加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Thelonious Monk - Underground (Columbia) 1968」五目味的なアルバム

ジャズ界隈ならずロック界隈からも「孤高の天才」と人気の高い、名作曲家でピアニストのセロニアス・モンクThelonious Monk)。

 

ブルーノート(Blue Note Records)を皮切りに幾つかのマイナー・レーベルを経て、アメリカのメジャー・レーベル、コロンビア(Columbia)に移籍したモンク。

テナー・サックスのチャーリー・ラウズ(Charlie Rouse)をフロントに据えた、不動とも言えるカルテット編成で幾つかの録音を残しております。

 

チャーリー・ラウズを従えたカルテットは「金太郎飴」的な、何時どこでも、安定した演奏を聴かせてくれるのですが。

 

それは裏返せば「モンク初心者」の耳では、演奏されるテンポと曲(コード進行)が違う以外に、「演奏の差異が判別出来ない」という困った状況に陥る訳で・・・。

 

そんな訳で、世に数多存在する「モンクを聴き込んだ」の皆様におかれましては、「何故、モンクはもっと有能なミュージシャンを使わないのか?」と、訝しがっている発言をよく目にします。

 

まあ、以前言及したようにセロニアス・モンクThelonious Monk)は、「他人とのコミュニケーションが極端に苦手」で、「思い込みが激しい性格」であった事を、思い出してみて下さいませ・・・。

 

マイルス・デイヴィスMiles Davis)が一番分かりやすいと思われますが、有能ではあるゆえ一流ミュージシャン達は、例外もありますが「我が強い」方が多いです。

「我が強い」方が、共演時にモンクの事を最優先で考慮する訳もなく・・・。


「Giants Of Jazz」というパッケージツアーを例外として、一流ミュージシャン達と「一期一会で共演する」事すら、モンクにとって困難であったと推測されます。

 

 

要するに、「モンクの性格を考慮すると、チャーリー・ラウズの重用は仕方ないですね」という結論に・・・まあ、面白くも何ともない結論ですが仕方なし。

 

「Thelonious Monk - Underground (Columbia) 1968」五目味的なアルバム

 

本題に戻しますが、1967年に録音されたカルテット編成によるセッションに、1968年に録音されたトリオ編成によるセッションを組み合わせた五目味的なアルバムが、「Thelonious Monk - Underground (Columbia) 1968」で、この絵画風のジャケットは、結構人気があるみたいですね。

 


さて「Ugly Beauty」、「Green Chimneys」、「Boo Boo's Birthday」の3曲が、1967年に録音されたチャーリー・ラウズ(Charlie Rouse)含むカルテット編成での演奏。

 

2曲目「Ugly Beauty [take 5]」は、「Ask Me Now」に近い感じの曲ですね。

 


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ボーナス・トラックとして、「Ugly Beauty [take 4]」が追加収録されております。

 

6曲目「Green Chimneys」は、同じフレーズを呪文のように畳みかける感じの曲。


4曲目「Boo Boo's Birthday [take 11]」は、若干トリッキーな部分含む、モンクの作曲だと一聴して分かる個性的な曲です。

ボーナス・トラックには「Boo Boo's Birthday [take 2]」が追加収録。

 

「Thelonious」、「Raise Four」、「Easy Street」の3曲が、1968年に録音されたトリオ編成による演奏で、同セッションの「In Walked Bud」には、ジョン・ヘンドリックスJon Hendricks)が自作の歌詞を携えて参加しております。

 

1曲目「Thelonious [take 1]」は、ミディアムテンポでの演奏。

 


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ボーナス・トラックに「Thelonious [take 3]」が追加収録されております。

 

3曲目「Raise Four」は、モンクお得意の摩訶不思議なテーマが印象的な曲。
「Straight No Chaser」の発展形みたいな感じの曲です。


5曲目「Easy Street」は、ややゆったりとしたテンポで演奏される牧歌的な曲。


7曲目「In Walked Bud」には前述の通り、ジョン・ヘンドリックスJon Hendricks)が、自作の歌詞を携え参加。

 


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耳なじみの曲に歌詞が載り、そのあとヴォーカル版ソロとも言えるスキャットが続きます。

モンクのソロの間も、後ろでジョン・ヘンドリックスが騒いてますね(笑)

 

 

Thelonious Monk - Underground +3 (1968)
Columbia CS-9632 / Sony Music Japan SICP-5068 [2003.12.17]

side 1 (A)
01. Thelonious [take 1] (Thelonious Monk)  3:17
02. Ugly Beauty [take 5] (Thelonious Monk) 10:45
03. Raise Four (Thelonious Monk) 7:00
04. Boo Boo's Birthday [take 11] (Thelonious Monk) 5:56

side 2 (B)
05. Easy Street (Alan Rankin Jones) 7:50
06. Green Chimneys (Thelonious Monk) 13:10
07. In Walked Bud (Jon Hendricks, Monk) 6:48

CD bonus tracks
08. Ugly Beauty [take 4] (Thelonious Monk) 7:37
09. Boo Boo's Birthday [take 2] (Thelonious Monk) 5:34
10. Thelonious [take 3] (Thelonious Monk) 3:10


#02,06 & 08(bonus track)  December 14, 1967 in NYC.
Charlie Rouse (ts) Thelonious Monk(p) Larry Gales (b) Ben Riley (ds) 

#04 & 09(bonus track)  December 21, 1967 in NYC.
Charlie Rouse (ts) Thelonious Monk(p) Larry Gales (b) Ben Riley (ds) 

#01,03,05,07 & 10(bonus track)  February 14, 1968 in NYC.
Thelonious Monk (p) Larry Gales (b) Ben Riley (ds) Jon Hendricks (vo #7) 

 

Underground [12 inch Analog]

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ちなみに「Boo Boo's Birthday」という曲は、「Joe Henderson - The State Of The Tenor - Live At The Village Vanguard Vol.2 (Blue Note BT-85126)」でも演奏されております。

 

 

State of the Tenor

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