加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「One Night With Blue Note Vol. 4 (Blue Note BT-85116)」ニュースター達のお披露目

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で行われた歴史的なコンサートの模様を4枚のアルバムに分散収録した「One Night With Blue Note」。 このコンサートに至るまでの経緯等は、「Vol. 1」にまとめて書き記しましたので、お時間のある方はどうぞ。 …

「One Night With Blue Note Vol. 3 (Blue Note BT-85115)」大物同士の再会セッション

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で行われた歴史的なコンサートの模様を4枚のアルバムに分散収録した「One Night With Blue Note」。 このコンサートに至るまでの経緯等は、「Vol. 1」に書き尽くしました(笑)ので、お時間のある方はどうぞご…

「One Night With Blue Note Vol. 2 (Blue Note BT-85114)」マッコイ・タイナーらの熱演

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で行われた歴史的なコンサートの模様を4枚のアルバムに分散収録した「One Night With Blue Note」。 kaji-jazz.hatenablog.com コンサートの経緯等については、詳細情報をてんこ盛りした「Vol. 1」の記事をご覧…

「One Night With Blue Note Vol. 1 (Blue Note BT-85113)」ハービー・ハンコック中心のセット

1985年02月22日、ニューヨークの「Town Hall」で、ブルーノート(Blue Note Records)ゆかりのミュージシャンが集結し、歴史的なコンサートが行われました。 このコンサートは「One Night With Blue Note」と題され、4枚のアルバムに分散収録、発売されまし…

「Bill Evans With Jeremy Steig - What's New (Verve) 1969」超個性派フルート奏者との共演盤

今回ご紹介するアルバムは1969年の01月30日、02月03,04,05,11日、03月11日と3ヶ月に渡り録音された、ビル・エヴァンス(Bill Evans)としてはかなり刺激的な演奏を収めたアルバム「Bill Evans With Jeremy Steig - What's New (Verve V6-8777)」です。 収録…

「Bill Evans - Interplay (Riverside) 1962」トランペットとギター入りクインテットの軽快なるアルバム

ビル・エヴァンス(Bill Evans)が1962年07月16日、17日の二日をかけ、クインテット編成で録音したアルバムが「Interplay (Riverside RM-445/RS-9445)」です。 演奏メンバーはビル・エヴァンス(Bill Evans)の他に、ベースのパーシー・ヒース(Percy Heath…

「Bill Evans Trio – Explorations (Riverside) 1961」革新的なピアノ・トリオの第2弾

ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)が、ベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)、ドラムスのポール・モチアン(Paul Motian)と結成した革新的なピアノ・トリオ。 ベースがリズムキープという役割を超え、ピアノと対等に自由な動き(ソロ)をする…

「Bill Evans Trio - Portrait In Jazz (Riverside) 1959」革新的トリオの超定番アルバム

ピアノのビル・エヴァンス(Bill Evans)が、ベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)、ドラムスのポール・モチアン(Paul Motian)と結成したピアノ・トリオは、それまでのベースとピアノがソロ以外の時はリズムキープに徹するという暗黙の了解を打ち破…

「Donald Byrd - Live: Cookin' with Blue Note at Montreux (Blue Note) 1973」発掘された熱すぎるライブ

スイス・レマン湖畔のリゾート地・モントルー(Montreux)で毎年夏の時期に開催される「モントルー・ジャズ・フェスティバル(Montreux Jazz Festival)」。 www.montreuxjazzfestival.com 1973年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでは、ブルーノート(B…

「Don Friedman - Circle Waltz (Riverside) 1962」叙情派ピアニストの名演

ビル・エヴァンス(Bill Evans)派の番頭格というイメージが強い白人系叙情派ピアニスト、ドン・フリードマン(Don Friedman)。 さて、日本で一番売れたであろうドン・フリードマン(Don Friedman)のアルバムが、今回ご紹介する「Circle Walz (Riverside R…

「The Bobby Timmons Trio In Person (Riverside) 1961」ファンキーすぎるピアノ・トリオ

1961年のお正月にアート・ブレイキー(Art Blakey)率いるジャズ・メッセンジャーズで初来日を果たしたピアニストのボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)ですが、自身の人気も高まったであろう1961年の秋にはジャズ・メッセンジャースを退団し、自らのトリオ…

