「Aurex Jazz Festival '81」での実況録音盤が、今回ご紹介する「Various Artists - All Star Jam Sessin (Aurex Jazz Festival '81) (Eastworld)」です。
このアルバムは、1981年09月02日の「大阪フェスティバルホール」、1981年09月03日の「日本武道館」、1981年09月06日の「横浜スタジアム」という3会場でのライブを拾遺し編纂されておりです。
オール・スター・ジャム・セッションに参加している大物ミュージシャンは、総勢8名。
トランペットのフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)
トロンボーンのボブ・ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)
テナー・サックスのスタン・ゲッツ(Stan Getz)
バリトン・サックスのジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)
ヴィヴラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)
ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)
ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)
ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)
これらの大スター達が、曲毎にメンバーを入れ替えつつ、素晴らしい演奏を聴かせてくれております。
文字通り「夢の饗宴」であり、出演料の総額はどれくらいだったのだろうという要らぬ心配をしてしまうほど、大物ミュージシャンが一堂に集結しております。
新発田市歴史図書館から借りてきたアナログ・レコードをPCMレコーダーで録音し、「24bit/48kHz」で自家リマスタリングした音源を聴きつつ、このアルバム紹介書いております。
この「All Star Jam Sessin (Aurex Jazz Festival '81) (Eastworld)」を借りようと思った時は、「まあ、念のため・・・」というオマケみたいな感じだったのですが。
真面目に聴いてみると、この時借りてきた5枚のうちフレディ・ハバードがらみのアルバムとしては一番良かったです。これぞ、図書館から借りて来るレコードの醍醐味(笑)。

Various Artists - All Star Jam Sessin (Aurex Jazz Festival '81) (LP)
Eastworld EWJ-80208 [1981] Aurex Jazz Festival
side 1
01. Crisis (F. Hubbard) 9:15
02. Bernie's Tune (B. Miller, J. Leiber, M. Stoller) 4:08
03. Song For Strayhorn (G. Mulligan) 3:31
04. What Am I Here For (D. Ellington) 4:56
05. Take The 'A' Train-Caravan-Things Ain't What They Used To Be
(B. Strayhorn, D. Ellington, M. Ellington, T. Persons) 4:17
side 2
06. A Night In Tunisia (D. Gillespie, F. Paparelli) 8:46
07. Time For The Dancers (R. Hanna) 6:21
08. The Girl From Ipanema (A. C. Jobim, V. De Moraes) 5:23
09. Bag's Groove (M. Jackson) 6:43
#01, 04, 05, 08 September 2, 1981 at Osaka Festival Hall, Osaka.
Freddie Hubbard (tp #1) Stan Getz (ts #8) Milt Jackson (vib #4,8)
Roland Hanna (p #1,4,8) Ray Brown (b) Art Blakey (ds #1,4,8)
#02, 06, 09 September 3, 1981 at Budokan, Tokyo.
Freddie Hubbard (tp #6,9) Bob Brookmeyer (tb #2,9) Stan Getz (ts #9)
Gerry Mulligan (bs #2,9) Milt Jackson (vib #9) Ray Brown (b) Art Blakey (ds)
#03, 07 September 6, 1981 at Yokohama Stadium, Yokohama.
Gerry Mulligan (bs #3) Roland Hanna (p) Ray Brown (b #3) Art Blakey (ds #3)
まず、1981年09月02日の「大阪フェスティバルホール」での演奏は4曲。
01曲目「Crisis」は、トランペットのフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)というカルテット編成による演奏。
絶好調なフレディ・ハバードのきらびやかなトランペット・ソロが、全てを持って行ってしまってますね。続く、ローランド・ハナの優雅なピアノ・ソロ、会場から拍手が沸き起こるアート・ブレイキーのドラム・ソロと文句の付けようがない演奏となっております。
04曲目「What Am I Here For」は、ヴィヴラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)というカルテット編成による演奏。
ベースのレイ・ブラウンと、ヴィヴラフォンのミルト・ジャクソンによる、丁々発止なやりとりが素晴らしい演奏を生み出しております。
05曲目「Take The 'A' Train-Caravan-Things Ain't What They Used To Be」は、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)のソロ演奏。ベース1本で聴衆を沸かせる腕前は、流石の一言。
08曲目「The Girl From Ipanema」は、テナー・サックスのスタン・ゲッツ(Stan Getz)、ヴィヴラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)というクインテット編成による演奏。
「イパネマの娘(The Girl From Ipanema)」といえば、スタン・ゲッツ(笑)。ここでは、そんな聴衆の期待を裏切らない、ツボをおさえた手堅い演奏を聴かせてくれます。
ソロ2番手に登場するミルト・ジャクソンのヴィヴラフォン・ソロも、中々良い出来ですね。
2会場目となる、1981年09月03日の「日本武道館」での演奏は3曲です。
02曲目「Bernie's Tune」は、トロンボーンのボブ・ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)、バリトン・サックスのジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)という変則カルテット編成による演奏。
ここにチェット・ベイカー(Chet Baker)が参加していればなあ・・・と思ってしまいますが、チェットは重症のおクスリ中毒患者であった訳で、入国審査が厳しかったでしょうねえ。
ジェリー・マリガンの安定した演奏はもちろん、ボブ・ブルックマイヤーの意外と溌溂としたソロも聴きものです。
06曲目「A Night In Tunisia」は、トランペットのフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)というカルテット編成による演奏。
アート・ブレイキーがお馴染みなドラム・ソロを叩き出すとすぐ、聴衆から沸き起こる拍手の嵐が温かいですね。フレディ・ハバードの、はちきれんばかりに鳴りまくるトランペットも良いです。
フレディのソロの後、再び御大アート・ブレイキーのドラム・ソロが登場。後テーマを経て、再び叩きまくるドラムに、聴衆の大歓声がまた、沸き起こります。
09曲目「Bag's Groove」は、トランペットのフレディ・ハバード(Freddie Hubbard)、トロンボーンのボブ・ブルックマイヤー(Bob Brookmeyer)、テナー・サックスのスタン・ゲッツ(Stan Getz)、バリトン・サックスのジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)、ヴィヴラフォンのミルト・ジャクソン(Milt Jackson)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)という全メンバー揃っての演奏となります。
ミルト・ジャクソン、ジェリー・マリガン、スタン・ゲッツ、ボブ・ブルックマイヤー、フレディ・ハバード、ローランド・ハナと、各人短いながらも印象に残るソロが聴かせてくれてます。
3会場目である、1981年09月06日の「横浜スタジアム」での演奏は2曲。
03曲目「Song For Strayhorn」は、バリトン・サックスのジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)、ピアノのローランド・ハナ(Roland Hanna)、ベースのレイ・ブラウン(Ray Brown)、ドラムスのアート・ブレイキー(Art Blakey)のカルテット編成での演奏です。
ゆったりとした曲調の演奏が野外スタジアムに響き渡る様子が、アナログレコードからも聴きとることが出来ます。
07曲目「Time For The Dancers」は、ローランド・ハナ(Roland Hanna)のソロ・ピアノでの演奏です。
抒情感溢れるイントロから、スインギーなピアノ・ソロが紡がれていきます。
以下、過去記事から・・・。
