「Lou Mecca - Lou Mecca Quartet (Blue Note) 1955」ビブラフォン入りのクール・サウンド
ルー・メッカ(Lou Mecca)という白人系ギタリストがブルーノート(Blue Note)に唯一残したリーダー・アルバムが「Lou Mecca Quartet (Blue Note BLP-5067)」です。
※手持ちのジャケット写真がイマイチなので「Discogs」からお借りしました。
ルー・メッカは、ブルーノートだとバリトンサックス奏者で幾何学模様を用いた摩訶不思議なアルバムジャケットを手掛けたギル・メレ(Gil Melle)のアルバムにも参加してたりしますね。
2022年の新潟も梅雨に入り、寒かったり蒸し暑かったりする過ごしにくい日々が続いているので、「Lou Mecca Quartet (Blue Note BLP-5067)」のようなクールなビブラフォン入りアルバムを聴きたくなります。
小学校の頃、成り行きで「ビブラフォン(鉄琴)」も演奏していたので、私にとっては身近な楽器だったりします(大太鼓も演奏してた)。
薄れつつある記憶を呼び覚ましてみると、ビブラフォン(鉄琴)のフット・ペダル踏んで、意味も無く音を伸ばして遊んだ記憶があったりします(笑)。
で、中学校に「ビブラフォン(鉄琴)」無かったので、トランペットに転向して今に至ります・・・。
さて、個人的な楽器遍歴はこれくらいにして。
アルバム「Lou Mecca Quartet (Blue Note BLP-5067)」は、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)好みのホーンライクなソロを弾きまくるリーダー、ルー・メッカ(Lou Mecca)本人が「知る人ぞ知る」的存在であり、「10インチ盤」のみの発売。
単独でCD化されたのは日本だけのようで。
なので現在は、CDすら「幻のアルバム」的な存在で高値になってますね。
アルバムの内容は、ウエス・トコースト風味のスタンダードナンバー中心なので、案外聴きやすいです。
前述の理由由来で、このアルバムを聴きたいと思う時はクールなビブラフォンを聴きたいためであり。
決して、リーダーのギターを聴きたい為ではありません(スマン)。
私が聴いている音源(24bit by RVG TOCJ-9228)はRVGリマスタリング効果か、ビブラフォンのジャック・ヒッチコック(Jack Hitchcock)のクールな音が結構、強調されているように思えます。
いきなりアップテンポでインタープレイに突入する1曲目「All The Things You Are」。
渋いバラット風の2曲目「You Go To My Head」もよろしいのですが・・・。
3曲目、チェット・ベイカー(Chet Baker)を擁するジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)カルテットの演奏で有名な「Bernie's Tune」が、一番演奏のテンション高めでよろしいかと・・・。
ルー・メッカのソロのバックで聴けるジャック・ヒッチコック(Jack Hitchcock)のバッキング、そしてソロの最初に聴ける不協和音のロングトーンもたまらないですねー。
4曲目「Stan's Invention」は、ミディアムテンポでちょっとMJQ(Modern Jazz Quartet)風味。
5曲目の「The Song Is You」は、テーマ部分でジミー・キャンベル(Jimmy Campbell)のブラシによるさりげなく入るドラム・ソロがクールだったりします。
Lou Mecca - Lou Mecca Quartet (RVG)
Blue Note BLP-5067 / 東芝EMI TOCJ-9228 [2000.09.27] 24bit by RVG
side 1 (A)
01. All The Things You Are (Kern/Hammerstein) 4:15
02. You Go To My Head (Coots/Gillespie) 4:55
03. Bernie's Tune (Bernie Miller) 4:23
side 2 (B)
04. Stan's Invention (Stan Purdy) 3:37
05. The Song Is You (Kern/Hammerstein) 3:58
06. Just One Of Those Things (Cole Porter) 4:01
Jack Hitchcock (vib) Lou Mecca (g) Vinnie Burke (b) Jimmy Campbell (ds)
March 25, 1955 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.
ルー・メッカ(Lou Mecca)の演奏については、今聴いてるCD(TOCJ-9228)のライナーで「ギターも弾けるお医者さん」であり、ブルーノートのコンプリート・コレクターでもある小川隆夫さんが解説しておりますので、可能な方はそちらも参考にしてみて下さい。