加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Duke Jordan - Flight To Jordan (Blue Note) 1960」ブルーノート時代唯一のハードバップ名盤

チャーリー・パーカーCharlie Parker)との共演でも知られる名ピアニスト、デューク・ジョーダンDuke Jordan)がブルーノート(Blue Note Records)に残した唯一のリーダ作がこの「Flight To Jordan (Blue Note BST-84046)」です。

 

「Duke Jordan - Flight To Jordan (Blue Note) 1960」ブルーノート時代唯一のハードバップ名盤

ブルーノート(Blue Note Records)のオーナー、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)の意向としては、デューク・ジョーダンDuke Jordan)がバド・パウエルBud Powell)、ホレス・パーラン(Horace Parlan)同様、ヨーロッパに移住した後もリーダーアルバムの録音を続ける計画だったそうですが、渡欧後に連絡がつかなくなり断念したという事だそうです。

 

さて、「Flight To Jordan (Blue Note BST-84046)」は、フロントにトランペットのディジー・リース(Dizzy Reece)、テナーサックスのスタンレー・タレンタイン(Stanley Turrentine)、リズム隊にベースのレジー・ワークマン(Reginald Workman)、ドラムスのアート・テイラーArt Taylor)を迎えたハードバップの名盤です。

 

1曲目の哀愁漂うハードバップど真ん中の「Flight To Jordan」。

 


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ソロ最初に登場するトランペットのディジー・リース(Dizzy Reece)、2番手のテナーサックスのスタンレー・タレンタイン(Stanley Turrentine)のソロリレーを聴くだけで満足してしまいますね。

 

2曲目「Star Brite」は、トランペットのディジー・リースの独断場。

 


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ブルーノートに残されたディジー・リース(Dizzy Reece)の録音中、最良の演奏(ソロ)を聴くことが出来ます。

 

エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)が、トランペットの音を的確に捉えているのですが、これ、ルディがトランペットの演奏経験がある事と密接に関係しているものと推測します。

 

6曲目「Si Joya」は、一聴すると気がつくように「No Problem」を改題したもの。

 


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映画「危険な関係 (Les Liaisons Dangereuses)」の作曲者名すり替え問題が発生した直後のためか、とりあえずタイトル変えた上で、「No Problem」の作曲者は自分である事を穏やかにアピールしたのかもしれませんね。

 

CD時代にボーナストラックとして収録された「I Should Care」は、トリオでの録音。

 


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この曲だけは、1973年の「Flight To Denmark (SteepleChase SCS-1011)」に繋がる要素を聴き取る事が出来たりします。

 

 

そっか、1960年には、このスタイルが出来上がっていたんだなあ・・・と。

 

最後に。

「Flight To Jordan (Blue Note BST-84046)」は何と言っても、トランペットのディジー・リース(Dizzy Reece)、テナーサックスのスタンレー・タレンタイン(Stanley Turrentine)というフロント2人の好演により、ブルーノート(Blue Note Records)らしいハードバップの名盤となっております。

 

 

Duke Jordan - Flight To Jordan +2 (RVG)
Blue Note BST-84046 / EMI Music Japan TOCJ-7038 [2007.09.26]


side 1 (A)
01. Flight To Jordan (Duke Jordan)  5:29
02. Star Brite (Duke Jordan)  7:45
03. Squawkin' (Duke Jordan)  4:55

side 2 (B)
04. Deacon Joe (Duke Jordan)  8:38
05. Split Quick (Duke Jordan)  5:07
06. Si Joya (Duke Jordan)  6:42

CD Bonus Tracks
07. Diamond Stud (Duke Jordan)  5:01
08. I Should Care (Stordahl, Weston, Cahn)  3:50


Dizzy Reece (tp #1-7) Stanley Turrentine (ts #1-7) Duke Jordan (p) 
Reginald Workman (b) Art Taylor (ds) 
August 4, 1960 at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

 

Flight to Jordan

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トランペットのディジー・リース(Dizzy Reece)、テナーサックスのスタンレー・タレンタイン(Stanley Turrentine)のリーダーアルバムの参考までに。

 

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