「Sonny Rollins - Our Man In Jazz (RCA Victor) 1962」ドン・チェリーを加えたカルテットでのライブ

テナーサックス界の巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)が、何度かの世にいう処の「雲隠れ」を経てジャズシーンに復帰した際、当時物議をかもしていたフリージャズの先駆者、オーネット・コールマン(Ornette Coleman)が最初に率いたカルテットに参加…

「Donald Byrd - Byrd In Paris Vol. 2 (Brunswick) 1958」オリンピア劇場でのライブ第2弾

名トランペット奏者、ドナルド・バード(Donald Byrd)が1958年11月22日、フランスはパリにあるオリンピア劇場(L'Olympia)で行ったライブ録音「Byrd In Paris Vol. 1 (Brunswick 87 903)」に続くの第2弾が「Byrd In Paris Vol. 2 - Parisian Thoroughfare…

「Donald Byrd - Byrd In Paris Vol. 1 (Brunswick) 1958」ハード・バップ期の円熟したライブ

名トランペット奏者、ドナルド・バード(Donald Byrd)が1958年11月22日、フランスはパリにあるオリンピア劇場(L'Olympia)で行ったライブ演奏のうち、5曲を収録したアルバムが「Byrd In Paris Vol. 1 (Brunswick 87 903)」です。 ドナルド・バード(Donal…

「Pepper Adams - 10 To 4 At The 5 Spot (Riverside) 1958」メトロノームの音も聴こえるライブ

ニューヨークのライブ・スポット「ファイブ・スポット・カフェ(Five Spot Cafe)」は、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)、ケニー・バレル(Kenny Burrell)、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)など、有名ミュージシャン達の名ライブ盤を数多く録音し…

「Art Farmer And Donald Byrd – 2 Trumpets (Prestige) 1956」知性派トランペッター2人の競演

ドナルド・バード(Donald Byrd)とアート・ファーマー(Art Farmer)という、知性派トランペッターの競演を収録した1956年08月03日録音のアルバムが「2 Trumpets (Prestige PRLP-7062)」です。 録音データを眺めると「The Prestige All Stars」とある事から…

「Art Pepper - Winter Moon (Galaxy) 1980」甘くないストリングス・アルバム

ウエスト・コーストの天才サックス奏者アート・ペッパー(Art Pepper)が最晩年にあたる1980年09月に録音した、ストリングス入りアルバム「Winter Moon (Galaxy GXY-5140)」。 1960年代後半に麻薬常習癖を克服するため「シナノン(Synanon)」という治療施設で…

「Art Pepper - Tokyo Debut (Galaxy) 1977」初来日、郵便貯金ホールでのラジオ録音

ウエスト・コーストの天才サックス奏者アート・ペッパー(Art Pepper)が1977年04月05日、東京都港区芝公園にあった東京郵便貯金会館のホールで「生きてきてよかった」と自伝「ストレート・ライフ」に記すほど大歓迎を受けた日本公演の記録が、今回紹介する…

「Charlie Parker & Chet Baker - Inglewood Jam 1952」バードとチェットの伝説的な共演

1952年、西海岸のカリフォルニアに単身現れたチャーリー・パーカー(Charlie Parker)は、現地のミュージシャンを雇ってライブをするため、オーディションを行います。 そこで選ばれたトランペッターは、まだ無名だった若き日のチェット・ベイカー(Chet Bak…

「Lionel Hampton In Paris (Blue Note) 1954」ライオネル・ハンプトン親分唯一のブルーノート盤

1953年、ヴィヴラフォン奏者であるライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)率いる楽団は、ヨーロッパ各地を巡業します。 で、バンドに参加していたデキシー~スイング系ミュージシャンを引き連れ、1953年09月28日にパリのスタジオで録音されたのが「Lionel…

