加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

★Blue Note BLP1500s

Clifford Brown - Clifford Brown Memorial Album (Blue Note) 1956

ファッツ・ナバロ(Fats Navarro)同様、早逝した天才トランペッター、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)。 ブルーノート(Blue Note Records)1500番台の「Clifford Brown Memorial Album (Blue Note BLP-1526)」というアルバムは、1956年に発売さ…

Fats Navarro - The Fabulous Fats Navarro Vol. 2 (Blue Note) 1957

天才トランペッター、ファッツ・ナヴァロ(Fats Navarro)の才能に惚れ込み、自身が率いるバンドに起用し続けたのが、ピアニスト兼作編曲家であるタッド・ダメロン(Tadd Dameron)です。 タッド・ダメロン(Tadd Dameron)楽団が演奏した曲の中には、ファッ…

Fats Navarro - The Fabulous Fats Navarro Vol. 1 (Blue Note) 1957

早逝の天才トランペッター、ファッツ・ナヴァロ(Fats Navarro)は、ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)など、同じ時代の人気トランペット奏者からも一目置かれてい…

Thelonious Monk - Genius Of Modern Music Vol. 2 (Blue Note) 1956

ブルーノート・レコード(Blue Note Records)の創設者、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)がとことん惚れ込み、一時期は公私の区別なく行動を共にしていたらしいミュージシャンがセロニアス・モンク(Thelonious Monk)です。 ブルーノート(Blue Note…

Thelonious Monk - Genius Of Modern Music Vol. 1 (Blue Note) 1956

ドイツ出身のアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が、アメリカ人の出資者と共に創設したブルーノート・レコード(Blue Note Records)。 改訂版ブルーノートの真実 作者:小川 隆夫 東京キララ社 Amazon アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)がプライベ…

「Bennie Green - Soul Stirrin' (Blue Note) 1958」ほのぼのハード・バップ風味なアルバム

ブルーノート(Blue Note Records)4000番台の紹介を進めているのですが・・・。 次回紹介予定の「Walkin' & Talkin' (Blue Note BST-84010)」を聴き始めたら、1500番台の最後の方で紹介し損ねた、トロンボーン奏者ベニー・グリーン(Bennie Green)がリーダ…

「Kenny Burrell - Blue Lights Vol. 2 (Blue Note) 1958」期待の若手顔見せ興行的なアルバム(2)

「Blue Lights Vol. 2 (Blue Note BLP-1597)」は、ギターの名手、ケニー・バレル(Kenny Burrell)をリーダーに据え、今後、ブルーノート(Blue Note Records)での活躍がいっそう期待される若手を中心に集められたっぽい風情の、1958年05月14日に行われたス…

「Kenny Burrell - Blue Lights Vol. 1 (Blue Note) 1958」期待の若手顔見せ興行的なアルバム(1)

「Blue Lights Vol. 1 (Blue Note BLP-1596)」は、ギターの名手、ケニー・バレル(Kenny Burrell)をリーダーに据え、今後、ブルーノート(Blue Note Records)での活躍がいっそう期待される若手を中心に集められたっぱい感じの、1958年05月14日に行われたス…

「Louis Smith - Smithville (Blue Note)」寡作なトランペッターの人気盤

寡作なミュージシャンでありながら、ブルーノート(Blue Note Records)に代表作を録音しているミュージシャンが何人か居たりしますが、そんな中の一人がトランペッターのルイ・スミス(Louis Smith)です。 ルイ・スミス(Louis Smith)は、クリフォード・…

「Sonny Clark Quintet (Blue Note) 1957, 1958」大名盤の同日録音含むお蔵入りアルバム

諸事情あって本国アメリカでは1980年代以降に、ようやく知名度が上がってきたものの、日本では輸入盤でしか聴けなかった1960年代当初から人気が高く、未だ人気が衰えないピアニスト、ソニー・クラーク(Sonny Clark)。 今回紹介するのは、レコード番号まで…

