加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Jimmy Smith - The Sounds Of Jimmy Smith (Blue Note) 1957」オールスター・セッション第5弾

アルバム「The Sounds Of Jimmy Smith (Blue Note BLP-1556)」は、1957年の02月11日から02月13日までの3日間開催されたビバップ・ジャズ・オルガンのパイオニアジミー・スミスJimmy Smith)をリーダーに据えたブルーノート(Blue Note Records)におけるオールスター・セッションから、オルガン・トリオによる演奏を中心にまとめたもの。

 

「Jimmy Smith - The Sounds Of Jimmy Smith (Blue Note) 1957」オールスター・セッション第5弾


02月13日の演奏から6曲、その他02月11日の演奏が2曲、02月12日の演奏が1曲収録
されており、ジミー・スミスJimmy Smith)とギターのエディー・マクファデン(Eddie McFadden)の他、ドラムスは初日11日のセッションではアート・ブレイキー(Art Blakey)が叩き、残る12日と13日のセッションではドナルド・ベイリー(Donald Bailey)に交代しております。

 

 

1曲目「There Will Never Be Another You」は、うきうきする様な軽快で明るいミディアム・テンポで演奏されております。

 


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オールスター・セッションの3日目、02月13日の録音ですがシングル盤「Jimmy Smith - There'll Never Be Another You / The Jitterbug Waltz (Blue Note 45-1686)」としても発売されておりますね。

少し速足で公園を闊歩するような感じのリズムにのせ、ギターとオルガンによるさりげなくも聴き応えあるソロ演奏が続きます。

 


2曲目「The Fight」は、ジミー・スミスJimmy Smith)の自作曲であり、比較的アップテンポなジミー・スミスのオルガンだけの演奏をお楽しみいただけます。

 

こうしてジミー・スミスのソロを聴いていると、フット・ペダルでベースを弾きながらオルガンの鍵盤を縦横無尽に弾きまくる凄さを実感する事が出来ます。

 


3曲目「Blue Moon」は、シングル盤「Jimmy Smith - Blue Moon, Part 1 & 2 (Blue Note 45-1685)」としても発売された非常に聴きやすい1曲。

 

この曲もオールスター・セッションの3日目、02月13日の録音ですが、ジミー・スミス、ギターのエディー・マクファデンともよくうたうごきげんなソロを
聴かせてくれます。

 


4曲目「All The Things You Are」も、オルガン・ソロによる演奏。

 


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全編、まったくスイングしないクラシカルなバロック調の演奏で通しており、この曲だけ誰も居ない教会で、オルガンの演奏を一人聴いている感じになります。

 


5曲目「Zing Went The Strings Of My Heart」はアップテンポで演奏される曲であり、アート・ブレイキー(Art Blakey)の躍動的なドラムスが、演奏に良いアクセントを与えております。

 


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6曲目「Somebody Loves Me」は、軽快なテンポで演奏される1曲。

 

エディー・マクファデン(Eddie McFadden)の躍動感あふれるソロ、続くジミー・スミスJimmy Smith)はじわじわと盛り上げていくソロで楽しませてくれます。

 

 

7曲目からは、CD再発された際に追加されたボーナス・トラックとなります。

 

7曲目「First Night Blues」は、ジミー・スミスJimmy Smith)の自作曲。


この曲もアート・ブレイキー(Art Blakey)がドラムを叩いており、エディー・マクファデン(Eddie McFadden)、ジミー・スミスJimmy Smith)と続くソロでツボを心得たバッキングを聴かせてくれます。

 


8曲目「Cherokee」は、ゆったりとしたテーマ・メロディではありますが、かなりのアップテンポで演奏されている1曲です。

 

この曲もオールスター・セッション3日目、02月13日の録音ですが、オルガン・トリオのメンバー全員がノリのノってる演奏を聴かせてくれます。

 


9曲目「The Third Day」は、ジミー・スミスJimmy Smith)のゆったりとした感じの自作曲。

 

さりげない曲調でさりげないソロが続く、といった風情ですが、演奏自体に隙はなく、最後まで楽しく聴き通す事が出来ます。

 

Jimmy Smith - The Sounds Of Jimmy Smith +3 (RVG)
Blue Note BLP-1556 / Blue Note 0946 3 11427 2 7 [2005] RVG Edition

side 1 (A)
01. There Will Never Be Another You (H. Warren-M. Gordon)  5:32
02. The Fight (Jimmy Smith)  5:02
03. Blue Moon (R. Rodgers-L. Hart)  8:40

side 2 (B)
04. All The Things You Are (J. Kern-O. Hammerstein)  5:34
05. Zing Went The Strings Of My Heart (James Hanley)  8:34
06. Somebody Loves Me (Gershwin-Desylva-MacDonald)  5:11

CD Bonus Tracks
07. First Night Blues (Jimmy Smith)  8:02
08. Cherokee (Ray Noble)  8:09
09. The Third Day (Jimmy Smith)  6:41


#01-04 & 08,09  February 13, 1957 at Manhattan Towers, NYC.
Jimmy Smith (org) Eddie McFadden (g #1,3,8,9) Donald Bailey (ds #1,3,8,9) 

#05 & 07  February 11, 1957 at Manhattan Towers, NYC.
Jimmy Smith (org) Eddie McFadden (g) Art Blakey (ds) 

#06  February 12, 1957 at Manhattan Towers, NYC.
Jimmy Smith (org) Eddie McFadden (g) Donald Bailey (ds)

 

The Sounds of Jimmy Smith

The Sounds of Jimmy Smith

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1957年の02月11日から02月13日までの3日間開催されたビバップ・ジャズ・オルガンのパイオニアジミー・スミスJimmy Smith)をリーダーに据えたブルーノート(Blue Note Records)におけるオールスター・セッションは、下記のアルバムに分散収録されております。

 

Jimmy Smith - A Date With Jimmy Smith Vol. 1 (Blue Note BLP 1547)

 

kaji-jazz.hatenablog.com

 


Jimmy Smith - A Date With Jimmy Smith Vol. 2 (Blue Note BLP 1548)

 

kaji-jazz.hatenablog.com

 

 

Jimmy Smith - Jimmy Smith At The Organ Vol. 1 (Blue Note BLP 1551)

 

 


Jimmy Smith - Jimmy Smith At The Organ Vol. 2 (Blue Note BLP 1552)

 

Jimmy Smith - The Sounds Of Jimmy Smith (Blue Note BLP-1556)