加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

ペッパー・アダムス(Pepper Adams)

John Coltrane - Dakar (Prestige) 1957

1957年04月20日に録音されたジョン・コルトレーン(John Coltrane)をリーダーとするアルバム「Dakar (Prestige PRLP-7280)」は後述の通りコルトレーンの存在は薄く、ペッパー・アダムス(Pepper Adams)の圧倒的な存在感が光る1枚です。 という訳で、「Dakar…

Quincy Jones – Go West, Man! (ABC-Paramount) 1957

トランペット奏者としてプロ活動を始め、作編曲者として2023年現在も90歳という高齢ながら音楽活動を続けている、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)。 kaji-jazz.hatenablog.com 前回ご紹介したアメリカの東海岸で録音された「私の考えるジャズ(That'…

「Chet Baker - Chet (Riverside) 1959」ビル・エヴァンスとの共演盤

西海岸の大スター、チェット・ベイカー(Chet Baker)が東海岸・ニューヨークにやってきて「Riverside Records」に残したアルバムの中で、最良の1枚がこのアルバム「Chet Baker - Chet (Riverside Records RLP 12-299/RLP-1135)」です。 ピアノのビル・エヴ…

「Pepper Adams - 10 To 4 At The 5 Spot (Riverside) 1958」メトロノームの音も聴こえるライブ

ニューヨークのライブ・スポット「ファイブ・スポット・カフェ(Five Spot Cafe)」は、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ケニー・バレル(Kenny Burrell)、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)など、有名ミュージシャン達の名ライブ盤を数多く録音し…

「Lee Morgan - The Cooker (Blue Note) 1957」「チュニジアの夜」含む好調期の1枚

天才少年リー・モーガン(Lee Morgan)がブルーノート(Blue Note Records)における第5弾アルバムが、今回の「The Cooker (Blue Note BLP-1578)」です。 参加メンバーは、フロントにバリトン・サックスのペッパー・アダムス(Pepper Adams)、ピアノがボビ…

「Donald Byrd - Byrd In Hand (Blue Note) 1959」3管編成による重厚なアンサンブル

ドナルド・バード(Donald Byrd)のブルーノート(Blue Note Records)第2弾「Byrd In Hand (Blue Note BST-84019)」は、本国「米ダウン・ビート誌」のレビューにて、最高評価(星)を獲得したアルバムだそうです(伝聞系)。 ドナルド・バードのトランペッ…

「Donald Byrd - Off To The Races (Blue Note) 1958」謎多き表題曲含むハードバップの快演盤

「Donald Byrd - Off To The Races (Blue Note BST-84007)」は、トランぺッター、ドナルド・バード(Donald Byrd)のようやく実現したブルーノート初リーダーアルバム。 当時、コンビを組んでいたバリトンサックス奏者ペッパー・アダムス(Pepper Adams)に…

「Thelonious Monk - The Thelonious Monk Orchestra at Town Hall (Riverside) 1959」高揚するモンクとオーケストラ

「The Thelonious Monk Orchestra at Town Hall (Riverside) 」は、超個性派ピアニスト、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)が、10人編成のオーケストラを率いて1959年にニューヨークのタウンホール(Town Hall)で行ったライブの実況録音盤。 オーケ…