2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「Plenty Of Horn (Old Town LP P-2003)」はトランペット奏者、テッド・カーソン(Ted Curson)の初リーダーアルバムであり、エリック・ドルフィー(Eric dolphy)が参加しているためか、「幻の名盤」呼ばれる1枚。 リーダーのテッド・カーソン(Ted Curson…
「フリー・ジャズ」とか「前衛ジャズ」と呼ばれるジャンルのミュージシャンの演奏は、一聴して本能的に「是か非か」、あるいは「好きか嫌いか」で、聴き続ける事が可能か判断するしかないと思っております。 その判断材料は、楽器の「音色」であったり音楽に…
「Baby Face Willette - Face To Face (Blue Note BST-84068)」は、ベイビー・フェイス・ウィレット("Baby Face" Willette)の乗りの良いオルガンを堪能出来る最良の1枚。 ソウフルフルなグラント・グリーン(Grant Green)のギターも聴きどころですが、そ…
「John Coltrane - Coltrane Time (United Artists UAJS-15001)」は元々、フリージャズ界の巨人・セシル・テイラー(Cecil Taylor)のリーダー・アルバム「Hard Driving Jazz (United Artists Records UAL-4014)」として1959年頃に発売された後、1963年頃に…
「The Song Book (Prestige PR-7318)」は1964年初頭、ブッカー・アーヴィン(Booker Ervin)が米国のジャズレーベルであるプレステッジ(Prestige Records)に録音したアルバム。 今まで私にとってブッカー・アーヴィン(Booker Ervin)は、ブルーノート(Bl…
今回は、ケニー・ドリュー(Kenny Drew)のトリオ編成による、1956年09月録音の「The Kenny Drew Trio (Riverside RLP12-224)」です。 バックを務めるのは当時、いずれもトランペット奏者・マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のレギュラーメンバーであり、…
アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey and The Jazz Messengers)が残したアルバムの中で、一番地味で聴く機会が少ないのがこの「京都(Kyoto)」ではないかと思われます。 今日、どの音源紹介しようかな・・・と、パソコンデータ…
早速ですが私、学生時代からジャズの音源は、あえて時代を辿って聴いておりまして。 まあ、「歴史聴き」とでも表現すればいいのかな?何十年もかけ図書館に収納されたCDまで駆使し、ジャズ音源を聴き漁っておりました。 「新発田図書館」と「豊栄図書館」…
新潟のアマチュア・トランペット界隈でも絶大なる人気を誇っていた(気がする)フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)。 そんなフレディ・ハバードが、1970年にルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)スタジオで録音したのが「クロスオーバー・ジャズ…
最初にブルーノート(Blue Note Records)がレコード番号5000番台の10インチレコードを発売していた時期におけるアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)の傾向というか嗜好を。 ブルーノートを立ち上げた熱意そのままに、商業的な成功は二の次で、惚れ込ん…
ルー・メッカ(Lou Mecca)という白人系ギタリストがブルーノート(Blue Note)に唯一残したリーダー・アルバムが「Lou Mecca Quartet (Blue Note BLP-5067)」です。 ※手持ちのジャケット写真がイマイチなので「Discogs」からお借りしました。 ルー・メッカ…
1967年10月に録音されたウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の「Schizophrenia (Blue Note BST-84297)」は、トロンボーン、アルトサックス、テナーサックスという珍しいフロント3管編成のアルバムです。 さて「Schizophrenia」とは、統合失調症を意味す…
アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が全てを仕切っていた頃のブルーノート(Blue Note Records)には、何故かヴォーカル「アルバム」が9000番台の2枚しかありません。 最初期から「シングル」用の録音は時々あった様なのですが、アルバム丸々1枚分の録…
1978年に録音された「Big Blues (CTI CTI-7083) 」は、フリューゲルホルンのアート・ファーマー(Art Farmer)とギターのジム・ホール(Jim Hall)という端正な演奏するジャズミュージシャン二人がリーダー名義のアルバム。 キメの多いバッキングを難なくこ…
ソニー・クリス(Sonny Criss)が1967年に録音した「Up, Up And Away (Prestige PRST-7530)」は、ギターのタル・ファーロウ(Tal Farlow)、ピアノのシダー・ウォルトン(Cedar Walton)、ベースのボブ・クランショウ(Bob Cranshaw)、ドラムスのレニー・マ…
