加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

◆Cool & West Coast Jazz

「Charlie Parker & Chet Baker - Inglewood Jam 1952」バードとチェットの伝説的な共演

1952年、西海岸のカリフォルニアに単身現れたチャーリー・パーカー(Charlie Parker)は、現地のミュージシャンを雇ってライブをするため、オーディションを行います。 そこで選ばれたトランペッターは、まだ無名だった若き日のチェット・ベイカー(Chet Bak…

「Gil Melle - Patterns In Jazz (Blue Note) 1956」極上なるウエスト・コースト風味のサウンド

ギル・メレ(Gil Melle)という白人系サックス奏者は、初期ブルーノート(Blue Note Records)において重要な役割を果たした人物として、一部ブルーノート・マニアに認知されている存在ではありますが、昨今のCD再発状況を眺める限り、一般的な人気があっ…

「Hampton Hawes - For Real (Contemporary) 1958」スコット・ラファロ参加が刺激を与えたアルバム

日本では人気のあるピアニスト、ハンプトン・ホーズ(Hampton Hawes)をリーダーとし、1958年03月17日に録音された「For Real (Contemporary Records S-7589)」は、天才ベーシスト、スコット・ラファロ(Scott La Faro)とテナーサックスのハロルド・ランド…

「Miles Davis – Birth Of The Cool (Capitol) 1950」西海岸クール・ジャズの教科書

マイルス・デヴィス(Miles Davis)の「Birth Of The Cool (Capitol)」は、ジャズ界におけるマイルストーン(milestone)的な作品。 ※ジャケット写真は「Discogs」からお借りしました。 「クールの誕生(Birth Of The Cool)」というタイトルは、レコード会…

「Gerry Mulligan - Night Lights +1 (Philips) 1962」ウエスト・コースト・ジャズとボサノヴァの親密なる関係性

「Night Lights (Philips)」は、ウエストコースト・ジャズ隆盛の立役者の一人、バリトンサックスのジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)がリーダーのアルバム。 名曲「カーニバルの朝(Morning of The Carnival)」や、ショパンの「24のプレリュード第4番…

「Art Pepper - Modern Art (Intro) 1957」幻のレーベルに残された絶頂期の演奏

「Modern Art (Intro ILP-606)」は、マイナーレーベル「Intro」に残された天才アルトサックス奏者アート・ペッパー(Art Pepper)絶頂期の録音です。 マイナーレーベルゆえ、以前は入手困難であったそうで。 それゆえ「幻の名盤」と呼ばれ、日本のジャズコレ…

「Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary) 1957」マイルスのリズムセクションとの共演盤

1957年01月に録音された「Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary) 」は、アルトサックス奏者、アート・ペッパー(Art Pepper)とマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のリズムセクションが共演した企画もののアルバム。 マイルスのバンドで鍛え…

「Chet Baker - Chet Baker Sings (Pacific Jazz) 1956」中性的なボーカルが最大の魅力

チェット・ベイカー(Chet Baker)最大のヒットアルバムであろう「Chet Baker Sings」。 バリトンサックス奏者で作編曲家でもあったジェリー・マリガン(Gerry Mulligan)率いるピアノレス・カルテットで、トランぺッターとしての頭角を現したチェット。 マ…