hogan (ds)
March 14, 1961 at Bell Sound Studios, NYC.
![スピーク・ロウ<LP> SPEAK LOW<LP> [Analog]](https://m.media-amazon.com/images/I/51RPJwD9JxL._SL500_.jpg "スピーク・ロウ<LP> SPEAK LOW<LP> [Analog]")
以前、ご紹介したアルバムで、ウォルター・ビショップ Jr.（Walter Bishop Jr.）関連のアルバムへのリンク等、貼っておきます。
1951年、マイルス・デイヴィス（Miles Davis）「Dig (Prestige PRLP-7012)」
1952年、チャーリー・パーカー（Charlie Parker）「Fiesta (Verve MGV-8008)」
1953年、ケニー・ドーハム（Kenny Dorham）「Kenny Dorham Quintet (Debut DLP-9)」
1959年、ジャッキー・マクリーン（Jackie McLean）「Swing, Swang, Swingin' (Blue Note BST-84024)」
1960年、ディジー・リース（Dizzy Reece）「Soundin' Off (Blue Note BST-84033)」
まだ、色々とありましたね・・・。
