加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

Keith Jarrett - Standards Vol. 1 (ECM) 1983

天才ピアニスト、キース・ジャレットKeith Jarrett)が、ベースのゲイリー・ピーコック(Gary Peacock)、ドラムスのジャック・ディジョネットJack DeJohnette)と結成した通称「スタンダーズ・トリオ」による第1作目がこの「Standards Vol. 1 (ECM Records ECM-1255)」です。

 

Keith Jarrett - Standards Vol. 1 (ECM) 1983

数多のミュージシャンが演奏してきたスタンダード・ナンバーを「スタンダーズ・トリオ」独自の解釈で演奏したアルバムというのが大雑把な説明となる訳ですが、「Standards Vol. 1 (ECM Records ECM-1255)」に関しては何度聴き返しても、その解釈の「新鮮さ」は失われないように思えます。

 


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ブルーノート(Blue Note Records)などの迫力(臨場感)重視のサウンド作りとは対極的な、ECMレコード特有の透明感ある音が、永遠に持続するやもしれぬ「音の新鮮さ」を醸成しているのではないかと思ったりしますが、その辺の解釈は要再考事項ですね。

 


ピアノ・トリオが生み出す美しいサウンドに、キース・ジャレットKeith Jarrett)の唸り声が随時混ざる(聴こえてくる)のが「玉に瑕」である訳ですが(笑)、熱心なファンの方にご意見伺うと、その「唸り声」さえ、トリオの音を醸成する大事な要素であるという事みたいです。

 

まあ、「唸り声」が気になっている時は、「スタンダーズ・トリオ」の演奏に集中していないという「目安」なんだと考えればよろしいのかもしれません(笑)。

 

 

Keith Jarrett - Standards Vol. 1
ECM Records ECM-1255 / UCCU-5024 [2003.04.23]

side 1 (A)
01. Meaning Of The Blues (B. Troup, L. Worth)  9:23
02. All The Things You Are (J. Kern/O. Hammerstein)  7:44
03. It Never Entered My Mind (R. Rogers/L. Hart)  6:42

side 2 (B)
04. The Masquerade Is Over (A. Wrubel, H. Magidson)  5:57
05. God Bless The Child (A. Herzog, B. Holliday)  15:32


Keith Jarrett (p) Gary Peacock (b) Jack DeJohnette (ds) 
January, 1983 at The Power Station, NYC.

 

 

 

 

 

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