加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Horace Silver - Silver 'N Voices (BN-LA708-G) 1976」クインテット録音にヴォーカル・アンサンブルをダビング

ホレス・シルバーHorace Silver)の「Silver 'N シリーズ」第3弾は、ヴォーカル・アンサンブルとの共演(オーバー・ダビングだけど)する「Silver 'N Voices (BN-LA708-G) 」。

 

編曲、そしてヴォーカル・アンサンブルで歌われる歌詞も、ホレス・シルバー自身が手掛けております。

 

「Horace Silver - Silver 'N Voices (BN-LA708-G) 1976」クインテット録音にヴォーカル・アンサンブルをダビング

 

1曲目、ホレス・シルバーの長めのイントロから始まる「Out Of The Night (Came You) 」で、このアルバム「Silver 'N Voices (BN-LA708-G) 」の充実度を実感していただけるかと思われます。

 


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フロントのトム・ハレル(Tom Harrell)とボブ・バーグ(Bob Berg)のソロも良いですね。

 

どの曲も想像以上に良いのですが、「New York Lament」が特にお気に入り。

 


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ソロは、ホレス・シルバーHorace Silver)のみで途中、あれっ、と思ったりしますが、トランペットとサックスの音があまり聴こえない事で、曲のすっきり感が増してます。

 

アルバム「Silver 'N Voices (BN-LA708-G) 」では、土台となるクインテット編成メンバー、特にトム・ハレル(Tom Harrell)が好調だったりします。

なので最初、ノイズが盛大に出るコンディション最悪のレコードで入手した後、結構聴いてましたね。

そう「Silver 'N シリーズ」は私にとって、トム・ハレルのソロを聴くためのアルバム群であったりします。

 

Horace Silver - Silver 'N Voices (1976)
Blue Note BN-LA708-G / Universal Music UCCU-8134 [2021.10.20]


side 1 (A)
01. Out Of The Night (Came You)  5:50
02. Togetherness  5:46
03. I Will Always Love  You 3:37
04. Mood For Maude  5:27

side 2 (B)
05. Incentive  5:19
06. New York Lament  4:35
07. Freeing My Mind  6:05
08. All In Time  4:28

All compositon & arrangement by Horace Silver
Overdubs vocal direction by Alan Copeland


#02,04,06,08 September 24, 1976 at A&R Recording Studio, NYC.
overdubbed on October 19 & 22, 1976 at Hollywood Sound Recorders, Los Angeles, CA.

Tom Harrell (tp,flh) Bob Berg (ts) Horace Silver (p,arr) Ron Carter (b) Al Foster (ds) 
+ overdubs: Joyce Copeland, Monica Mancini, Richard Page, Avery Sommers, Dale Verdugo (vo) 
Alan Copeland (vo, director) 


#01,03,05,07 October 1, 1976 at A&R Recording Studio, NYC.
overdubbed on October 19 & 22, 1976 at Hollywood Sound Recorders, Los Angeles, CA.

same personnel

 

 

「Silver 'N シリーズ」

 

●第1弾は1975年、金管楽器中心のホーンセクションをオーバーダビングした「Silver 'N Brass (BN-LA406-G)」。

 

●第2弾は1975年末にクインテット編成の録音を行い、1976年初頭に木管楽器中心のホーンセクションをオーバーダビングした「Silver 'N Wood (BN-LA581-G)」。

 

●第3弾は本作。

 

●第4弾は1977年後半、クインテットにパーカッション2名を加え録音し、ヴォイス(チャント)をオーバーダビングした「Silver 'N Percussion (BN-LA853-H)」。

 

●第5弾は1978年から1979年にかけ、クインテット編成にヴォーカルを加えたり、ストリングスをオーバーダビングした、ホレス・シルバーHorace Silver)のブルーノート最終作でもある「Silver 'N Strings (LWB-1033)」。