加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Keith Jarrett - The Koln Concert (ECM) 1975」最悪の状況を克服し生まれた大傑作

キース・ジャレットKeith Jarrett)が1975年、西ドイツのECMレコードから発売した
アナログレコードで2枚組のライブアルバム「The Koln Concert (ECM 1064/1065)」。

 

全編ソロ・ピアノで即興演奏を行うという前代未聞の試みで録音されたこのアルバムは、今も多くのリスナーに支持されベストセラーが続いております。

 

現在は、CD1枚にまとめられ発売。「Discogs」では、2022年01月現在「110種類」のアイテムが登録されております。

 

「Keith Jarrett - The Koln Concert (ECM) 1975」最悪の状況を克服し生まれた大傑作


元々は1975年01月24日、西ドイツ・ケルンのオペラハウスで17歳の学生、ヴェラ・バランデス(Vera Brandes)によって企画されたコンサートだったようで。

 

ただ、演奏旅行に伴う長時間移動による疲れからか、キース・ジャレットKeith Jarrett)当日の体調は万全でなく、その上、ピアノの調律も完全でなかったという最悪の状態・・・。

 

自身の思うように鳴らないピアノと格闘しつつ、真夜中に繰り広げられたパフォーマンスは、キース・ジャレットKeith Jarrett)が残した他のソロアルバムとは、明らかに違うコンセプトと弾き方で演奏されております。

 

具体的に書くと、綺麗を鳴らないピアノなんで、ピアノが持つ「打楽器」的側面を全面に押し出し、リズミカルにピアノを弾き倒す方法に向かっている感じですか。

 

検索で引っ掛かり、参照した記事も貼っておきます。

www.udiscovermusic.jp

 

最悪の状況下で最善の方法を模索したキース・ジャレット・・・逆境を克服し生まれた大傑作が「The Koln Concert (ECM)」という訳ですね。

 

Keith Jarrett - The Koln Concert (ECM
ECM 1064/1065 / Universal Music UCCU-5003 [2003.04.23]

side 1 (A)
01. Koln, January 24, 1975 Part I    26:02

side 2 (B)
02. Koln, January 24, 1975 Part IIa (Keith Jarrett)  14:54

side 3 (C)
03. Koln, January 24, 1975 Part IIb (Keith Jarrett)  18:13

side 4 (D)
04. Koln, January 24, 1975 Part IIc (Keith Jarrett)  6:56


Keith Jarrett (p)

January 24, 1975 at Oper Koln, Cologne, West Germany.

 

 

蛇足ですが、アルバム「The Koln Concert (ECM)」は日本で発売されると大ヒットを記録し、日本が誇る文化の一つ、古のジャズ喫茶ではリクエストが殺到・・・。

店内に「ケルン(のリクエスト)お断り」という張り紙が掲示されたという伝説も生まれたようです。


最後に、私がよく聴いてるキース・ジャレットKeith Jarrett)のソロ・アルバムを紹介しときます。

 

1971年に録音された「Keith Jarrett - Facing You (ECM 1017)」。

 

1976年に日本で録音されたLP10枚組、CD6枚組という大作「Keith Jarrett - Sun Bear Concerts (ECM 1100)」

一時期、作業時のBGMとして、延々聴き倒しておりました。

サンベア・コンサート

 

10枚組レコードで発売された時は、ラズゥエル細木さんの漫画で確か、殺人事件の凶器として使われるほどの重量だったとか・・・(笑)。