「Fats Sadi – The Swinging Fats Sadi Combo (Blue Note) 1954」哀愁漂うヴィブラフォンとアンサンブル

只今、ブルーノート(Blue Note Records)初期のモダンシリーズ、5000番台(10インチ)のうち、ブルーノートが原盤の権利を持っていない「秘境地帯」(笑)のアルバム群をまとめてご紹介しております。 今回はヴィブラフォン奏者、ファッツ・サディ(Fats Sa…

「Wade Legge – New Faces-New Sounds (Blue Note) 1953」重厚なピアノ・タッチのバド・パウエル派

今回もブルーノート(Blue Note Records)初期のモダンシリーズ、5000番台(10インチ)のうち、ブルーノートが原盤の権利を持っていない「秘境地帯」(笑)の1枚をご紹介します。 「Discogs」からお借りしました。 ピアニストであるウェイド・レグ(Wade Le…

「Dizzy Gillespie - Horn Of Plenty (Blue Note) 1953」ディジー唯一のブルーノート盤

ブルーノート(Blue Note Records)初期のモダンシリーズ、5000番台(10インチ)には、ブルーノート(Blue Note Records)が原盤の権利を持っていないため、通常ルートでは到達(入手)不能な「秘境地帯」が存在します(笑)。 例えば、ヨーロッパ現地のレコ…

「Kenny Burrell - Blue Lights Vol. 2 (Blue Note) 1958」期待の若手顔見せ興行的なアルバム(2)

「Blue Lights Vol. 2 (Blue Note BLP-1597)」は、ギターの名手、ケニー・バレル(Kenny Burrell)をリーダーに据え、今後、ブルーノート(Blue Note Records)での活躍がいっそう期待される若手を中心に集められたっぽい風情の、1958年05月14日に行われたス…

「Kenny Burrell - Blue Lights Vol. 1 (Blue Note) 1958」期待の若手顔見せ興行的なアルバム(1)

「Blue Lights Vol. 1 (Blue Note BLP-1596)」は、ギターの名手、ケニー・バレル(Kenny Burrell)をリーダーに据え、今後、ブルーノート(Blue Note Records)での活躍がいっそう期待される若手を中心に集められたっぱい感じの、1958年05月14日に行われたス…

「Louis Smith - Smithville (Blue Note)」寡作なトランペッターの人気盤

寡作なミュージシャンでありながら、ブルーノート(Blue Note Records)に代表作を録音しているミュージシャンが何人か居たりしますが、そんな中の一人がトランペッターのルイ・スミス(Louis Smith)です。 ルイ・スミス(Louis Smith)は、クリフォード・…

「Sonny Clark Quintet (Blue Note) 1957, 1958」大名盤の同日録音含むお蔵入りアルバム

諸事情あって本国アメリカでは1980年代以降に、ようやく知名度が上がってきたものの、日本では輸入盤でしか聴けなかった1960年代当初から人気が高く、未だ人気が衰えないピアニスト、ソニー・クラーク(Sonny Clark)。 今回紹介するのは、レコード番号まで…

「Horace Silver - Further Explorations (Blue Note) 1958」未来への探求という冒険性溢れる1枚

ブルーノート(Blue Note Records)の稼ぎ頭の一人、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)が、当時のレギュラー・クインテットを率いて1958年01月13日に録音したアルバムが「Further Explorations (Blue Note BLP-1589)」。日本語に訳すと「未来への探求」と…

「Jimmy Smith - Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 2 (Blue Note) 1957」寛いだ風情のライブ録音(2)

モダン・ジャズ・オルガンの開祖、ジミー・スミス(Jimmy Smith)が、ハーレムで唯一、アフリカン・アメリカンによって経営されていた高級クラブ「Smalls' Paradise」でのライブを収録したアルバムの第2弾が「Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 2 (Blue No…

「Jimmy Smith - Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 1 (Blue Note) 1957」寛いだ風情のライブ録音(1)

モダン・ジャズ・オルガンの開祖、ジミー・スミス(Jimmy Smith)が、ハーレムで唯一、アフリカン・アメリカンによって経営されていた高級クラブ「Smalls' Paradise」でのライブを収録したアルバムが「Groovin' At Smalls' Paradise Vol. 1 (Blue Note BLP-1…