マルチな才能を発揮するピアニスト、キース・ジャレット（Keith Jarrett）が、ベースのゲイリー・ピーコック（Gary Peacock）、ドラムスのジャック・ディジョネット（Jack DeJohnette）と結成した通称「スタンダーズ・トリオ」。
「Standards Vol. 1 (ECM Records ECM-1255)」と同一セッションから構成された第２作目が「Standards Vol. 2 (ECM Records ECM-1289)」です。
キース・ジャレット（Keith Jarrett）の自作曲「So Tender」から始まるこのアルバム「Standards Vol. 2 (ECM Records ECM-1289)」ですが、「Moon And Sand」や「In Love In Vain」など、知られざる佳曲をこれも「スタンダード」だよ、と演奏している処がポイントなのかもしれません。
そういえば、マイルス・デイヴィス（Miles Davis）もキャリアの初期には、他のミュージシャンがあまり演奏しない「スタンダード」を発掘し、自らのバンドで演奏する事で後の定番「ジャズ・スタンダード」になったりする事がありましたね。
まあ、何度聴いても新鮮に聴こえるこのアルバム、とにかく凡百のピアノ・トリオものでは到底太刀打ち出来ない「何か」が、「Standards Vol. 2 (ECM Records ECM-1289)」にもある様に思えます。
ちなみにキース・ジャレット（Keith Jarrett）は1996年に「慢性疲労症候群」を発症し、闘病生活の後、1998年に演奏活動を再開。
その後、2018年に脳卒中を発症し、存命ながら現在も左半身麻痺の状態が続いているそうで、もはやライブ活動再開は絶望的みたいですね。
Keith Jarrett - Standards Vol. 2
ECM Records ECM-1289 / UCCU-5051 [2003.04.23]
side 1 (A)
01. So Tender (Keith Jarrett) 7:15
02. Moon And Sand (Alec Wilder, Mortimer Palitz, William Engvick) 8:54
03. In Love In Vain (Jerome Kern, Leo Robin) 7:06
side 2 (B)
04. Never Let Me Go (Jay Livingston & Raymond Evans) 7:49
05. If I Should Lose You (Leo Robin, Ralph Rainger) 8:28
06. I Fall In Love Too Easily (Jules Styne, Sammy Cahn) 5:12
Keith Jarrett (p) Gary Peacock (b) Jack DeJohnette (ds)
January, 1983 at The Power Station, NYC.
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