加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Kyoto (Riverside) 1964」知られざる3管メッセンジャーズのアルバム

アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey and The Jazz Messengers)が残したアルバムの中で、一番地味で聴く機会が少ないのがこの「京都(Kyoto)」ではないかと思われます。

 

今日、どの音源紹介しようかな・・・と、パソコンデータを眺めていたら、このアルバムが目についたので。

 

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Kyoto (Riverside) 1964」知られざる3管メッセンジャーズのアルバム

最初OJC盤のレコードで持っていたのですが、都合で一回手放した後、つい最近CDで再入手したもの聴いてます。


さて、1961年初来日の際、各地で大歓待を受けたアート・ブレイキー(Art Blakey)。

 

そんな経緯で親日家であった事は容易に想像つきますが、アルバムタイトルに日本の古都「京都(Kyoto)」と命名するまで入れ込んでいたというのも驚きでした。


3管編成のフロントは、トランペットのフレディ・ハバードFreddie Hubbard)、トロンボーンカーティス・フラーCurtis Fuller)、テナーサックスのウェイン・ショーターWayne Shorter)という鉄壁のメンバーが顔を揃えてます。

リズムセクションはピアノのシダー・ウォルトンCedar Walton)、ベースのレジー・ワークマン(Reggie Workman)に御大アート・ブレイキー(Art Blakey)という布陣。

 


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1曲目、アップテンポで演奏される「The High Priest」はカーディス・フラー(Curtis Fuller)の作曲。

タイトルは身分の高い僧「高僧」や「僧正」を意味しているようですが、京都には寺院が多いですからねえ。

低音の効いた3管ならではのテーマ・アンサンブルは、この時期のジャズ・メッセンジャーズならでは。


2曲目「Never Never Land」は、スローテンポで演奏される美しいバラッド。


3曲目「Wellington's Blues」は、アート・ブレイキー(Art Blakey)自作のファンキーなブルース。

ヴォーカルの方は、アート・ブレイキーの親族の方でしょうか(詳しく調べてません)。

 

 


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4曲目「日本橋(Nihon Bash)」は日本の人気ジャズミューシャン、渡辺貞夫さん作曲のようです。

東洋を色濃く感じさせる旋律は、ウェイン・ショーターWayne Shorter)のマジカルなソロにぴったり。

 


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5曲目「京都(Kyoto)」は、3拍子で演奏されるフレディ・ハバードFreddie Hubbard)の曲。

ピアノとベースの印象的なイントロから、ミディアム・テンポの3拍子でテーマが演奏されると、あー、如何にもフレディらしい曲だなあ・・・と思ったりします。

 

Art Blakey and The Jazz Messengers - Kyoto (1964)
Riverside RS-9493 / Universal Music UCCO-9441 [2008.06.18]


side 1 (A)
01. The High Priest (Curtis Fuller)  5:55
02. Never Never Land (Green, Comden, Styne)  5:50
03. Wellington's Blues (Art Blakey)  5:03

side 2 (B)
04. Nihon Bash (Sadao Watanabe)  8:30
05. Kyoto (Freddie Hubbard)  7:03


Art Blakey and The Jazz Messengers
Freddie Hubbard (tp) Curtis Fuller (tb) Wayne Shorter (ts) Cedar Walton (p) 
Reggie Workman (b) Art Blakey (ds) Wellington Blakey (vo #5)

February 20, 1964 in NYC.

 

 

まあ、アルバム「京都(Kyoto)」は、まさに「知る人ぞ知る」というアルバムではないかと。

 

日本でもあまり再発回数されないため、中古市場のCDがそれなりの価格で取引きされておりました。

 

収録曲が5曲32分とコンパクトすぎて、別テイクなどの追加曲収録もないのも、積極的に再発されない要因なのかなあ・・・と思ったりします。

 

 

アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey and The Jazz Messengers)が残した日本語タイトルのアルバムでは、「雨月 (Ugetsu)」というライブ盤が有名だと思います。

 

「雨月 (Ugetsu)」は、私も結構好きな1枚。