加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

ロン・カーター(Ron Carter)

Wynton Marsalis - Wynton Marsalis (Columbia) 1981

クロスオーバー(フュージョン)・サウンド旋風が世を席巻していた時期、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)率いる「V.S.O.P. Quintet」が商業的成功を収めた事をきっかけにして、アコーステック・ジャズ回帰の機運が高まっていったみたいですね。 そん…

Herbie Hancock - Herbie Hancock Trio (CBS/Sony) 1981

1977年に録音された「The Herbie Hancock Trio (CBS/Sony 25AP-650)」から、約4年後の1981年07月28日、東京信濃町にある「CBS/Sony 信濃町スタジオ」にて録音されたアルバムが「Herbie Hancock Trio (CBS/Sony AP-2190)」です。 kaji-jazz.hatenablog.com …

Herbie Hancock – The Herbie Hancock Trio (CBS/Sony) 1977

いわゆるアコーステック・ジャズの人気がロックに押され衰退した1960年代末、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)を筆頭にしたミュージシャン達がロック、ファンク等のテイストを取り入れた音楽の制作を始めていきます。 そんな、クロスオーバー(フュージ…

Jim Hall - Concierto (CTI) 1975

ジム・ホール(Jim Hall)のアルバム「Concierto (CTI Records CTI-6060 S1)」は、1975年04月16日、ブルーノート(Blue Note Records)の他、モダン・ジャズの名盤を数多録音した「Rudy Van Gelder Studios」で録音されました。 ギターのジム・ホール(Jim H…

Gerry Mulligan & Chet Baker - Carnegie Hall Concert (CTI) 1974

1974年11月24日、ニューヨークのカーネギー・ホール(Carnegie Hall)で行われたジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)とチェット・ベイカー(Chet Baker)の再会コンサートは、CTI(CTI Records)により最初2枚のアナログレコード「Gerry Mulligan & Chet …

Chet Baker - Once Upon A Summertime (Galaxy) 1977

チェット・ベイカー(Chet Baker)が1977年02月20日、「Galaxy Records」に録音したアルバム「Chet Baker - Once Upon A Summertime (Galaxy GXY-5150)」は、ベースにロン・カーター(Ron Carter)が参加して、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の60年代…

「Eric Dolphy - Far Cry (New Jazz) 1960」リトル&ドルフィー・コンビによるスタジオ録音

マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)が、トランペット奏者ブッカー・リトル(Booker Little)とコンビを組んでスタジオ録音したアルバムが、「Far Cry (New Jazz NJLP-8270)」です。 バンドを支えるリズム隊は、ピアノのジャッキー・バイ…

「Mal Waldron - The Quest (New Jazz) 1961」スタジオ録音盤「Fire Waltz」含むアルバム

ピアニストのマル・ウォルドロン(Mal Waldron)をリーダーに据えたアルバムが「The Quest (New Jazz NJLP-8269)」です。 濃い目なテナー・サックス奏者ブッカー・アーヴィン(Booker Ervin)の参加が珍しいですが、残りはマルチリード奏者であるエリック・…

「Ron Carter - Where? (New Jazz) 1961」意外とファンキーなベースが聴ける1枚

ロン・カーター(Ron Carter)が、ベースとチェロをファンキーに弾くアルバムに、マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)と、ピアノのマル・ウォルドロン(Mal Waldron)が準主役級の扱いで参加するのが「Where? (New Jazz NJLP-8265)」です…

「Eric Dolphy - Out There (New Jazz) 1960」前衛と静寂が併存する世界観

今回は、マルチリード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)のアルバム「Out There (New Jazz NJLP-8252)」です。 このアルバムの特徴はまず、特異な楽器編成。 ロン・カーター(Ron Carter)がベースではなくチェロを弾き、ジョージ・デュヴィヴィエ(…

