Keith Jarrett - Somewhere Before (Vortex/Atlantic) 1969
1966年から1968年年頃までドラムスのジャック・デジョネット(Jack DeJohnette)と共にチャールス・ロイド(Charles Lloyd)のカルテットで活動。
1970年からはマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のエレクトリック方面に傾倒したバンドで、エレクトリック・ピアノを弾くチック・コリア(Chick Corea)と共に、オルガンで過激な演奏を振り広げていたキース・ジャレット(Keith Jarrett)。
そんなキース・ジャレット(Keith Jarrett)が、ベースのチャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)、ドラムスのポール・モチアン(Paul Motian)というピアノ・トリオで、1968年10月30日と31日の2日間に渡りハリウッドの「Shelly's Manne-Hole」で録音したライブ・アルバムが「Somewhere Before (Vortex LP-2012/Atlantic SD-8808)」です。
この頃はまだ、チャールス・ロイド(Charles Lloyd)のカルテットに在籍していた頃かな。
ボブ・ディラン(Bob Dylan)のフォーキーな弾き語り「My Back Pages」を、躍動的なピアノ・トリオで演奏したバージョンが一番聴き易いかと思われます。
表題曲の「Somewhere Before」は、少々メランコリックな雰囲気漂う演奏であります。
「Somewhere Before (Vortex LP-2012/Atlantic SD-8808)」をあらためて聴いてみると、ビル・エヴァンス(Bill Evans)に通じる叙情性を持ちつつも、「Moving Soon」のようなフリージャズも視野に入れた過激な演奏も聴かせるという、キース・ジャレット(Keith Jarrett)の演奏幅の広さを改めて実感出来る1枚であったりしますね。
私も一時期、キース・ジャレット(Keith Jarrett)の「沼」に嵌まり込み、数年位延々と聴いてた時期がありましたが、こいうった初期の瑞々しい演奏は、何故かいつ聴いても新鮮ですね。
てな訳で、過激な時期のマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の演奏も、そろそろ聴き直してみようと思います。
Keith Jarrett - Somewhere Before
Vortex LP-2012/Atlantic SD-8808 / Atlantic 8122765962
Side 1 (A)
01. My Back Pages (Bob Dylan)
02. Pretty Ballad (Keith Jarrett)
03. Moving Soon (Keith Jarrett)
04. Somewhere Before (Keith Jarrett)
side 2 (B)
05. New Rag (Keith Jarrett)
06. A Moment For Tears (Keith Jarrett)
07. Pouts' Over (And the Day's Not Through) (Keith Jarrett)
08. Dedicated to You (Cahn, Chaplin, Zaret)
09. Old Rag (Keith Jarrett)
#01,02,07-09 October 31, 1968 at Shelly's Manne-Hole, Hollywood, CA.
Keith Jarrett (p,ss,recorder) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds)
#03-06 October 30, 1968 at Shelly's Manne-Hole, Hollywood, CA.
Keith Jarrett (p,ss,recorder) Charlie Haden (b) Paul Motian (ds)
そういえば、キース・ジャレット(Keith Jarrett)の記事は全然書いてませんでしたね。
過激な時期のマイルス・デイヴィス(Miles Davis)と合わせて、そろそろ本腰入れましょうかねえ・・・。