加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

☆ヴァーブ (Verve - Nogran)

Roy Hargrove's Crisol – Habana (Verve Records) 1997

1980年代に彗星の如く登場したウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)に連なるトランペッターの系譜の中で、音楽シーンに最も影響力があったトランペッターが、2018年に49歳という若さで惜しくも亡くなったロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)でしょう。…

Bud Powell - The Lonely One... (Verve) 1955

バド・パウエル(Bud Powell)の1955年04月27日に行われた、ベースのジョージ・デュヴィヴィエ(George Duvivier)、ドラムスのアート・テイラー(Art Taylor)を伴った録音3曲と。 録音日が少し遡りますが1955年01月13日に行われた、ベースのパーシー・ヒ…

Bud Powell - Blues In The Closet (Verve) 1956

バド・パウエル(Bud Powell)がベースにレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスにオジー・ジョンソン(Osie Johnson)を迎え、1956年09月13日に録音したアルバムが「 Bud Powell - Blues In The Closet (Verve MGV-8218)」です。 しっかし、ジャケットのモ…

Bud Powell - Bud Powell '57 (Verve) 1955

バド・パウエル(Bud Powell)の1954年12月16日、ベースがパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムスがマックス・ローチ(Max Roach)のトリオ・セッション3曲と、1955年01月11日と12日の二日間に渡りドラムスにアート・ブレイキー(Art Blakey)を迎えた…

Bud Powell - Piano Interpretations By Bud Powell (Verve) 1955

天才と呼ばれるジャズ系ミュージシャンは、常人が絶対にやらないであろう「奇行」を平気で行う人が多い様で・・・ミュージシャンではありませんが、私も知人に「天才」が居て、ぶっ飛んだ行動を実際に見聞きしているんで、「天才の功罪」に関しては、多少の…

Bud Powell – Bud Powell's Moods (Verve) 1955

晩年のバド・パウエル(Bud Powell)は、パリでバドの生演奏を聴いた大江健三郎氏が「老いたセイウチ」と表現するような、初期の狂気をはらんだ輝きある演奏とは真逆の、穏やかで滋味あふれる演奏を聴かせる様になっております。 そんな初期の「眩いばかりの…

「Bud Powell - The Genius of Bud Powell (Verve) 1950,1951」ソロ中心のスタイル研究に最適な1枚

ビバップ以降のジャズ・ピアノにおける基本スタイルを確立した天才ピアニスト、バド・パウエル(Bud Powell)。 アルバム「The Genius of Bud Powell (Verve MGV-8115)」は、1950年07月01日のトリオ編成によるセッションと、1951年02月のソロによるセッショ…

「Bud Powell - Jazz Giant (Verve) 1949,1950」初期の覇気に満ち溢れた演奏

ノーマン・グランツ(Norman Granz)が手掛けた、1949年から1950年にかけた天才ピアニストであるバド・パウエル(Bud Powell)初期の、覇気に満ち溢れた演奏を収めたアルバムが「Jazz Giant (Verve MV-2533)」です。 バド・パウエル(Bud Powell)は、左手で…

「Bill Evans - From From Left To Right (MGM) 1970」世の評価はさておき、私はイチオシなアルバム

日本の場合、私も異存はないのですが「ビル・エヴァンスは、スコット・ラファロとのピアノ・トリオが最高」という評価が定着しておりまして。 そのため、前に紹介したクインテット編成の「Interplay (Riverside RM-445/RS-9445)」や、今回ご紹介する「Bill E…

「Bill Evans With Jeremy Steig - What's New (Verve) 1969」超個性派フルート奏者との共演盤

今回ご紹介するアルバムは1969年の01月30日、02月03,04,05,11日、03月11日と3ヶ月に渡り録音された、ビル・エヴァンス(Bill Evans)としてはかなり刺激的な演奏を収めたアルバム「Bill Evans With Jeremy Steig - What's New (Verve V6-8777)」です。 収録…

「Stan Getz - Sweet Rain (Verve) 1967」チック・コリアとの共演盤

1967年にスタン・ゲッツ(Stan Getz)が唯一残した公式録音が「Sweet Rain (Verve)」です。 前年1966年には、ヴァイブラフォンの俊英ゲイリー・バートン(Gary Burton)を擁するカルテットで活動してたみたいですが、翌1967年は方向性の模索時期で録音を休止…

「Stan Getz & Kenny Barron - People Time (Verve/Gitanes Jazz) 1991」公式最後の録音

先日、阿賀野市の出湯温泉街にある石川さんが経営する愛着珈琲でこのアルバムを聴き、速攻で図書館(ほんぽーと)から最新リマスターCD借りてきました。 前から持ってたCDですが、1990年代に発売されたものなんで、音がショボくて(笑)。 ライナーノー…

「Oscar Peterson - We Get Requests (Verve) 1964」超絶技巧ピアニストが魔境に残した名盤

カナダ出身の超絶技巧を誇るピアニスト、オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)。 彼が残した超有名盤が「We Get Requests (Verve) 」、邦題「プリーズ・リクエスト」です。 日本では長年、オーディオ装置のシステムチェックに用いられるほど「録音が良…