加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Walter Davis Jr. - Davis Cup (Blue Note) 1959」明るく陽気なハードパップ・アルバム

「Davis Cup (Blue Note BST-84018)」は、ウォルター・デイヴィス Jr.(Walter Davis Jr.)のブルーノート(Blue Note Records)唯一のリーダーアルバム。

 

「Walter Davis Jr. - Davis Cup (Blue Note) 1959」女性が好みそうな曲調揃いのアルバム

 

ウォルター・デイヴィス Jr.はこのアルバム「Davis Cup (Blue Note)」録音直後、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)率いるジャズ・メッセンジャーズに参加するという期待の新人(当時)でありました。


前年1958年にはトランぺッター、ドナルド・バードDonald Byrd)のバンドでヨーロッパ遠征。

名盤「Byrd In Paris」など沢山のライブ録音を残しております。

 

懐かしのストックホルム~バード・イン・パリ

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Byrd in Paris [12 inch Analog]

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またフロントの2人、ドナルド・バードジャッキー・マクリーンJackie McLean)とは、3ヶ月前に「Jackie McLean - New Soil(BST-84013)」で競演した仲。

 

ニュー・ソイル

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で、アルバム「New Soil」には、本アルバムのタイトルと同じ「Davis Cup (Walter Davis Jr.) 」という凝った曲が収録されているからややこしい(笑)。

 


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さて、このアルバム「Davis Cup (Blue Note BST-84018)」は、作・編曲家としてのウォルター・デイヴィス Jr.の才能を世間に紹介することに注力している様に意図して制作されたものと思われます。


ウォルター・デイヴィス Jr.のピアノスタイルを大雑把に例えると、ハンク・ジョーンズHank Jones)のように端正な弾き方をするピアニストが、あえてファンキー風の弾き方をしている風に感じます。

 

またソロの時、特定のフレーズを頻繁に使うので、誰がピアノを弾いているか案外判別しやすい人でもあります。


全曲、ウォルター・デイヴィス Jr.のオリジナルで固められた本作ですが、何故かブルーノートお得意の「哀愁」とか「ブルージー」には程遠い曲が並んでます。


綺麗なアンサンブルのひたすら陽気な曲やメランコリックな曲など、ホント、女性に好まれそうな曲調のオンパレード・・・明るく陽気なハードパップ・アルバムとでも言えばいいのかな。

 


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1曲目のやけに陽気なナンバー「'Smake It」では、ホーンの2人がまるでホレス・シルバーHorace Silverクインテットのように、ピアノ・ソロのバックを盛り立てます。

 

 


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また3曲目の素敵なバラッド「Sweetness」は、ウォルター・デイヴィス Jr.の美しいソロの合間に、バードがこれまた素晴らしいソロで合いの手を入れてくれます。

 

Walter Davis Jr. - Davis Cup (RVG)
Blue Note BST-84018 / 0946 3 92766 2 2 [2007]
RVG Edition

side 1
01. 'Smake It (Walter Davis Jr.)  5:05
02. Loodle-Lot (Walter Davis Jr.)  5:55
03. Sweetness (Walter Davis Jr.)  8:11

side 2
04. Rhumba Nhumba (Walter Davis Jr.)  6:55
05. Minor Mind (Walter Davis Jr.)  6:23
06. Millie's Delight (Walter Davis Jr.)  5:06


Donald Byrd (tp) Jackie McLean (as) Walter Davis Jr. (p) 
Sam Jones (b) Art Taylor (ds) 

August 2, 1959 at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

 

 

 

あ、全編で聴けるアート・テイラーの、切れのあるドラムも聴き逃せないポイントですね。

 

A.T.'s Delight

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