加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

◆Mode & New Mainstream (Post-bop)

「Eddie Gale - Eddie Gale's Ghetto Music (Blue Note) 1968」洗練された音楽による主張

エディ・ゲイル(Eddie Gale)というトランぺッターは、フリー・ジャズ界の巨人の一人、セシル・テイラー(Cecil Taylor)のアルバム「Unit Structures (BST-84237)」で最初の注目を浴びたミュージシャンなんだそうです。 トランペットはビバップ時代から活…

「Eric Dolphy - In Europe Vol. 1 (Prestige) 1961」デンマークでの刺激的なライブ

今回はマルチ・リード奏者、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)のアルバムです。 BOXセットで購入したものを、バラしてアルバム単位で聴けるようにした中から「In Europe Vol. 1 (Prestige PRLP-7304)」を。 1961年09月08日、デンマークのコペンハーゲ…

「Wayne Shorter - Adam's Apple (Blue Note) 1966」マイルスの影響化で覚醒するショーター

ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)が1964年末、アート・ブレイキー(Art Blakey)のジャズ・メッセンジャーズから、マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のクインテットに半ば強引に引き抜かれて約1年以上経過。 1965年12月末にはシカゴの「プラグド・…

「Art Blakey and The Jazz Messengers - A Night In Tunisia (Blue Note) 1960」決定版・チュニジアの夜

そろそろ、「初心者お勧めの大名盤」の中から1枚、紹介しましょうかね・・・。 まあ、資料見つけて書き出したものの文章まとまらず、未だ保留中のアルバムが何枚かあったりしますので、少しづつ放出しておかないと(笑)。 さて今回紹介するアルバムは、ア…

「Grant Green - Idle Moments (Blue Note) 1963」タイトル曲のため、他の曲を再録音

ブルーノート(Blue Note Records)に残したアルバムにより、日本でも絶大なる人気を誇るギタリスト、グラント・グリーン(Grant Green)。 1963年11月に録音された「Idle Moments (Blue Note BST-84154)」は、グラント・グリーンの洗練されたブルース・フィ…

「Kenny Dorham - Una Mas (Blue Note) 1963」煽るトニーに、燃えるケニー

(世間のイメージとして)静かなるトランぺッター、ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)がバックメンバーに煽られ、珍しくも奔放な演奏を繰り広げているのが、本アルバム「Una Mas (Blue Note BST-84127)」です。 (一応)トランペットを吹く私自身の経験上、…

「Freddie Hubbard - Open Sesame (Blue Note) 1960」ティナ・ブルックスの好助演が光る1枚

日本でも絶大なる人気を誇るトランペッター、フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)が、ブルーノート(Blue Note Records)で1960年に録音した初リーダー・アルバムが「Open Sesame (Blue Note BST-84040)」。 ブルーノート(Blue Note Records)にとっては…

「Lee Morgan - The Gigolo (Blue Note) 1965」ヴァラエティにとんだリー・モーガンの人気盤

日本でも人気が高いトランぺッター、リー・モーガン(Lee Morgan)のアルバム「The Gigolo (Blue Note BST-84212)」は、名曲「Speed Ball」を含む、健康上の問題で一時引退後、華麗なる復帰を果たした後で人気ある1枚。 ジャズ・メッセンジャーズ時代からの…

「McCoy Tyner - The Real McCoy (Blue Note) 1967」激動の時代の熱いアルバム

ジョン・コルトレーン(John Coltrnae)カルテットのピアニスト、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)のブルーノート(Blue Note Records)移籍第1弾となるアルバムが「McCoy Tyner - The Real McCoy (Blue Note BST-84264)」です。 ジョン・コルトレーン(J…

「Bobby Hutcherson - Dialogue (Blue Note) 1965」新主流派サウンドのショーケース

ブルーノート(Blue Note Records)におけるミルト・ジャクソン(Milt Jackson)に続き登場した第二のヴァイブラフォン奏者、ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)。 フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)、サム・リヴァース(Sam Rivers)、アンド…