「Bobby Hutcherson - Natural Illusions (Blue Note) 1972」レア・グルーヴ界の定番

ヴァイヴラフォン奏者「ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)」のレア・グルーヴやクラブ・ジャズ・ジャズ・シーンで定番アイテムとなっているアルバムが今回の「Natural Illusions (Blue Note BST-84416)」。 イギリス付近から火がついた、ロックに…

「Art Farmer - Maiden Voyage (Interface) 1983」佐藤允彦さんのアグレッシブな演奏と編曲

トランペット界の吟遊詩人、アート・ファーマー(Art Farmer)。 晩年には楽器メーカーのモネット(Monette)が作るトランペットとフリューゲルホルンを掛け合わせた「フランペット(Flumpet)」なるハイブリット楽器で演奏しておりましたね。 雑誌で「フラ…

「Wynton Marsalis - Hot House Flowers (Columbia) 1984」グラミー賞を受賞したストリングスもの

1980年代にロック風味のエレクトリック・サウンドが幅をきかせていたジャズ界を、アコーステックに回帰させた最大の貢献者であるトランペット奏者のウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)。 類まれなるテクニックで、ジャズとクラッシックの両方のアル…

「One Night With Blue Note Vol. 1 (Blue Note BT-85113)」ハービー・ハンコック中心のセット

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で、ブルーノート(Blue Note Records)ゆかりのミュージシャンが集結し、歴史的なコンサートが行われました。 このコンサートは「One Night With Blue Note」と題され、4枚のアルバムに分散収録、発売されまし…

「The Bobby Timmons Trio In Person (Riverside) 1961」ファンキーすぎるピアノ・トリオ

1961年のお正月にアート・ブレイキー(Art Blakey)率いるジャズ・メッセンジャーズで初来日を果たしたピアニストのボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)ですが、自身の人気も高まったであろう1961年の秋にはジャズ・メッセンジャースを退団し、自らのトリオ…

Mt.Fuji Jazz Festival '89 (December 16)【NHK-FM】

引き続き、1986年から1995年まで山梨県の山中湖畔で行われた「Mt.Fuji Jazz Festival with Blue Note」という野外ジャズフェスティバルの様子を「NHK-FM」がデジタルPCM録音で収録し、オンエアされたものの詳細をご紹介しております。 「Mt.Fuji Jazz Festiv…

Mt.Fuji Jazz Festival '89 (August 26)【NHK-FM】

前回に引き続き、1986年から1995年まで山梨県の山中湖畔で行われた「Mt.Fuji Jazz Festival with Blue Note」という野外ジャズフェスティバルの様子を「NHK-FM」がデジタルPCM録音で収録し、オンエアされたものの詳細をご紹介します。 「Mt.Fuji Jazz Festiv…

「Miles Davis - Filles De Kilimanjaro (Columbia) 1968」コンセプト・アルバム「キリマンジャロの娘」

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のアルバム「キリマンジャロの娘 Filles De Kilimanjaro (Columbia CS-9750)」は、エレクトリック路線に舵を切ったマイルスの「Miles In The Sky (Columbia CS-9628)」に続いて発売されたスタジオ録音です。 ジャケット…

「Miles Davis - Miles In The Sky (Columbia) 1968」エレクトリック・サウンドへの転換模索

1967年06~07月にかけ録音された「Nefertiti (Columbia CS-9594)」は、60年代黄金クインテットが作り出すアコーステック・サウンドの頂点というか到達点に至ったアルバムであります。 往々にしてある分野の頂点を極めしてしまうと、次にどの方向へ行くべき…

「Miles Davis - Nefertiti (Columbia) 1968」耽美的なウェイン・ショーター・サウンドの到達点かな

「60年代黄金クインテット」を率いるマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のスタジオ録音第4弾は、1967年06~07月にかけ4回行われた録音から拾遺された「Nefertiti (Columbia CS-9594)」です。 シシリー・タイソン(Cicely Tyson)の顔のドアップがあし…

