Bud Powell - The Lonely One... (Verve) 1955
バド・パウエル(Bud Powell)の1955年04月27日に行われた、ベースのジョージ・デュヴィヴィエ(George Duvivier)、ドラムスのアート・テイラー(Art Taylor)を伴った録音3曲と。
録音日が少し遡りますが1955年01月13日に行われた、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムスのケニー・クラーク(Kenny Clarke)を伴った7曲を合わせて編纂したアルバムが「Bud Powell - The Lonely One... (Verve MGV-8301)」です。
いずれの録音も、ビバップ時代によく演奏された曲が取り上げられており、バド・パウエル(Bud Powell)も安定した演奏を聴かせてくれます。
さて、1955年04月27日に行われた、ベースのジョージ・デュヴィヴィエ(George Duvivier)、ドラムスのアート・テイラー(Art Taylor)を伴った録音だと、2曲目の「Star Eyes」が好みですね。
1955年01月13日に行われた、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムスのケニー・クラーク(Kenny Clarke)を伴った録音だと5曲目、他のアルバムで見た記憶がないバド・パウエル(Bud Powell)の自作曲「Mediocre」が面白いかと。
後期「Verve」時代のアルバムをまとめて聴いて判明した事は、バド・パウエル(Bud Powell)は比較的安定した演奏を聴かせてくれるのに、録音エンジニアがジャズ向きの録音セッティングに不慣れなのか、ピアノの音は綺麗に捉えられているのに、ドラムスとベースの音が小さすぎて、結果的にジャズ的にグっと来ないアルバムが量産されていた・・・・という事ですね。
最近、ビートルズ(The Beatles)の再発盤で話題となっているドラム、ベース、ピアノの音を綺麗に分離するリマスター技術があるそうですが・・・。
それらを駆使してベース、ドラムの音をもっと前面に押し出した「最新リミックス」バージョンで、後期「Verve」時代のアルバム群を聴き直してみたいものです。
Bud Powell - The Lonely One...
Verve MGV-8301 / POCJ-2742 [1999.06.23]
side 1 (A)
01. Confirmation (Charlie Parker) 4:24
02. Star Eyes (Gene De Paul, Don Raye) 3:32
03. Lullaby In Rhythm (C. Profit, E. Sampson, B. Goodman, W. Hirsch) 3:54
04. Willow Weep For Me (Ann Ronnell) 4:43
side 2 (B)
05. Mediocre (Bud Powell) 2:59
06. All The Things You Are (J. Kern, O. Hammerstein II) 3:33
07. Epistrophy (Thelonious Monk, Kenny Clarke) 3:03
08. Dance Of The Infidels (Bud Powell) 2:20
09. Salt Peanuts (Dizzy Gillespie, Clarke) 2:23
10. Hey George (M. Pinkard, K. Casey) 3:26
#01-03 April 27, 1955 at Fine Sound, NYC.
Bud Powell (p) George Duvivier (b) Art Taylor (ds)
#04-10 January 13, 1955 at Fine Sound, NYC.
Bud Powell (p) Percy Heath (b) Kenny Clarke (ds)
「Verve」後期時代のアルバムをまとめて紹介しておりましたので、他のアルバムへのリンクも貼っておきます。