加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

「Johnny Griffin - The Congregation (Blue Note) 1957」第3弾はゆったり豪快に

シカゴ生まれの早吹きテナーマン、ジョニー・グリフィンJohnny Griffin)のブルーノート(Blue Note Records)第3弾が、1957年10月23日に録音されたアルバム「The Congregation (Blue Note BST-81580)」です。

 

「Johnny Griffin - The Congregation (Blue Note) 1957」第3弾はゆったり豪快に


アルバム・ジャケットを飾るイラストは、後にポップ・アートの巨匠となるアンディ・ウォーホルAndy Warhol)の手によるもので、デザインは勿論、リード・マイルス(Reid Miles)が手掛けております。


ジョニー・グリフィンJohnny Griffin)の演奏を十分に堪能出来る為の配慮か、1956年04月に録音された第1弾「Introducing Johnny Griffin (Blue Note BLP-1533)」同様、ワンホーン(カルテット編成)での録音となっております。

 

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バックを務めるピアノ・トリオには、ブルーノート(Blue Note Records)のハウス・ピアニストだったソニー・クラークSonny Clark)の他、ベースのポール・チェンバースPaul Chambers)、ドラムスのケニー・デニス(Kenny Dennis)という編成。

 

 

 

ファンキーで豪快なテナー・サックス・ソロというと、デクスター・ゴードンDexter Gordon)の諸作を思い浮かべますが、ブルーノート(Blue Note Records)の4000番台以降に残された彼のアルバム群には、ソニー・クラークSonny Clark)がピアニストとして参加していましたね。

 

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この「The Congregation (Blue Note BST-81580)」を聴いていると、そんな繋がりを思い出したりもします。

 

 

ゆったりとしたテンポで演奏されるファンキー風味満点の1曲目「The Congregation」は、ジョニー・グリフィンJohnny Griffin)の自作曲。

 


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若干タメ気味にスイングするソニー・クラークポール・チェンバースをバックに、ジョニー・グリフィンは相変わらず前のめり気味にファンキーなソロを展開していきます。

 

 


哀愁漂う如何にもハード・バップ!という感じの2曲目「Latin Quarter」は、同郷シカゴ出身のアルトサックス奏者、ジョン・ジェンキンス(John Jenkins)からの提供曲。

 


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この曲でのジョニー・グリフィンは、最初、デクスター・ゴードンDexter Gordon)ばりの豪快なソロを聴かせてくれますが、途中から気が変わったのか高速早吹きスタイルにシフトして、バリバリとソロを吹きまくります。

 

ソニー・クラークポール・チェンバースとソロが続いた後、再びジョニー・グリフィン登場し、トドメとばかりに早吹きフレーズを連発(笑)し、曲の最後にはカデンツァ風のソロを聴かせてくれますので、人によってはクドイと感じるかもしれません(笑)。

 

 

ミディアムテンポで演奏される3曲目「I'm Glad There Is You」は、ゆったりとスイングするバッキングの隙間を埋めるかの様に、次第に早吹きフレーズの割合が増していくという感じのソロを聴かせてくれます。

 

早弾きを時折混ぜたソニー・クラークのファンキー風味なソロを挟んで、再び登場するジョニー・グリフィンが徹底的に吹き倒します(笑)。

 


ラテン風味のシャッフル・ビートが心地よい4曲目「Main Spring」も、ジョニー・グリフィンJohnny Griffin)の自作曲。

 

最初、豪快でファンキーなフレーズを連発し、後半に早吹きにシフトするというソロ・スタイルは、当時のジョニー・グリフィンのお約束的な展開方法だったんでしょうか(笑)。

 

ファンキーなソニー・クラーク、ゆったりとした弓弾きソロを披露するポール・チェンバースのソロも中々な出来でございます。

 


超アップテンポで演奏される5曲目「It's You Or No One」は、ハード・バップ・スタイルに立ち戻り、バリバリと吹きまくるジョニー・グリフィンを堪能する事が出来ます。

 


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続くソニー・クラークポール・チェンバースとも、ハード・バップ・スタイルでのソロを披露しております。

 

ジョニー・グリフィンとドラムスのケニー・デニス(Kenny Dennis)によるソロ交換を経て、再びジョニー・グリフィンの豪快なソロが展開され、そのまま後テーマに雪崩れ込みますが、最後の豪快なカデンツァも、中々の出来栄えでございます。

 

 

Johnny Griffin - The Congregation (RVG)
Blue Note BST-81580 / 東芝EMI TOCJ-9138 [1999.09.22]

 

side 1 (A)
01. The Congregation (Johnny Griffin) 6:47
02. Latin Quarter (John Jenkins) 6:29
03. I'm Glad There Is You (Jimmy Dorsey, Paul Mertz) 5:10

side 2 (B)
04. Main Spring (Johnny Griffin) 6:33
05. It's You Or No One (Sammy Cahn, Jule Styne) 4:52


Johnny Griffin (ts) Sonny Clark (p) Paul Chambers (b) Kenny Dennis (ds)
October 23, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.

 

ザ・コングリゲーション

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1957年04月録音の第2弾「Johnny Griffin - A Blowing Session (Blue Note BLP-1559)」の、フロントが4人のセプテット編成での演奏に関しては、下記リンクからどうぞ。

 

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Four Classic Albums

Four Classic Albums

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Johnny Griffin - The Congregation (Blue Note BST-81580)

・TOCJ-1580 The Congregation / Johnny Griffin (1996.09.26)
・TOCJ-9138 The Congregation / Johnny Griffin (RVG) (1999.09.22)
・TOCJ-6570 The Congregation / Johnny Griffin (BN決定盤1500 24bit) (2005.09.22)
・TOCJ-8670 The Congregation / Johnny Griffin (BN Best & More 1100) (2010.04.21)

 

・TOCJ-7142 The Congregation + 1 / Johnny Griffin (RVG) [2008.09.26]