加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

デューク・ジョーダン(Duke Jordan)

「Tina Brooks - True Blue (Blue Note) 1960」哀愁漂うハードバップ路線の人気盤

寡作なテナーサックス奏者、ティナ・ブルックス(Tina Brooks)の、ブルーノート(Blue Note Records)からリアルタイムに発売された唯一のアルバムが「True Blue (Blue Note BLP-4041)」です。 フロントの相方には当時、新進気鋭のトランペット奏者だったフ…

「Duke Jordan - Flight To Norway (SteepleChase) 1978」高揚気味の演奏が聴ける良質な発掘盤

通好みの「いぶし銀」と表現される端正かつメロディアスな演奏で、日本のジャズファンから絶大な人気を誇るピアニスト、デューク・ジョーダン(Duke Jordan)。 ニックネームの「デューク」は、デューク・エリントン(Duke Ellington)が普段の優雅な振る舞…

「Barney Wilen – Barney (RCA France) 1960」デューク・ジョーダンとケニー・ドーハムの快演

私が大好きなフランスのサックス奏者バルネ・ウィラン(Barney Wilen)名義のアルバム「Barney Wilen – Barney (RCA France 430.053.)」。 オリジナル・アナログ・レコードには、フランスはパリの「Club Saint-Germain」で、1959年04月24日と25日にかけライ…

「Kenny Burrell - Blue Lights Vol. 2 (Blue Note) 1958」期待の若手顔見せ興行的なアルバム(2)

「Blue Lights Vol. 2 (Blue Note BLP-1597)」は、ギターの名手、ケニー・バレル(Kenny Burrell)をリーダーに据え、今後、ブルーノート(Blue Note Records)での活躍がいっそう期待される若手を中心に集められたっぽい風情の、1958年05月14日に行われたス…

「Kenny Burrell - Blue Lights Vol. 1 (Blue Note) 1958」期待の若手顔見せ興行的なアルバム(1)

「Blue Lights Vol. 1 (Blue Note BLP-1596)」は、ギターの名手、ケニー・バレル(Kenny Burrell)をリーダーに据え、今後、ブルーノート(Blue Note Records)での活躍がいっそう期待される若手を中心に集められたっぱい感じの、1958年05月14日に行われたス…

「Duke Jordan - Flight To Jordan (Blue Note) 1960」ブルーノート時代唯一のハードバップ名盤

チャーリー・パーカー(Charlie Parker)との共演でも知られる名ピアニスト、デューク・ジョーダン(Duke Jordan)がブルーノート(Blue Note Records)に残した唯一のリーダ作がこの「Flight To Jordan (Blue Note BST-84046)」です。 ブルーノート(Blue N…

「Duke Jordan - Two Loves (SteepleChase) 1973」「Flight To Denmark」と同日録音、動のアルバム

デューク・ジョーダン(Duke Jordan)の「Two Loves (SteepleChase SCS-1024)」は、同日録音の 「Flight To Denmark(SteepleChase SCS-1011)」を「静のアルバム」とすると、対をなす「動のアルバム」です。 確か新発田高校の部活で意図せずビックバンド・ジ…

「Duke Jordan - Flight To Denmark (SteepleChase) 1973」日本での人気を決定付けたアルバム

1970年代、ジャズ界では「ハード・バップ・リバイバル」なる動きがあったようです。 1960年代のフリージャズやファンキージャズ隆盛で冷や飯喰わされ、米国に見切りをつけてヨーロッパに移住していたハード・バップを得意とするミュージシャン、特にピアノス…

「Duke Jordan - Les Liaisons Dangereuses (Charlie Parker) 1962」不遇時代のハードバップ・アルバム

1970年代頃から日本とヨーロッパで絶大なる人気を誇りながら、本国アメリカでは人気が出なかったのがピアニストのデューク・ジョーダン(Duke Jordan)。 本国アメリカでの不人気加減に嫌気がさし、ヨーロッパに渡る前に録音された1枚が1962年の「Les Liais…

「Louis Smith - Here Comes Louis Smith (Blue Note) 1958」端正で知性溢れるトランペット奏者

米テネシー州出身のトランペット奏者で教育者でもあるルイ・スミス(Louis Smith)。 早逝したクリフォード・ブラウン(Clifford Brown)直系の、端正で知性溢れるトランペット奏者であります。 スタディ・イン・ブラウン(SHM-CD) アーティスト:クリフォード…