John Coltrane - Settin' The Pace (Prestige) 1958
ジョン・コルトレーン(John Coltrane)をリーダーとし、ピアノのレッド・ガーランド(Red Garland)、ベースのポール・チェンバース(Paul Chambers)、ドラムスのアート・テイラー(Arthur Taylor)というハード・バップ時代の鉄壁リズム・セクションと1958年03月26日に録音したアルバムが、「Settin' The Pace (Prestige PRLP-7213)」。
同日録音でワンホーン・カルテット編成なためか、比較的まとまった印象がある、ハードバップ系アルバムだったりします。
レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、アート・テイラーという、ハードバップ時代の鉄壁トリオがバックですから、演奏のクオリティは、保障されているようなものですしね。
1曲目「I See Your Face Before Me」は、しっとりとした歌モノ風味な演奏。ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランドと、比較的ロマンテックなソロが続きます。
2曲目「If There Is Someone Lovelier Than You」は、軽快かつハードバップ風味な演奏です。
3曲目「Little Melonae」は、ジャッキー・マクリーン(Little Melonae)が書いた作品の中で、多分、一番有名な曲だと思われます。
ハード・ボイルドなマイルス・デイヴィス(Miles Davis)クインテットでの演奏とは異なり、軽快なハード・バップ風味で演奏されているのが珍しいというか、何だか新鮮に聴こえますね。
4曲目「Rise 'N' Shine」は、ドラムスのアート・テイラーが奮戦する超アップテンポな1曲。
ジョン・コルトレーン(John Coltrane)は、一般的に「シーツ・オブ・サウンド」と呼称される、音の隙間を埋め尽くす高速ソロ・フレーズを延々、吹き続けております(笑)。
John Coltrane - Settin' The Pace
Prestige PRLP-7213 / Victor Entertainment VICJ-2161 [1996.11.27]
side 1 (A)
01. I See Your Face Before Me (Dietz-Schwartz) 9:56
02. If There Is Someone Lovelier Than You (Dietz-Schwartz) 9:18
side 2 (B)
03. Little Melonae (Jackie McLean) 14:03
04. Rise 'N' Shine (DeSylva, Youmans) 7:17
John Coltrane (ts) Red Garland (p) Paul Chambers (b) Arthur Taylor (ds)
March 26, 1958 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.