加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

Jim Hall - Concierto (CTI) 1975

ジム・ホールJim Hall)のアルバム「Concierto (CTI Records CTI-6060 S1)」は、1975年04月16日、ブルーノート(Blue Note Records)の他、モダン・ジャズの名盤を数多録音した「Rudy Van Gelder Studios」で録音されました。

 

Jim Hall - Concierto (CTI) 1975

ギターのジム・ホールJim Hall)の他、トランペットのチェット・ベイカーChet Baker)、アルト・サックスのポール・デスモンドPaul Desmond)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのロン・カーターRon Carter)、ドラムスのスティーブ・ガッド(Steve Gadd)に加え、ドン・セベスキー(Don Sebesky)が編曲を担当するというオール・スターとも言える演奏メンバーを揃えた豪華なアルバムです。

 

 

アルバムタイトル「協奏曲(Concierto)」が暗示するように、このアルバム最大の目玉は、アナログ・レコード時代ではB面全てを占めていた、4曲目の「アランフェス協奏曲(Concierto De Aranjuez)」です。

 


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あくまでギターのジム・ホールJim Hall)を中心に据えた編曲が、ドン・セベスキー(Don Sebesky)による施されているのでド派手な印象はなく、淡々と演奏が進んでいきます。

 

19分に及ぶ演奏中、ジム・ホールJim Hall)、ポール・デスモンドPaul Desmond)、チェット・ベイカーChet Baker)、ローランド・ハナ(Roland Hanna)と優美なソロが続いた後、再びジム・ホールJim Hall)がソロを取るという構成で、何とも哀愁を帯びた演奏となっております。

 

「アランフェス協奏曲(Concierto De Aranjuez)」といえば、マイルス・デイヴィスMiles Davis)とギル・エヴァンス(Gil Evans)の共作による「Sketches Of Spain (columbia)」が有名ですが、以前ご紹介した事があるので、リンクを貼っておきます。

 

kaji-jazz.hatenablog.com

 

 

目玉曲「協奏曲(Concierto)」以外だと、1曲目の「You'd Be So Nice To Come Home To」が好きですね。

 


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ジム・ホールJim Hall)のいぶし銀と表現するのがぴったりなソロの後、哀愁漂うポール・デスモンドPaul Desmond)のソロが始まり、途中からチェット・ベイカーChet Baker)と同時にソロを取った後、チェット・ベイカーChet Baker)単独のソロが始まるというソロ進行の妙というか、面白さがあったりします。

 

フロント陣のソロに続き、ローランド・ハナ(Roland Hanna)もハードバップ風味満点のピアノ・ソロを聴かせてくれ、短いホーン・アンサンブルの後、ロン・カーターRon Carter)のベース・ソロ、ジム・ホールJim Hall)のソロと続く、ドン・セベスキー(Don Sebesky)の編曲の面白さもご堪能いただけます。

 

 

「Concierto (CTI Records CTI-6060 S1)」はジム・ホールJim Hall)のアルバムではありますが、チェット・ベイカーChet Baker)、ポール・デスモンドPaul Desmond)という、実力・人気ともあるミュージシャンがフロントに顔を揃えている豪華すぎるアルバムでもあったりします。

 

Jim Hall - Concierto +5
CTI Records CTI-6060 S1 / Epic Associated/Legacy ZK-65132 [1997]


side 1 (A)
01. You'd Be So Nice To Come Home To (Cole Porter)  7:04
02. Two's Blues (Jim Hall)  3:48
03. The Answer Is Yes (Jim Hall)  7:37

side 2 (B)
04. Concierto De Aranjuez (Joaquin Rodrigo)  19:14

CD Bonus Tracks
05. Rock Skippin' (E.K. Ellington / B. Strayhorn)  6:10
06. Unfinished Business (Jim Hall / Ron Carter)  2:36
07. You'd Be So Nice To Come Home To (alternete take) (Cole Porter)  7:26
08. The Answer Is Yes (alternete take) (Jim Hall)  5:33
09. Rock Skippin' (alternete take) (E.K. Ellington / B. Strayhorn)  6:03


Chet Baker (tp) Paul Desmond (as) Roland Hanna (p) Jim Hall (g) 
Ron Carter (b) Steve Gadd (ds) Don Sebesky (arr) 

April 16 & 23, 1975  at Van Gelder Studios, Englewood Cliffs, NJ.

 

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契約上の関係か「CTI Records」の日本盤は、日本で原盤権を保有しているらしいキングレコード」から度々再発されますが、米コロンビア・レコードから発売されるCDみたいにボーナス・トラックが収録される事が皆無なんですよねえ・・・その辺、何とかならないですかねえ。

 

CD検索する時、「ボーナス・トラックの有無」をチェックするのが、億劫になってきたので・・・。

 

 

ついでなんで、ジム・ホールの参加した他のアルバムへのリンクを貼っておきます。

 

kaji-jazz.hatenablog.com

 

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