ドラムスのチコ・ハミルトン（Chico Hamilton）クインテットは、チェロにテーマを弾かせたりする、普通のバンドであればホーン奏者が担う役割をチェロが担当するという、ジャズ界隈では珍しい編成のバンドであります。
他のメンバーは、フロントはマルチリード奏者のバディ・コレット（Buddy Collette）、チェロのフレッド・カッツ（Fred Katz）、ギターのジム・ホール（Jim Hall）、ベースのカーソン・スミス（Carson Smith）です。
今回ご紹介する「Chico Hamilton - Chico Hamilton Quintet In Hi-Fi (Pacific Jazz PJ-121)」は1956年01月04日のスタジオ録音から６曲、1956年02月10日のスタジオ録音から５曲されております。
そして何故か、1954年12月12日「Stockton High School」におけるチコ・ハミルトン（Chico Hamilton）の約４分程のドラム・ソロが「Drums West」というタイトルで収録されていたりします。
アルバム「Chico Hamilton - Chico Hamilton Quintet In Hi-Fi (Pacific Jazz PJ-121)」は、日本でも何度もＣＤ再発されているので、人気が高い１枚なのかもしれません。
比較的クリアな音で録音されており、西海岸らしい程よい緊張感溢れた演奏が続きます。
中でもバディ・コレット（Buddy Collette）が作曲した５曲目の「The Ghost」は、程よい緊張感がたまらなく好きですね。
９曲目の「Topsy」は、西海岸のミュージシャンがよく演奏している気がしますが、この曲は、クールな感じで演奏するのに合っているんでしょうかねえ。
１０曲目の「Drums West」は前述の通り、1954年12月12日「Stockton High School」におけるチコ・ハミルトン（Chico Hamilton）の約４分にも及ぶドラム・ソロです。
チコ・ハミルトン（Chico Hamilton）のブラシを中心としたソロがお楽しみいただけます。
Chico Hamilton - Chico Hamilton Quintet In Hi-Fi (1955)
Pacific Jazz PJ-1216 / Toshiba EMI TOCJ-6848 [2006.10.25]
side 1 (A)
01. Jonalah (Carson Smith) 2:18
02. Chrissie (Jim Hall) 3:52
03. The Wind (Russ Freeman) 3:36
04. Gone Lover (Einar Aaron Swan) 3:50
05. The Ghost (Buddy Collete) 5:09
side 2 (B)
06. Sleepy Slept Here (Santa Monica) (Buddy Collete) 4:12
07. Takin' A Chance On Love (Vernon Duke,Ted Fetter,John Latouche) 4:11
08. The Squimp (Fred Katz) 1:50
09. Topsy (Eddie Durham,Edgar Battle) 4:52
10. Drums West (Chico Hamilton) 4:17
11. Sleep (Earl Burtnett,Adam Geibel) 2:28
#01-06 January 4, 1956 in Los Angeles, CA.
Buddy Collette (ts,as,cl,fl) Fred Katz (cello) Jim Hall (g) Carson Smith (b)
Chico Hamilton (ds)
#07-09,11 February 10 and 13, 1956 at Music Box Theatre, Hollywood, CA.
Buddy Collette (ts,as,cl,fl) Fred Katz (cello) Jim Hall (g) Carson Smith (b)
Chico Hamilton (ds)
#10: November 12, 1954 at Stockton High School, Stockton, CA.
Chico Hamilton (ds)