「Pete La Roca - Basra (Blue Note BST-84205) 1965」ジョー・ヘンダーソンの快演が堪能出来る1枚

オリジナリティ溢れるドラマー、ピート・ラロカ(Pete La Roca)。 ブルーノート(Blue Note Records)の1500番台からドラムスでの参加作品は幾つかあるものの、リーダー作はこの「Basra (Blue Note BST-84205)」1枚しかないんですね。 まあ、これも、有能…

「Ted Curson - Plenty Of Horn (Old Town)」エリック・ドルフィーが参加した幻の名盤

「Plenty Of Horn (Old Town LP P-2003)」はトランペット奏者、テッド・カーソン(Ted Curson)の初リーダーアルバムであり、エリック・ドルフィー(Eric dolphy)が参加しているためか、「幻の名盤」呼ばれる1枚。 リーダーのテッド・カーソン(Ted Curson…

「John Coltrane - Coltrane Time (United Artists) 1963」想定外にハード・バップしてたアルバム

「John Coltrane - Coltrane Time (United Artists UAJS-15001)」は元々、フリージャズ界の巨人・セシル・テイラー(Cecil Taylor)のリーダー・アルバム「Hard Driving Jazz (United Artists Records UAL-4014)」として1959年頃に発売された後、1963年頃に…

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Kyoto (Riverside) 1964」知られざる3管メッセンジャーズのアルバム

アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey and The Jazz Messengers)が残したアルバムの中で、一番地味で聴く機会が少ないのがこの「京都(Kyoto)」ではないかと思われます。 今日、どの音源紹介しようかな・・・と、パソコンデータ…

「Wayne Shorter - Schizophrenia (Blue Note) 1967」3管編成のゴキゲンなアルバム

1967年10月に録音されたウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の「Schizophrenia (Blue Note BST-84297)」は、トロンボーン、アルトサックス、テナーサックスという珍しいフロント3管編成のアルバムです。 さて「Schizophrenia」とは、統合失調症を意味す…

「Andrew Hill - Grass Roots (Blue Note) 1968」過激な時代に作られた穏やかなアルバム

アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)が1968年08月に録音したアルバム「Grass Roots(BST-84303)」は、アンドリュー・ヒルのバラエティーに富んだ穏やかな面も垣間見える、魅力満載の1枚。 フロント陣は、トランペットにリー・モーガン(Lee Morgan)、テナ…

「Andrew Hill - Point Of Departure (Blue Note) 1964」新主流派オールスターズによる録音

ブルーノート(Blue Note Records)のオーナー、アルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が惚れ込んだ奇才アンドリュー・ヒル(Andrew Hill)のアルバム紹介続けます。 サイドメンの豪華さから彼の作品の中で最も売れているであろう「Point Of Departure(Blu…

「Herbie Hancock - Speak Like A Child (Blue Note) 1968」ひたすら美しいメロディとアンサンブルを堪能

1968年03月に2回に分けて録音されたハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の代表作の1枚「Speak Like A Child (Blue Note BST-84279)」は、ひたすら美しいメロディとアンサンブルを堪能出来る一枚。 夕景をバックに撮影されたハービーのシルエットも印象…

「Bobby Timmons - The Soul Man! (Prestige) 1966」絶好調のウェイン・ショーターだけ聴こう

「The Soul Man! (Prestige PRST-7465)」は、ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)[1935 - 1974]最後期の1966年、ジャズ・メッセンジャーズ時代の同僚・ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)を迎えたアルバム。 兎に角、独自のサウンドを明確に押し出し始…

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Indestructive (Blue Note) 1964」リー・モーガン参加の3管ジャズ・メッセンジャーズ

私は愛聴する、フレディ・ハバード(Freddie Hubbard)の後釜としてリー・モーガン(Lee Morgan)が復帰した、3管ジャズ・メッセンジャーズの好盤「Indestructive (Blue Note BST-84193)」。 日本のミュージシャンが何故かこのアルバムに収録された「Callin…

