加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「日野皓正 - Alone, Alone and Alone (takt) 1967」日野皓正さんの代表作

前年1966年09月にビバップ・ピアノの始祖、バド・パウエルBud Powell)が死去し、1967年07月にはジョン・コルトレーンJohn Coltrane)急逝。

 

「日野皓正 - Alone, Alone and Alone (takt) 1967」日野皓正さんの代表作

世界のジャズ界隈が方向性を失い混沌としだす1967年11月、日野皓正さんの代表作を表題にしたアルバム「Alone, Alone and Alone」が録音されました。

 


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しかし、今改めて聴くと日野皓正さん自作の名バラッド「Alone, Alone and Alone」は、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)の名曲「Naima」の雰囲気とそっくりですね。

 

日野さん自身もお気に入りなのか、何度か再録音しているし、山梨県山中湖畔で開催された1987年の「マウントフジ・ジャズフェスティバル」では、ブルーノート(Blue Note Records)が肝いりで結成した精鋭集団、「O.T.B.」のメンバーをバックに演奏していた事もありましたね。

 


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フリー・ジャズ」がやや混在した「ジャズ・ロック」が、当時の日本の先端的な演奏スタイルであったのか。

 

強烈に叩きつけるドラムが印象的な「Soulful」と「Summertime」は、フリー・ジャズの要素が混入された、ジャズ・ロック風味で演奏されます。


軽快にスイングする「Downswing」、アップテンポな「B-Lunch」でアルバムの演奏は続きます。

 

日野皓正 - Alone, Alone and Alone
takt Jazz Jazz-13/XMS-10023 / Columbia COCB-31012 [2000.07.20]
オリジナル:1970年02月10日発売

side 1
01. Soulful (Terumasa Hino)  10:38
02. Alone, Alone And Alone (Terumasa Hino)  7:37

side 2
03. Summertime (G. Gershwin)  7:39
04. Downswing (Terumasa Hino)  3:21
05. B-Lunch (Terumasa Hino)  8:07


日野皓正 (tp) 大野雄二 (p) 稲葉国光 (b) 日野元彦 (ds) 

November 16, 17, 1967 テイチク会館スタジオ(東京)

 

 

1965年07月14日に録音された「Blue Mitchell - Down With It! (Blue Note BST-84214)」
にも、「Alone, Alone and Alone」が収録されておりますね。

 


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ダウン・ウィズ・イット

ダウン・ウィズ・イット

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確か、1962年01月、ホレス・シルヴァーHorace Silverクインテットでの来日公演時、日野皓正さんが演奏する「Alone, Alone and Alone」を聴いたブルー・ミッチェルBlue Mitchell)が気に入り、楽譜を譲り受けたんだという話を読んだ記憶があります。

あるいは、1964年07月に開催された「世界ジャズ・フェスティバル」でも来日してたのかな?資料調べておきます。

 


ついでなんで、復刻版スイング・ジャーナル「モダン・ジャズ黄金時代 1947-1970」を参考に、1967年前後のジャズ界の話題を少しだけ記載しておきます。

 

1966年07月、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)来日公演。

 

1966年09月、バド・パウエルBud Powell)死去(42歳)。

 

1967年04月、雑誌スイング・ジャーナル選定「ゴールド・ディスク」発足。
第一弾は「Tommy Flanagan - Overseas (Teichiku/Metronome GD-1-E)」

 

1967年06月、モダンジャズ「幻の名盤」ブーム到来。

 

1967年07月、ジョン・コルトレーンJohn Coltrane)急逝。

 

1968年01月、「ジャズ・ディスク大賞」発足(1967年度・第1回)