加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Sonny Rollins - Saxophone Colossus (Prestige) 1956」絶頂期の傑作アルバム

ソニー・ロリンズSonny Rollins)最大のヒットアルバムは、1956年06月22日録音の「Saxophone Colossus (Prestige)」だと思われます。

 

また、ハードバップ時代の傑作アルバムとしても有名ですね。

 

Sonny Rollins - Saxophone Colossus (Prestige) 1956


識者から「名盤請負人」と呼ばれる、トミー・フラナガンTommy Flanagan)の名演奏も聴きどころの一つ。

 

録音当時のソニーは、マックス・ローチMax Roach)のバンドに参加しておりました。

天才トランぺッター、クリフォード・ブラウンClifford Brown)と共演する事により、ソニーが元々持っていた豪快な演奏に、更なる磨きがかかっていた時期の録音としても、重要なアルバムだったりします。

 

Brownie: The Complete Emarcy Recordings

 

私所有の「The Complete EmArcy Recordings Of Clifford Brown」を聴いていると、共演を重ねるにつれ、フロント二人の演奏が一体化していく過程を垣間見れます。

 


で、話を「Saxophone Colossus (Prestige)」に戻します。

 


www.youtube.com


1曲目、カリプソ風味の「St. Thomas」や、豪快な「Strode Rode」など当時、世界中のテナー奏者に影響を与えていたらしいソニー・ロリンズの魅力が詰まったアルバムであります。

 

Sonny Rollins - Saxophone Colossus (RVG)
Prestige PRLP-7079/OJC-291 / PRCD-8105-2 [2006]

side 1 (A)
01. St. Thomas (Sonny Rollins)  6:42
02. You Don't Know What Love Is (Raye, DePaul)  6:24
03. Strode Rode (Sonny Rollins)  5:11

side 2 (B)
04. Moritat (Brecht, Weil)  9:57
05. Blue Seven (Sonny Rollins)  11:12


Sonny Rollins (ts) Tommy Flanagan (p) Doug Watkins (b) Max Roach (ds) 
June 22, 1956 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.

 

 

さて「Saxophone Colossus」録音から4日後の1956年06月26日、ソニー達に悲劇が訪れます。

クリフォード・ブラウンとピアニストのリッチー・パウエル(Richie Powell)が、交通事故で亡くなるというアクシデントに見舞われるのです・・・。

 

バンドの柱を失ったマックス・ローチのバンドは、ブッカー・リトルBooker Little)という天才トランぺッターを獲得するまでの間、しばし停滞期間に突入する事となります。

 

 


翌1957年になるとソニー・ロリンズは、ドラムとベースを従えたピアノレス・トリオを結成。

ブルーノート・レコードや、コンテンポラリー・レコードに傑作アルバムを残します。

 

Night at the Village Vanguard

 

「A Night At The Village Vanguard  (Blue Note BLP 1581)」として発売されたライブ録音の未発表曲「I'll Remember April」は後年、マイケル・カスクーナらが監修した各種「発掘盤」に収録されました。

 

以前、別のブログ記事に書いた事があるのですが、ピアノレス・トリオで演奏される「I'll Remember April」を聴いていると、不思議な事に音の隙間から居ないはずのトランペットとピアノの音色が聴こえてくるように思えます。