加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「The Magnificent Thad Jones (Blue Note) 1956」よく歌うふくよかなトランペット

名トランペッターで作編曲家でもあるサド・ジョーンズThad Jones)が1956年07月14日に録音した「The Magnificent Thad Jones (Blue Note BLP-1527)」は、1956年03月13日録音の「Detroit-New York Junction (Blue Note BLP-1513)」に続くブルーノート(Blue Note Records)第2弾のアルバムです。

 

「The Magnificent Thad Jones (Blue Note) 1956」よく歌うふくよかなトランペット

 

前作に参加したテナーサックスのビリー・ミッチェル(Billy Mitchell)以外のメンバーを入れ替えており、ピアノにバリー・ハリス(Barry Harris)、ベースにパーシー・ヒース(Percy Heath)、ドラムスにマックス・ローチMax Roach)という布陣で録音が行われました。

 

第1弾「Detroit-New York Junction (Blue Note BLP-1513)」の記事は前に掲載しましたね。

 

kaji-jazz.hatenablog.com

 

 

で、あれ、ドラムスのマックス・ローチMax Roach)の演奏に覇気が感じられないなあ・・・とお気づきの方も居るかと思わますが、それも当然の話で・・・。

 

この録音が行われる約20日前の1956年06月26日、双頭バンドの相棒であったトランペッターのクリフォード・ブラウンClifford Brown)とバド・パウエルの弟でもあるピアニストのリッチー・パウエル(Richie Powell)が共に自損事故で亡くなったんですね。

 

なので、マックス・ローチが茫然自失状態のまま演奏している風にも感じられます。

 

日本では通称「鳩のサド・ジョーンズ」と呼ばれ、名盤として愛聴されている方も多いと思われますが、マックス・ローチの覇気無きドラムスを聴いていると、サド・ジョーンズのトランペットに意識が集中出来ず、個人的には素直に楽しめない1枚であったりします。


サド・ジョーンズThad Jones)のよく歌うふくよかなトランペットの音色が全編で聴けるアルバムではありますが、RVGリマスターCDで聴いてもモノラル録音であるせいか、なんというか色彩の欠けたモノクロな演奏の様にも感じられます。

 

 

1曲目「April In Paris」は、同時期に録音された「Count Basie Orchestra – April In Paris (Verve Records MGV-8012)」のタイトル曲としてもお馴染みな曲。

 


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マックス・ローチのブラシが奏でるリズムにのり、サド・ジョーンズThad Jones)の
ふくよかなトランペットがソロを聴かせてくれますが、ソロ冒頭のフレーズは「April In Paris (Verve Records MGV-8012)」で使ったフレーズそのまま(笑)。

 

 

何かの曲の引用だったと記憶しているので調べてみたら「Pop Goes The Weasel」というイギリスやアメリカで知られる童謡みたいですね。

 


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2曲目「Billie-Doo」は、サド・ジョーンズThad Jones)の自作曲で、ややハネ気味のリズムにのせ、サド・ジョーンズの奔放なソロが展開されます。
ビリー・ミッチェルへソロを受け渡す前に、セカンド・リフが入ったりするのはビックバンド風で面白いですね。


3曲目「If I Love Again」は、マックス・ローチクリフォード・ブラウンの双頭バンド
による演奏が有名ですが、これクリフォード・ブラウンとリッチー・パウエルへの追悼の意味合いで録音されたんでしょうかねえ。

 


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最初に登場するバリー・ハリスの堅実なピアノ・ソロ、ビリー・ミッチェルのテナー・サックス・ソロと続き、サド・ジョーンズの奔放なトランペット・ソロ、最後にマックス・ローチのドラム・ソロがお楽しみいただけます。

 

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4曲目「If Someone Had Told Me」は、バラッド風の演奏。これ位のテンポだと、サド・ジョーンズのふくよかなトランペットを存分に堪能出来ますね。

 


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5曲目「Thedia」は、サド・ジョーンズThad Jones)の自作曲。バリー・ハリスの軽快なピアノから始まり、ミディアム・テンポにのり、各人の素晴らしいソロが続きます。

 


モダンではあるものの、ハード・バップというにはビックバンド寄りの中間派的演奏が全編で展開されているのが「The Magnificent Thad Jones (Blue Note BLP-1517)」です。

 

CDによっては2曲の追加曲入りバージョンもありますが、手持ちのCDが追加曲なしのRVG盤なので・・・。

 

Thad Jones - The Magnificent Thad Jones (RVG)
Blue Note BLP-1527 / 東芝EMI TOCJ-9229 [1998.09.30] 24 Bit By RVG

side 1 (A)
01. April In Paris (Vernon Duke)  6:39
02. Billie-Doo (Thad Jones)  7:26
03. If I Love Again (Oakland, Murray)  7:23

side 2 (B)
04. If Someone Had Told Me (Tobias, De Rose)  5:48
05. Thedia (Thad Jones)  10:31


Thad Jones (tp) Billy Mitchell (ts) Barry Harris (p) Percy Heath (b) Max Roach (ds) 
July 14, 1956 at Van Gelder Studio, Hackensack, NJ.

 

ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ+2

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ドラムスが失意の渦中に居たマックス・ローチでなければ、愛聴盤になったと思われる1枚ですが、まあ、人間の生き死は容易にコントロール出来るものではないですからねえ・・・。

 

 

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