1950年代初頭よりチャーリー・パーカー直系のアルトサックス奏者として、演奏活動をスタートしたジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)。 マイルス・デイヴィス(Miles Davis)、アート・ブレイキー(Art Blakey)、チャールス・ミンガス(Charles Mingus)…
「Donald Byrd - Off To The Races (Blue Note BST-84007)」は、トランぺッター、ドナルド・バード(Donald Byrd)のようやく実現したブルーノート初リーダーアルバム。 当時、コンビを組んでいたバリトンサックス奏者ペッパー・アダムス(Pepper Adams)に…
「Davis Cup (Blue Note BST-84018)」は、ウォルター・デイヴィス Jr.(Walter Davis Jr.)のブルーノート(Blue Note Records)唯一のリーダーアルバム。 ウォルター・デイヴィス Jr.はこのアルバム「Davis Cup (Blue Note)」録音直後、ドラムスのアート・…
ビバップの時代にはチャーリー・パーカー(Charlie Perker)、バド・パウエル(Bud Powell)らと共演し、ハードバップ時代の「ブラウン‐ローチ・クインテット(Brown-Roach Quintet)」で人気を決定的にしたドラマーのマックス・ローチ(Max Roach)。 2008…
ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)の「Capuchin Swing (Blue Note BST-84038」は、比較的リラックスして聴ける1枚。 ブルーノートでの前作「Swing, Swang, Swingin'(BST-4024)」に引き続き、ピアニストとしてウォルター・ビショップ(Walter Bisho…
チャーリー・パーカー(Charlie Parker)との共演でも知られる名ピアニスト、デューク・ジョーダン(Duke Jordan)がブルーノート(Blue Note Records)に残した唯一のリーダ作がこの「Flight To Jordan (Blue Note BST-84046)」です。 ブルーノート(Blue N…
デューク・ジョーダン(Duke Jordan)の「Two Loves (SteepleChase SCS-1024)」は、同日録音の 「Flight To Denmark(SteepleChase SCS-1011)」を「静のアルバム」とすると、対をなす「動のアルバム」です。 確か新発田高校の部活で意図せずビックバンド・ジ…
1970年代、ジャズ界では「ハード・バップ・リバイバル」なる動きがあったようです。 1960年代のフリージャズやファンキージャズ隆盛で冷や飯喰わされ、米国に見切りをつけてヨーロッパに移住していたハード・バップを得意とするミュージシャン、特にピアノス…
1970年代頃から日本とヨーロッパで絶大なる人気を誇りながら、本国アメリカでは人気が出なかったのがピアニストのデューク・ジョーダン(Duke Jordan)。 本国アメリカでの不人気加減に嫌気がさし、ヨーロッパに渡る前に録音された1枚が1962年の「Les Liais…
アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)が1968年08月に録音したアルバム「Grass Roots(BST-84303)」は、アンドリュー・ヒルのバラエティーに富んだ穏やかな面も垣間見える、魅力満載の1枚。 フロント陣は、トランペットにリー・モーガン(Lee Morgan)、テナ…
ブルーノート(Blue Note Records)のオーナー、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が惚れ込んだ奇才アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)のアルバム紹介続けます。 サイドメンの豪華さから彼の作品の中で最も売れているであろう「Point Of Departure(Blu…
ブルーノート(Blue Note Records)が売り出した新主流派ピアニストの一人が、アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)です。 アンドリュー・ヒルは、私が一番好きなジャズミュージシャンでありまして、2007年に逝去した際は、別のブログではありますが「追悼特集…
ホレス・シルヴァー(Horace Silver)の「Silver 'N シリーズ」第5弾、最終作はストリングスをオーバーダビングした2枚組アルバム「Horace Silver - Silver 'N Strings Play The Music Of The Spheres (Blue Note LWB-1033)」。 カタログ番号からは容易に…
ホレス・シルヴァー(Horace Silver)の「Silver 'N シリーズ」第4弾は「Silver 'N Percussion (BN-LA853-H)」。 クインテットのフロントには、トランペットのトム・ハレル(Tom Harrell)とテナー・サックスのラリー・シュナイダー(Larry Schneider)。 …
ホレス・シルバー(Horace Silver)の「Silver 'N シリーズ」第3弾は、ヴォーカル・アンサンブルとの共演(オーバー・ダビングだけど)する「Silver 'N Voices (BN-LA708-G) 」。 編曲、そしてヴォーカル・アンサンブルで歌われる歌詞も、ホレス・シルバー…