自ら率いる「American Quartet」や、マイルス・デイヴィス（Miles Davis）のバンドで、フリージャズ寄りの過激な演奏を聴かせていたキース・ジャレット（Keith Jarrett）。
そんなキース・ジャレット（Keith Jarrett）が1971年11月10日、マイルス・デイヴィス（Miles Davis）バンドでヨーロッパ巡業する合間に、ノルウェーのオスロ（Oslo）で初のソロ・アルバム「Facing You (ECM ECM-1017)」を録音しております。
後にライフワークとなるソロ・ピアノによるライブ録音と異なり、明確な曲名が付き、演奏時間も３～１０分と短めなので、とりあえずキース・ジャレット（Keith Jarrett）のソロを聴いてみようかなあ、とお考えの方には最適なアルバムかもしれません。
他のバンドで過激かつフリージャズ寄りな演奏をしていた頃のソロなので、ピアノを時折、強烈に弾き倒したりしておりますが。
その過激さが適度な刺激となり、アルバム１枚分飽きずに聴き通せる絶妙なスパイスになっている様にも思えます。
因みに、この時期のキース・ジャレット（Keith Jarrett）は1971年07月に「American Quartet」で、アルバム３枚分に相当するスタジオ録音
「Keith Jarrett - El Juicio (The Judgement) (Atlantic SD-1673)」、
「Keith Jarrett - The Mourning Of A Star (Atlantic SD-1596)」、
「Keith Jarrett - Birth (Atlantic SD-1612)」を録音。
また1970年にマイルス・デイヴィス（Miles Davis）の過激さを増すバンドで、
「Miles Davis - Live/Evil (Columbia G-30954)」と、
「Miles Davis At Fillmore (Columbia G-30038)」のライブ録音に参加した勢いのまま、1971年10月後半から11月前半にかけ、マイルス・デイヴィス（Miles Davis）率いるセプテットのキーボード・オルガン奏者として活動しております。
蛇足ですが、キース・ジャレット（Keith Jarrett）のソロ・アルバム「Facing You (ECM ECM-1017)」は、アナログ・レコードで聴くのが最適なのかもしれませんね。
Keith Jarrett - Facing You (1971)
ECM ECM-1017 / Polydor POCJ-2521 [1997.08.25]
side 1 (A)
01. In Front (Keith Jarrett) 10:05
02. Ritooria (Keith Jarrett) 5:50
03. Lalene (Keith Jarrett) 8:29
side 2 (B)
04. My Lady, My Child (Keith Jarrett) 7:17
05. Landscape For Future Earth (Keith Jarrett) 3:29
06. Starbright (Keith Jarrett) 5:01
07. Vapallia (Keith Jarrett) 3:51
08. Semblence (Keith Jarrett) 3:00
Keith Jarrett (p)
November 10, 1971 at Arne Bendiksen Studio, Oslo, Norway.
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