「Horace Silver - Further Explorations (Blue Note) 1958」未来への探求という冒険性溢れる1枚

ブルーノート(Blue Note Records)の稼ぎ頭の一人、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)が、当時のレギュラー・クインテットを率いて1958年01月13日に録音したアルバムが「Further Explorations (Blue Note BLP-1589)」。日本語に訳すと「未来への探求」と…

「Jimmy Smith - Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 2 (Blue Note) 1957」寛いだ風情のライブ録音(2)

モダン・ジャズ・オルガンの開祖、ジミー・スミス(Jimmy Smith)が、ハーレムで唯一、アフリカン・アメリカンによって経営されていた高級クラブ「Smalls' Paradise」でのライブを収録したアルバムの第2弾が「Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 2 (Blue No…

「Jimmy Smith - Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 1 (Blue Note) 1957」寛いだ風情のライブ録音(1)

モダン・ジャズ・オルガンの開祖、ジミー・スミス(Jimmy Smith)が、ハーレムで唯一、アフリカン・アメリカンによって経営されていた高級クラブ「Smalls' Paradise」でのライブを収録したアルバムが「Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 1 (Blue Note BLP-1…

「Sonny Rollins – A Night At The Village Vanguard (Blue Note) 1957」ピアノレス・トリオによる大名盤

2023年、明けましておめでとうございます。このブログを開始したのは、2022年01月だったので、もうすぐ1年が過ぎようとしております。 用事が重なると、きっかり定時に「1日1枚更新」という感じにはなりませんが、「1日1枚ジャズのアルバムを紹介する」…

「Cliff Jordan – Cliff Craft (Blue Note) 1957」ホレス・シルヴァーへのリスペクト・アルバム

クリフ・ジョーダン(Cliff Jordan)の1957年10月10日に録音されたアルバム「Cliff Craft (Blue Note BLP-1582)」は、アナログ・レコード時代のA面に相当する前半3曲を自作曲で固め、B面に相当する後半3曲は、バップ時代にチャーリー・パーカー(Charlie…

「Johnny Griffin - The Congregation (Blue Note) 1957」第3弾はゆったり豪快に

シカゴ生まれの早吹きテナーマン、ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin)のブルーノート(Blue Note Records)第3弾が、1957年10月23日に録音されたアルバム「The Congregation (Blue Note BST-81580)」です。 アルバム・ジャケットを飾るイラストは、後…

「Hank Mobley & Lee Morgan - Peckin' Time (Blue Note) 1958」名コンビの双頭アルバム

ハンク・モブレー(Hank Mobley)とリー・モーガン(Lee Morgan)の「M & M」コンビが双頭リーダーとして表記されるアルバムが「Peckin' Time (Blue Note BLP-1574)」です。 フロントの2人をサポートするリズム隊は、ピアノに明るくファンキーなウイントン…

「John Jenkins With Kenny Burrell (Blue Note) 1957」ハード・バップの隠れ名盤

シカゴ出身のアルトサックス奏者、ジョン・ジェンキンス(John Jenkins)がブルーノート(Blue Note Records)に残した唯一のリーダー作が「John Jenkins With Kenny Burrell (Blue Note BLP-1573)」です。 ジョン・ジェンキンス(John Jenkins)以外には、…

「Jimmy Smith - Plays Pretty Just For You (Blue Note) 1957」古典的な手法で奏でるバラッド集

ビバップ・オルガン・ジャズのパイオニア、ジミー・スミス(Jimmy Smith)のアルバム「Plays Pretty Just For You (Blue Note BLP-1563)」は、いつもと雰囲気をガラっと変え、古来からのオルガン奏法に立ち返った如きオーソドックスな演奏を楽しむ事が出来ま…

「Hank Mobley – Hank (Blue Note) 1957」ジャズ喫茶の名盤的な渋い1枚

今回は、愛すべきテナー・サックス奏者、ハンク・モブレー(Hank Mobley)のアルバム「Hank (Blue Note BLP-1560)」です。 「1560」というキリの良いレコード番号を割り振っている事から、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)も力を入れて制作したアルバ…

