「Baby Face Willette - Face To Face (Blue Note BST-84068)」は、ベイビー・フェイス・ウィレット("Baby Face" Willette)の乗りの良いオルガンを堪能出来る最良の1枚。
ソウフルフルなグラント・グリーン(Grant Green)のギターも聴きどころですが、そこに絡むR&Bテイストのベン・ディクソン(Ben Dixon)ドラムと、フレッド・ジャクソン(Fred Jackson)のサックスも、ツボを心得た好演を聴かせてくれます。
今聴いてる音源は、ようやく入手した「米RVG盤」ですが。
1990年代に盛り上がった東芝EMIさんの「最後の復刻シリーズ」でレコードを買い、追加曲があるという理由で、1997年発売の米盤CD「connoisseur cd series」まで手を出したりと、「Face To Face (Blue Note BST-84068)」だけは、何度も買い替えておりました。
米盤CD「connoisseur cd series」は、セッション録音の貴重な写真が掲載される事が多く、それも楽しみの一つなんですが、「Face To Face (Blue Note BST-84068)」再発時には、サングラスをかけたベイビー・フェイス・ウィレット("Baby Face" Willette)の写真なんかが掲載されております。
おっと、近年再発されたCDに、サングラスをかけたベイビー・フェイス・ウィレットの写真が使われていますね。
2008年03月頃に、最初の「Baby Face Willette - Face To Face (Blue Note BST-84068)」紹介記事を書いていたんですが。
新潟のコミュニティFM局で「J-Wave」の放送が聴けてたので、「Whatever Lola Wants (Sarah Vaughan) / Gotan Project Remix」がその当時(2008年03月頃)パワー・プレイされていた事を言及してますね。
ちなみに「Whatever Lola Wants」は1955年のミュージカル(数年後に映画化)、「くたばれヤンキース」の中の1曲だったそうです。
「Whatever Lola Wants」を聴くと、「Baby Face Willette - Face To Face (Blue Note)」の方を思い出すなんて事も書いてました・・・。
さて、「Baby Face Willette - Face To Face (Blue Note)」のライナーノートを読むと、シカゴジャズ資料館のテリー・マーティン氏がこのアルバムを「オルガン=サックス・ジャンルにおける究極の古典ではないだろうか」と賞賛しています。
まあ私も、このR&Bテイスト満載で、ソウルフルなこのアルバム「Face To Face (Blue Note)」を聴かなければ、ベイビー・フェイス・ウィレットの奏でるオルガン・ジャズにのめり込むことなど無かったような気がします。
アルバムのオープニングのチャッチーな「Swingin' at Sugar Ray's」。
続いてダウン・トゥ・アースな「Goin' Down」、そして日本人が好みそうなメロディーの「Whatever Lola Wants」と続きます。
後半(LP時代はB面)では、アルバムタイトル曲で縦乗り気味の楽しい「Face To Face」に始まります。
続いて哀愁漂う「Something Strange」、最後はR&Bテイストの「High 'N Low」でアルバムを締めくくります。
また、CD時代には「Face To Face」と「Something Strange」の別テイク2曲が追加されておりますね。
いずれも本テイクと遜色ない出来で、なおかつ一部、演奏の構成が異なったりします。
Baby Face Willette - Face To Face +2 (RVG)
Blue Note BST-84068 / Blue Note 0946 3 93180 2 5 [2007.09.17] RVG Edition
side 1 (A)
01. Swingin' at Sugar Ray's (Willette) 6:35
02. Goin' Down (Willette) 7:24
03. Whatever Lola Wants (Richard Adler, Jerry Ross) 7:21
side 2 (B)
04. Face To Face (Willette) 6:17
05. Something Strange (Willette) 6:42
06. High 'N Low (Willette) 7:07
CD Bonus Tracks
07. Face To Face (alternate take) (Willette) 6:52
08. Something Strange (alternate take) (Willette) 6:41
Fred Jackson (ts) "Baby Face" Willette (org) Grant Green (g) Ben Dixon (ds)
January 30, 1961 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.