加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Three Blind Mice (United Artists) 1962 」3管メッセンジャーズの傑作ライブ

ドラマーのアート・ブレイキー(Art Blakey)率いる「The Jazz Messengers」が、人気が出ている時期は、リーダーとは別に優秀な音楽監督が居た時期と重なっていると断言出来ます。

 

1958年に欧米を中心に人気が沸騰した時は、ベニー・ゴルソンBenny Golson)であり、それ以降はウェイン・ショーターWayne Shorter)が長らく音楽監督を務め、ジャズ界がハード・バップからファンキー・ブームを迎え、その後、モード全盛時代に至るまで、その時々の時流に合わせた音楽を音楽監督が上手く取り入れる事により、傑作アルバムを量産していけた訳でございます。

 

今回ご紹介するアルバムは、1962年03月18日にハリウッドの「The Renaissance」でライブ録音された「Three Blind Mice (United Artists UAJS-15002)」です。

 

「Art Blakey and The Jazz Messengers - Three Blind Mice」3管メッセンジャーズの傑作ライブ

 

この時期のジャズ界は、マイルス・デイヴィスMiles Davis)とジョン・コルトレーンJohn Coltrane)が世に広めた「モード奏法」が最新の音楽スタイルであった様で、「The Jazz Messengers」も、トランペットとサックスがフロントの2管編成から、トロンボーンを加えた3管編成に拡大し、より分厚いハーモニーを伴った「モード」の曲を演奏していた時期に当たります。

 

アート・ブレイキー(Art Blakey)以外は、音楽監督を務めるテナー・サックスのウェイン・ショーターWayne Shorter)、トランペットのフレディ・ハバードFreddie Hubbard)、トロンボーンカーティス・フラーCurtis Fuller)、ピアノのシダー・ウォルトンCedar Walton)、ベースのジミー・メリット(Jymie Merritt)という、「The Jazz Messengers」史上最強と言って良いほどのメンバーが揃っております。

 

全曲紹介してると時間が足りないので、何曲か選んでご紹介しますね。

 

1曲目はカーティス・フラーCurtis Fuller)の書いたタイトル曲でもある「Three Blind Mice」。テーマ部から3管らしい分厚いハーモニーと、アート・ブレイキー(Art Blakey)の細やかなドラムが素晴らしいですね。

 


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ウェイン・ショーターWayne Shorter)、カーティス・フラーCurtis Fuller)、フレディ・ハバードFreddie Hubbard)、シダー・ウォルトンCedar Walton)と当時勢いに乗る若手達のフレッシュなソロが続きます。

 

 

4曲目、シダー・ウォルトンCedar Walton)が書いた「Plexis」は、緊張感漂うアップテンポな曲。

 


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テーマ部の勢いそのままに、フレディ・ハバードFreddie Hubbard)、ウェイン・ショーターWayne Shorter)、カーティス・フラーCurtis Fuller)、シダー・ウォルトンCedar Walton)と魅力的なソロが続きます。

 

 

5曲目はフレディ・ハバードFreddie Hubbard)の書いた「Up Jumped Spring」という3拍子のキュートな曲。

 


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こんな風にフレディ・ハバードFreddie Hubbard)がミュート・トランペットで縦横無尽に吹きまくる姿を生で体験したかったですねー。

 

続くウェイン・ショーターWayne Shorter)、カーティス・フラーCurtis Fuller)、シダー・ウォルトンCedar Walton)と素敵なソロを聴かせてくれますが、そのバックでさりげなく盛り上げるアート・ブレイキー(Art Blakey)の細やかなドラミングがまた、絶品だったりします。

 

 

Art Blakey and The Jazz Messengers - Three Blind Mice +2
United Artists UAJS-15002 / 東芝EMI TOCJ-9429 [2002.06.26]

side 1 (A)
01. Three Blind Mice (Curtis Fuller / arr by Curtis Fuller)  8:17
02. Blue Moon (L. Hart-R. Rodgers / arr by Wayne Shorter)  6:00
03. That Old Feeling (L. Brown-S. Fain / arr by Cedar Walton)  6:34

side 2 (B)
04. Plexis (Cedar Walton / arr by Cedar Walton)  5:48
05. Up Jumped Spring (Freddie Hubbard / arr by Freddie Hubbard)  9:45
06. When Lights Are Low (Benny Carter / arr by Cedar Walton)  4:08

CD Bonus Tracks
07. Children Of The Night (Wayne Shorter / arr by Wayne Shorter)  8:12
08. Up Jumped Spring (alternate take) (Freddie Hubbard)  5:16


Art Blakey And The Jazz Messengers
Freddie Hubbard (tp) Curtis Fuller (tb) Wayne Shorter (ts) Cedar Walton (p) 
Jymie Merritt (b) Art Blakey (ds) 

March 18, 1962 at The Renaissance, Hollywood, CA.

 

 

現在は、1990年頃に発売されたCD2枚に分散収録された「完全版」に、さらにボーナス・トラックを追加したCDが何種類か発売されている様です。

 

 

1990年のCD2枚と同様、「Art Blakey - Live Messengers (Blue Note BN-LA473-J2)」で公開された未発表ライブと、別会場である「Village Gate」でのライブに加え、さらに「Art Blakey & The Jazz Messengers - Mosaic (Blue Note BST-84090)」に収録されたスタジオ録音バージョンが追加されている模様。

 

最後に、アート・ブレイキー(Art Blakey)率いる「The Jazz Messengers」関連の過去記事も貼っておきますね。

 

kaji-jazz.hatenablog.com

 

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