「Miles Davis - Sorcerer (Columbia) 1967」耽美的なバラッド多めのアルバム

「60年代黄金クインテット」を率いるマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のスタジオ録音第3弾が、1967年05月に録音された「Sorcerer (Columbia CS-9532/CL-2732)」です。 ジャケットの女性は、後に結婚するシシリー・タイソン(Cicely Tyson)との事。 …

「Miles Davis - Miles Smiles (Columbia) 1966」マイルスとトニーの真剣勝負(一騎打ち)

「60年代黄金クインテット」を率いるマイルス・デイヴィス(Miles Davis)は1965年03月に録音されたアルバム「E.S.P. (Columbia CS-9150/CL-2350)」から約1年半後、1966年10月にスタジオ録音第2弾となる「Miles Smiles (Columbia CS-9401/CL-2601)」を録…

「Miles Davis - E.S.P. (Columbia) 1965」ウェイン・ショーター加入後、最初のスタジオ録音。

ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)がマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドに加入して最初のスタジオ録音が、今回の「E.S.P. (Columbia CS-9150/CL-2350)」です。 後に「60年代の黄金クインテット」と呼ばれるメンバーが集結した、最初のスタ…

「Miles Davis - Miles In Berlin (Columbia)」ウェイン・ショーター加入後のライブ

「Miles Davis - Miles In Berlin (CBS S-62-976/Columbia C2-38506)」は、これまでの一連のライブ録音とは一味違う演奏なので参考資料漁りつつ、どう感想を書こうか悩んでたら、結構時間が過ぎてしまいましたね。 週末は終日、遠方に出かける事が多いので、…

「Miles Davis - Miles In Tokyo (CBS/Sony)」マイルスを煽る過激なリズム隊

1964年、東京オリンピックが開催された年にマイルス・デイヴィス(Miles Davis)は、「第1回世界ジャズ・フェスティバル(The World Jazz Festival)」の参加グループの一つとして、ファン待望の初来日を果たします。 日本での公演の一つ、1964年07月14日「…

「Miles Davis - 'Four' & More (Columbia) 1964」アップテンポ中心の名ライブ

1963年初頭に新バンドを結成したマイルス・デイヴィス(Miles Davis)は、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)を獲得するまでの間、制作(コロンビア)側との確執があったためかライブアルバムだけを発売していく事になります。 マイルス・デイヴィス(Mi…

「Miles Davis - My Funny Valentine (Columbia) 1964」バラッド中心の名ライブ

1963年初頭に新バンドを結成したマイルス・デイヴィス(Miles Davis)は、スタジオには入らず、ひたすらライブに明け暮れる日々を送っていた様です。 そんな中、公式にライブ録音された、1964年02月12日の「Philharmonic Hall」でのライブは、記録(ディスコ…

「Miles Davis In Europe (Columbia) 1963」トニーのボコボコ叩きまくるドラムが・・・

1963年からのマイルスの快進撃は、トニー・ウィリアムスを筆頭とした若手3人「The Trio」がメンバーに加わった事から始まります。 アルバム「Seven Steps To Heaven (Columbia CS-8851/CL-2051)」の録音に入る直前、マイルスはリズム隊の三人を自宅に呼び寄…

「Miles Davis - Seven Steps To Heaven (Columbia)」若手3人「The Trio」との初共演

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のアルバム「Seven Steps To Heaven (Columbia CS-8851/CL-2051)」は、トニー・ウィリアムス(Tony Williams)、ロン・カーター(Ron Carter)、そしてハービー・ハンコック(Herbie Hancock)という若手3人が、マイル…

「Herbie Hancock - Quartet (Columbia) 1981」ザ・トリオ VS ウイントン・マルサリス

1960年代にジャズ・トランペットの巨人、マイルス・ディヴィス(Miles Davis)のバンドで演奏。 その後もマイルスの代わりにフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)を加えたバンド「V. S. O. P.」を結成するなど、一緒に演奏する機会が多かったのが、ザ・ト…