Bill Cunliffe - Bill Plays Bud (Naxos Jazz) 1996
ビル・カンリフ(Bill Cunliffe)というジャズ・ピアニストは、このCDを買うまで知らなかったのですが。
直輸入盤につけられた帯に「ビル・カンリフ入魂のバド・パウエル集」とか書かれていたので、東京のディスクユニオン辺りで、比較的安価な事もあり、他の中古CDなんかとまとめて購入した記憶があります。
また、封入された解説が書かれた小さな紙には「ビル・カンリフってブラジリアン・テイストをまぶした西海岸スムース・ジャズの人というイメージが強い」とか書いてあるので、ラテン風味のバド・パウエル(Bud Powell)集というのに興味が湧いたのだと思います。
「Bill Cunliffe - Bill Plays Bud (Naxos Jazz 86024-2)」
演奏するミュージシャンはピアノのビル・カンリフ(Bill Cunliffe)も他、テナーサックスのラルフ・ムーア(Ralph Moore)、ベースのデイヴ・カーペンター(Dave Carpenter)、ドラムスのジョー・ラ・バーベラ(Joe La Barbera)、パーカッションのパポ・ロドリゲス(Papo Rodriguez)という、何となく名前は聞いた事のあるメンバーがちらほら入っていのも、「ま、とりあえず買ってみるか」と思う要因だったかな・・・。
というついでという感じで買ったアルバム「Bill Cunliffe - Bill Plays Bud (Naxos Jazz 86024-2)」ではありますが私は一時期、愛聴しておりました。
このアルバムが好きかどうかは、冒頭に配置された後期バド・パウエル(Bud Powell)テイスト満載の、ビル・カンリフ(Bill Cunliffe)自作曲「Melancholia」を聴いて判断していただければよろしいかと。
続く2曲目「Un Poco Loco」、パーカッション入りのカラっと乾いたラテン風味満載の演奏がよろしいです(笑)。
ビル・カンリフ(Bill Cunliffe)さんはラテン系の演奏が得意だというだけあって、急速調の「Tempus Fugit」も難なく弾きことなしておりますね。
その他に「Comin' Up」、「Borderick」、「Glass Enclosure」など、他のバド・パウエル(Bud Powell)集では早々聴けない楽曲が並んでおり、ビル・カンリフ(Bill Cunliffe)さんの「パウエル愛」が、ひしひしと伝わってくるアルバムでございます。
Bill Cunliffe - Bill Plays Bud
Naxos Jazz 86024-2 [1998]
01. Melancholia (Bill Cunliffe) 6:14
02. Un Poco Loco (Bud Powell) 5:24
03. Polka Doots & Moonbeams (Jimmy Van Heusen) 8:47
04. Comin' Up (Bud Powell) 4:23
05. Hallucinations (Bud Powell) 6:02
06. Tempus Fugit (Bud Powell) 3:43
07. Sure Thing (Jerome Kern) 4:47
08. 52nd Street Theme (J. Gillespie, F. Paperelli) 6:00
09. Borderick (Bud Powell) 3:48
10. Dusk At Saudi (Bud Powell) 3:07
11. Willowgrove (Bud Powell) 4:14
12. Glass Enclosure (Bud Powell) 4:06
Ralph Moore (ts) Bill Cunliffe (p) Dave Carpenter (b) Joe La Barbera (ds)
Papo Rodriguez (per)
October 24, 1996 at Mad Hatter Recording, Los Angels, CA.