「Jimmy Smith - The Sounds Of Jimmy Smith (Blue Note) 1957」オールスター・セッション第5弾

アルバム「The Sounds Of Jimmy Smith (Blue Note BLP-1556)」は、1957年の02月11日から02月13日までの3日間開催されたビバップ・ジャズ・オルガンのパイオニア、ジミー・スミス(Jimmy Smith)をリーダーに据えたブルーノート(Blue Note Records)におけ…

「Sonny Clark - Sonny's Crib (Blue Note) 1957」ジョン・コルトレーン参加の人気アルバム

ブルーノート(Blue Note Records)の1500番台でハウス・ピアニストとして活躍したソニー・クラーク(Sonny Clark)が、1957年07月21日録音の初リーダーアルバム「Dial "S" For Sonny (Blue Note BLP-1570)」に続いて録音したリーダー・アルバム第2弾が1957…

「Sonny Clark - Dial "S" For Sonny (Blue Note) 1957」初リーダーアルバムを誕生日に録音

ブルーノート(Blue Note Records)の1500番台では、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)に続くハウス・ピアニストとして活躍したソニー・クラーク(Sonny Clark)。 そんなソニー・クラークは、誕生日である1957年07月21日に初リーダーアルバム「Dial "S" …

「Lou Donaldson - Blues Walk (Blue Note) 1958」コンガ入りで陽気な人気アルバム

チャーリー・パーカー派のアルト・サックス奏者、ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)がブルーノート(Blue Note Records)で最初にヒットしたアルバムだと思われるのが、今回ご紹介する「Blues Walk (Blue Note BST-81593)」です。 後年のインタビュー記事…

「Lou Donaldson - Lou Takes Off (Blue Note) 1957」若手注目株が繰り広げるハード・バップ・セッション

アルト・サックス奏者、ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)をリーダーに据えたブルーノート(Blue Note Records)オール・スター・ジャム・セッション風のアルバムが、今回ご紹介する1957年12月15日に、いつものニュージャージーのハッケンサックにあった…

「Lou Donaldson - Swing and Soul (Blue Note) 1957」ソウル風味強めのハード・バップ・アルバム

アルトサックス奏者のルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)が、チャーリー・パーカー(Charlie Parker)を始祖とするビバップ・アルト奏者から、ソウル風味を強調した演奏にシフトしていくきっかけとなったと思われるアルバムが、今回ご紹介する「Swing and …

「Cliff Jordan & John Gilmore - Blowing In From Chicago (Blue Note) 1957」俊英達の双頭アルバム

アルバム「Blowing In From Chicago (Blue Note BLP-1549)」は、シカゴ出身の俊英テナーサックス奏者、クリフ・ジョーダン(Cliff Jordan)とジョン・ギルモア(John Gilmore)の双頭リーダー・アルバムであり、双方とも初リーダー・アルバムなんだそうです…

「A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (Blue Note) 1957」豪華なオール・スター・セッション(2)

オルガン・ジャズの革命児、ジミー・スミス(Jimmy Smith)をリーダーとするオール・スター・セッションが1957年02月11日から13日の3日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」で行われました。 そのセッションから拾遺編纂されたのが今回ご紹介する…

「A Date With Jimmy Smith Vol. 1 (Blue Note) 1957」豪華なオール・スター・セッション(1)

1957年02月11日から13日の3日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」でオルガン・ジャズの革命児、ジミー・スミス(Jimmy Smith)をリーダーとするオール・スター・セッションが行われました。 曲目により編成やメンバーが入れ替わり録音された大量…

「Hank Mobley And His All Stars (Blue Note) 1957」「The Jazz Messengers」リユニオン・バンド的なアルバム

ブルーノート(Blue Note Records)のオーナー、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)がこよなく愛したテナーサックス奏者、ハンク・モブレー(Hank Mobley)。 マイルス・デイヴィス(Miles Davis)やジョン・コルトレーン(John Coltrane)の様に「俺が…