加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

◆Piano Trio

「甲田まひる a.k.a Mappy - PLANKTON (three blind mice) 2018」若手ビバップスタイルのピアニスト

甲田まひる、2001年5月24日生まれ。このアルバム「PLANKTON (three blind mice)」が録音された2018年で若干17歳。 「Mappy」の愛称で、ファッション誌の連載やモデルとしても活躍しているそうです。 2017年から東京都内のライブハウスを中心に、ジャズ・ピア…

「Ray Briant - Ray Briant Trio (Prestige) 1957」ピアノ・トリオ屈指の名盤

上品なタッチ。程よくブルージーで、程よくファンキー。 アルバム冒頭「ゴールデン・イヤリングス(Golden Earrings)」の気品漂う演奏から始まる「Ray Briant Trio (Prestige)」は、レイ・ブライアント(Ray Bryant)というより、数多あるジャズ・ピアノ・…

「Armad Jamal Trio At The Pershing - But Not For Me (Argo) 1958」あのマイルスが惚れ込んだピアニスト

アーマッド・ジャマル(Armad Jamal)のライブアルバム「Armad Jamal Trio At The Pershing - But Not For Me (Argo)」は、「ポインシアーナ(Poinciana)」の名演を含むベストセラー・アルバムです。 その軽快で屈託のないピアノスタイルは、あのマイルス・…

「The Amazing Bud Powell Vol. 5 - The Scene Changes (Blue Note) 1958」ジャズ喫茶の人気盤

「The Scene Changes (Blue Note)」は、モダンジャズピアノの巨人、バド・パウエル(Bud Powell)が、トリオ編成でブルーノート(Blue Note Records)に録音した渡欧直前の録音です。 日本では1曲目に収録された「クレオパトラの夢(Cleopatra's Dream)」…

「Chick Corea Akoustic Band – Alive (GRP GRD-9627) 1991」技巧派ミュージシャン達の宴

人気ピアニスト、チック・コリア(Chick Corea)がアコーステック・バンド名義で発売したスタジオ・ライブ・アルバムが「Alive (GRP GRD-9627)」。 ビデオも発売されており、私は映像版をLD(レーザーディスク)で所持しております。 スタジオ・ライブなの…

「Sonny Clark - Sonny Clark Trio (Blue Note BST-81579)1957」春の光ほのかに

色とりどりに塗られたピアノの鍵盤(黒鍵)が踊る印象的なジャケットでお馴染みの「Sonny Clark Trio (Blue Note BST-81579)」。 ブルーノートでは顔馴染みのメンバーが、ソニー・クラーク(Sonny Clark)をリーダーとするトリオ編成で録音したアルバム、と…

「Oscar Peterson - We Get Requests (Verve) 1964」超絶技巧ピアニストが魔境に残した名盤

カナダ出身の超絶技巧を誇るピアニスト、オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)。 彼が残した超有名盤が「We Get Requests (Verve) 」、邦題「プリーズ・リクエスト」です。 日本では長年、オーディオ装置のシステムチェックに用いられるほど「録音が良…

「Bill Evans - Waltz For Debby +4 (Riverside)1962」不朽の名盤想定外の続編

「Bill Evans - Sunday At The Village Vanguard」が発売された翌1962年、1961年07月に急死したベースのスコット・ラファロ(Scott LaFaro)追悼盤として「Waltz For Debby」が発売された様です。 「不朽の名盤想定外の続編」が、不幸な事故をきっかけにして…

「Bill Evans - Sunday At The Village Vanguard +5 (Riverside)1961」不朽の名盤

ビル・エヴァンス(Bill Evans)が結成した、革新的なトリオ。 革新的である要因はスコット・ラファロ(Scott LaFaro)のピアノと対等に自己主張するベースであることに異論がある人は、まず居ないかと思われます。 彼ら革新的なトリオが残したライブアルバ…