加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Stanley Turrentine - Look Out! (Blue Note) 1960」タレンタインと「Us Three」トリオの共演

テナーサックス奏者、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)のブルーノート(Blue Note Records)初リーダー作品となるワン・ホーン・アルバムが、今回ご紹介する1960年06月18日録音の「Look Out! (Blue Note BLP-4039)」です。

 

「Stanley Turrentine - Look Out! (Blue Note) 1960」タレンタインと「Us Three」トリオの共演

私事ではございますが、このアルバム「Look Out! (Blue Note BLP-4039)」が大好きで、東芝EMIから最初に紙ジャケットで「RVG Remaster」盤が出た時、延々聴いてました・・・。


ブルーノート(Blue Note Records)時代のスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)は、オルガンのジミー・スミスJimmy Smith)や、スリー・サウンズ(The Three Sounds)など、ソウルフルなミュージシャンとの共演盤に傑作というか人気盤が多く、また、当時の奥様でオルガン奏者であったシャーリー・スコットShirley Scott)との共演盤も多数、録音しております。


スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)は大胆かつソウルフルな演奏スタイルを得意とし、ある時期には「アメリカで一番ギャラの高いミュージシャン」とまで言われる程、絶大なる人気があったみたいです。

 

「Stanley Turrentine - Look Out! (Blue Note) 1960」タレンタインと「Us Three」トリオの共演

※ジャケット裏の写真は「discogs」から

 

さて、「Look Out! (Blue Note BLP-4039)」バックを務めるピアノ・トリオのメンバーは、ピアノのホレス・パーラン(Horace Parlan)、ベースのジョージ・タッカー(George Tucker)、ドラムスのアル・ハレウッド(Al Harewood)。

 

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つまり、1960年04月20日録音のアルバム「Us Three (Blue Note BLP-4037)」のどす黒いピアノ・トリオそのまんまですから、ソウルフルな演奏を得意とするスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)と相性悪い訳はありませんね。

 

 

なお、このアルバムからは、主にジュークボックス向けであろうシングル盤、「Stanley Turrentine - Journey Into Melody / Look Out (Blue Note 45-1780)」と、「Stanley Turrentine - Little Sheri / Minor Chant (Blue Note 45-1781)」が発売された模様。

 


1曲目「Look Out」は、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)の自作曲。

 


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イントロ部分、「Us Three」トリオのどす黒いバッキングに、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)の粋でソウルフルなテナーが絡んでいく展開は、何度聴いてもワクワクしますし、ホレス・パーラン(Horace Parlan)のピアノ・ソロも好調そのもの。

 


2曲目「Journey Into Melody」は、アフリカン・アメリカン特有のどす黒さと、洒脱なテナーがほどよく混ぜ合わされた耽美的なバラッドです。

 

 

3曲目「Return Engagement」は、ホレス・パーラン(Horace Parlan)の作品であり、「Horace Parlan - Us Three (Blue Note BLP-4037)」での演奏されている曲です。

 

スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)がテーマ(とソロ)を吹く事で、「Us Three」トリオ版と比べ、演奏の勢いと先鋭さが増したような気がします。

 


4曲目「Little Sheri」は、ソウルフルなスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)の自作曲。

 

ブロー抑え気味に演奏する事で、洗練されたというか小粋な感じが際立ちますね。

 


5曲目「Tiny Capers」は、早世した天才トランペッター、クリフォード・ブラウンClifford Brown)の作品。

 

ややアップテンポ気味な演奏で、程よくソウルフルな感じが心地よいです。

 


6曲目「Minor Chant」は、これまたソウルフルなスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)の自作曲。

 


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ティナ・ブルックス(Tina Brooks)にも通じる、耽美的でどす黒さ満点の演奏が素晴らしいですね。

 

 

2008年頃に発売されたCD(Blue Note 50999 5 14377 2 5)には、待望の未発表曲が3曲ほど追加収録されております。

 

7曲目「Tin Tin Deo」は、ディジー・ガレスピーDizzy Gillespie)と、パーカッション奏者、チャノ・ポゾ(Chano Pozo)の共作。

 


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アナログ・レコード収録時間の都合でカットされたと思われますが、豪快にブローするスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)の演奏は、素晴らしいの一言。

 


8曲目「Yesterdays」は、ビートルズじゃない方の「Kern-Harbach」コンビによる作品。

 

元々、日本人好みの哀愁漂う曲ではありますが、それを「Us Three」トリオをバックにしたスタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)が演奏する事で、哀愁にソウル風味を加味した魅力いっぱいの演奏に仕上がっております。

 


9曲目「Little Sheri [45 Single Take]」は、スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)の自作曲であり、シングル盤 (Blue Note 45-1781)用として、アルバム・バージョン(take 5)に続いて録音されたバージョン(take 6)です。

 

シングル・バージョン(take 6)の方が2分程短縮して演奏されておりまして、アルバム・バージョン(take 5)よりソウルフルな感じがしますね。

 

 

Stanley Turrentine - Look Out! +3 (RVG)
Blue Note BLP-4039 / Blue Note 50999 5 14377 2 5 [2008]

side 1 (A)
01. Look Out (Stanley Turrentine) 7:09
02. Journey Into Melody (Robert Farnon) 4:55
03. Return Engagement (Horace Parlan) 4:47

side 2 (B)
04. Little Sheri (Stanley Turrentine) 7:49
05. Tiny Capers (Clifford Brown) 4:58
06. Minor Chant (Stanley Turrentine) 6:17

CD Bonus Tracks
07. Tin Tin Deo (Dizzy Gillespie-Chano Pozo) 6:16
08. Yesterdays (Kern-Harbach) 6:56
09. Little Sheri [45 Single Take] (Stanley Turrentine) 5:41


Stanley Turrentine (ts) Horace Parlan (p) George Tucker (b) Al Harewood (ds)
June 18, 1960 at Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ.

 

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スタンリー・タレンタイン(Stanley Turrentine)関連のアルバム紹介は、下記リンクからどうぞ・・・・。

 

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