「Jackie McLean - Demon's Dance (Blue Note) 1967」60年代の熱気孕んだアルバム

フリージャズの先駆者、オーネット・コールマン(Ornette Coleman)や、彼の演奏に感化されて過激な演奏に手を染めたジョン・コルトレーン(John Coltrane)らの影響をモロに受け、60年代を疾走してきたジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)。 過激な時…

「Wayne Shorter - Night Dreamer (Blue Note) 1964」爽やかなるブルーノート初リーダーアルバム

ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)のブルーノート(Blue Note Records)初リーダー作は、彼らしからぬ爽やかなアルバムに仕上がっております。 この爽快感は「Joe Henderson - Page One(BST-84140)」に通じるものがありますが、両作に参加するマッコ…

「Dexter Gordon - Gettin' Around (Blue Note) 1965」暖かくも優しいテナー・サウンド

「Gettin' Around (Blue Note BST-84204)」はバップ時代の巨人、デクスター・ゴードン(Dexter Gordon)が、ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)、バリー・ハリス(Barry Harris)らをバックに録音したアルバムです。 しかし、ハッチャーソンが参加…

「Joe Henderson - Page One (Blue Note) 1963」一生付き合えるアルバム

ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)の人気盤「Page One (Blue Note BST-84140)」 「ジャズのあらゆるスタイルが含まれている」と言われる、ジョー・ヘンダーソンのスタイルを余すことなく伝えた、一生付き合えるアルバムです。 このアルバムを聴いている…

「Eric Dolphy - At The Five Spot Vol. 1 (New Jazz) 1961」双頭バンドが残した壮絶なるライブ盤

「At The Five Spot Vol. 1 (New Jazz NJLP-8260)」は、マルチ・リード奏者のエリック・ドルフィー(Eric Dolphy)とトランペッター、 ブッカー・リトル(Booker Little)との双頭バンドによる1961年07月、ニューヨークのライブスポット、ファイブ・スポット…

「Lee Morgan - Seach For The Newland (Blue Note) 1964」処女航海のアイデア拝借元はこのアルバムかも

リー・モーガン(Lee Morgan)の「Search for the New Land (Blue Note BST-84169)」は1964年02月に録音された、モードっぽい「海」や「航海」をテーマとした曲が入っている、他のリー・モーガン作品とは一味違うアルバムです。 リー・モーガンの復帰第1…

「Miles Davis – 1958 Miles (CBS/Sony)」は、裏「Kind Of Blue」

ジャズ界の巨人・マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「1958 Miles (CBS/Sony 20AP-1401)」は、1979年にCBSソニーから発売された日本独自企画アルバム。 ジャケットデザインを手掛けたのは、池田満寿夫。 1958年05月26日に録音されながら、お蔵入りしてい…

「Don Friedman – A Day In The City (Riverside)1961」エヴァンス派の番頭格

「Don Friedman – A Day In The City (Riverside)」は、白人系叙情派ピアニスト、ドン・フリードマン(Don Friedman)の初リーダーアルバム。 日本ではビル・エヴァンス(Bill Evans)派の番頭格というイメージが強いかと思われます。 ポートレイト・イン・…

「Herbie Hancock - Inventions And Dimensions (Blue Note) 1963」野心と冒険心溢れるアルバム

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の「Inventions And Dimensions (Blue Note BST-84147)」は、「ピアノ・トリオ+パーカッション」という編成で録音された、野心と冒険心溢れるアルバム。 珍しい編成ながら、なかなか聴き応えのある1枚。なので私は…

「Eric Dolphy - Outward Bound (New Jazz) 1960」伝統とアヴァンギャルドの融合

前の記事でも書きましたが、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)の演奏の特徴は、当時の最先端なスタイルである「伝統的なスタイルをベースにして、そこにアヴァンギャルドな要素を付け加える」という事に尽きると思います。 ベースに「伝統的なスタイル」…