ビバップ・オルガン・ジャズの開祖、ジミー・スミス（Jimmy Smith）が、1960年01月04日に録音したアルバムが「Crazy! Baby (Blue Note)」です。
ギターはクウェンティン・ウォーレン（Quentin Warren）、ドラムスはドナルド・ベイリー（Donald Bailey）というシンプルなオルガン・トリオによる爽快感溢れる演奏となっております。
ジミー・スミス（Jimmy Smith）の4000番台に入ってからのアルバムが、豪華ゲストを迎えたジャム・セッション風のアルバムが続いた為か、いつもの「ミュージシャンの顔ドアップ、そして印象的なタイポグラフィで作り上げられる２色刷りの低予算風味のジャケット」ではなく、ジミー・スミス（Jimmy Smith）が写っていない「オールカラーで美女とスポーツカーという、ブルーノート（Blue Note Records）らしからぬジャケット」なのも面白いです。
まあ、ジャケットに予算をかけられるだけの売り上げが、当初から期待されたんでしょうけどね・・・以降、ジミー・スミス（Jimmy Smith）のアルバム・ジャケットだけはオールカラーだったはず（笑）。
さらに、このアルバムからシングル盤として「Jimmy Smith - Makin' Whoopee / What's New (Blue Note 45-1765)」、「Jimmy Smith - Mack The Knife / When Johnny Comes Marching Home (Blue Note 45-1766)」、「Jimmy Smith - I Got A Woman / Alfredo (Blue Note 45-1767)」が発売されている様です。
１曲目「When Johnny Comes Marching Home」は、洗練されたソウル風味の演奏。
２曲目「Makin' Whoopee」は、ファンキーにスイングする演奏です。
３曲目「A Night In Tunisia」は、テーマ部のリズムに仕掛けが施されたファンキーな演奏。
４曲目「Sonnymoon For Two」ソニー・ロリンズ（Sonny Rollins）の作品で、ミディアム・テンポで、これまたファンキーな演奏となっております。
５曲目「Mack The Knife」は、野太いオルガンの音が心地よい演奏ですね。
６曲目「What's New」は、バラッド風味の演奏。
７曲目「Alfredo」は、ジミー・スミス（Jimmy Smith）の自作曲で、少しシリアスでハードバップ志向の演奏となっております。
ＣＤ再発時に未発表だった２曲が追加収録されました。
８曲目「If I Should Lose You」は、ソウルフルかつバラッド風味の演奏。
９曲目「When Lights Are Low」は、軽快にスイングする１曲となっております。
Jimmy Smith - Crazy! Baby +2 (1960)
Blue Note BLP-4030 / Universal Music Japan UCCQ-9425 [2019.01.16]
CDP 7 84030 2 (1989)
side 1 (A)
01. When Johnny Comes Marching Home (Louis Lambert) 7:58
02. Makin' Whoopee (G. Kahn, W. Donaldson) 4:57
03. A Night In Tunisia (D. Gillespie, F. Paparelli) 5:40
side 2 (B)
04. Sonnymoon For Two (Sonny Rollins) 7:18
05. Mack The Knife (Brecht, Weill, Blitzstein) 4:59
06. What's New (B. Haggart, J. Burke) 3:50
07. Alfredo (Jimmy Smith) 4:33
CD Bonus Tracks
08. If I Should Lose You (Robin, Rainger) 6:32
09. When Lights Are Low (Carter, Williams) 5:39
Jimmy Smith (org) Quentin Warren (g) Donald Bailey (ds)
January 4, 1960 at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.
ジミー・スミス（Jimmy Smith）関連のアルバムの過去記事も載せて
