「A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (Blue Note) 1957」豪華なオール・スター・セッション（２）
ジミー・スミス（Jimmy Smith）
ドナルド・バード（Donald Byrd）
ルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）
ハンク・モブレー（Hank Mobley）
アート・ブレイキー（Art Blakey）
★Blue Note BLP1500s
☆ブルーノート（Blue Note Records）
オルガン・ジャズの革命児、ジミー・スミス（Jimmy Smith）をリーダーとするオール・スター・セッションが1957年02月11日から13日の３日間に渡り、ニューヨークの「Manhattan Towers」で行われました。
そのセッションから拾遺編纂されたのが今回ご紹介する「A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (Blue Note BLP-1548)」です。
「I Let A Song Go Out Of My Heart」と「Groovy Date」は、1957年02月11日の録音。
演奏メンバーはジミー・スミス（Jimmy Smith）の他、トランペットのドナルド・バード（Donald Byrd）、アルトサックスのルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）、テナーサックスのハンク・モブレー（Hank Mobley）、ギターのエディー・マクファデン（Eddie McFadden）、ドラムスのアート・ブレイキー（Art Blakey）。
「I'm Getting Sentimental Over You」は1957年02月12日の録音で、ジミー・スミス（Jimmy Smith）とアルトサックスのルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）によるデュオ演奏です。
１７分にも及ぶ１曲目「I Let A Song Go Out Of My Heart」は、1957年02月11日に録音されたもの。
ゆったりとしたテンポの中、アート・ブレイキー（Art Blakey）の印象的なドラムスから始まるこの曲、アルトサックスのルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）がメインでテーマを吹いており、ドナルド・バード（Donald Byrd）のソウルフルかつ流暢なトランペット・ソロにつなげます。
ハンク・モブレー（Hank Mobley）の程よいソウル風味なテナーサックス・ソロ、エディー・マクファデン（Eddie McFadden）のゆったりとしたギター・ソロ、ルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）の饒舌なアルトサックス・ソロと続きますが、各自のソロの途中にテンポが倍になる仕掛けがあり、そこで一層の盛り上がりを見せます。
ソロ最後に登場するジミー・スミス（Jimmy Smith）は途中、倍テン挟みつつも余裕たっぷりのソロを聴かせてくれます。
後テーマは、ルー・ドナルドソンに途中からハンク・モブレーが絡んでいく感じ。
このまま演奏が終わると見せかけて、エンディングではジミー・スミスがソロで弾きまくっております。
２曲目「I'm Getting Sentimental Over You」は、1957年02月12日に録音されたもので、シングル盤「Jimmy Smith - Plum Nellie / Jimmy Smith, Lou Donaldson - I'm Getting Sentimental Over You (Blue Note 45-1668)」としても発売されております。
ジミー・スミス（Jimmy Smith）と、アルトサックスを吹くルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）のデュオによる演奏ですが、ジミー・スミスがフットペダルでベースラインを弾いているので、二人で演奏しているにも関わらず、音がとっても分厚い演奏に聴こえてきます。
４分程と短いのですが、ルー・ドナルドソンとジミー・スミスの相性の良さが伺える演奏です。
１３分に渡り演奏されるハンク・モブレー（Hank Mobley）の書き下ろしであろうアップテンポの３曲目「Groovy Date」は、1957年02月11日に録音されたもの。
ルー・ドナルドソン（Lou Donaldson）の軽快なアルトサックス・ソロ、ドナルド・バード（Donald Byrd）のクリフォード・ブラウン（Clifford Brown）風味（笑）が程よく感じられるトランペット・ソロ、作曲者でもあるハンク・モブレー（Hank Mobley）の流暢なテナーサックス・ソロと賑やかな演奏が続きます。
エディー・マクファデン（Eddie McFadden）のギター・ソロに続き、ジミー・スミス（Jimmy Smith）の鶏が騒いでいるかの如きフレーズが頻発する賑やかなソロとなります。
最後はハンク・モブレー、ドナルド・バード、ルー・ドナルドソンが三者三様のソロで、アート・ブレイキー（Art Blakey）のドラム・ソロに挑んでおります。
A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (1957)
Blue Note BLP-1548 / 東芝EMI TOCJ-1547
side 1 (A)
01. I Let A Song Go Out Of My Heart (Ellington, Nemo, Mills, Redmond) 17:00
side 2 (B)
02. I'm Getting Sentimental Over You (Bassman, Washington) 4:12
03. Groovy Date (Hank Mobley) 13:02
#01,03 February 11, 1957 at Manhattan Towers, NYC. [Jimmy Smith Sextet/Trio]
Donald Byrd (tp) Lou Donaldson (as) Hank Mobley (ts) Jimmy Smith (org)
Eddie McFadden (g) Art Blakey (ds)
#02 February 12, 1957 at Manhattan Towers, NYC. [Jimmy Smith Duo]
Lou Donaldson (as) Jimmy Smith (org)
![A DATE WITH JIMMY SMITH VOL.2 ア・デイト・ウィズ・ジミー・スミスVOL.2 [12" Analog LP Record]](https://m.media-amazon.com/images/I/51iIWixcxsL._SL500_.jpg "A DATE WITH JIMMY SMITH VOL.2 ア・デイト・ウィズ・ジミー・スミスVOL.2 [12\" Analog LP Record]")
ジミー・スミス（Jimmy Smith）をリーダーとするオール・スター・ジャム・セッションというと、このセッションの約半年後の1957年08月25日に行われたセッションと、1958年02月25日のセッションから編纂された「Jimmy Smith - House Party (Blue Note BLP-4002)」と、「Jimmy Smith - The Sermon! (Blue Note BLP-4011)」にだけ話題が集中しがちですが。
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ハードバップの余韻を残しつつ、ファンキーかつソウルフルな演奏が詰まった今回ご紹介した1957年02月11日から13日の３日間に渡り行われたセッションから編纂された、「A Date With Jimmy Smith Vol. 1 (Blue Note BLP-1547)」と「A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (Blue Note BLP-1548)」にも、甲乙つけがたい良き演奏が詰まっていると思います。
